○
今村(忠)
委員 本案に對しましては、
政府の
希望する
將來の
貿易發展の
準備をするという點においてうなずけるのでありますが、
民主黨の側からも説明のありました通力、四十二港をすでに開設されており、
貿易ははなはだしく現状においては縮小をしなければならない状態にあるのであります。殊に
開港いたしますと、
外國船の
出入から、どうしても
密貿易等ということも一應
考慮されますし、また
外國人の
出入というような點から、結局國際的に訓練されておらない
日本國民の風紀上の
索乱というようなことも
考慮されると
思テのであります。これらのことに封ずる対策と、また施設、
人員等による
整備等からも考えまして、當然これを維持するためには相當
経費を要すると思うわけであります。
政府は
開港にあた
つて経費を要さぬと言いますが、維持するためにはやはり相當の
経費を計上しなければならぬと思うのであります。こういう點を勘案いたしまして、新たにこれらの十四港の
開港については一十分なるそれぞれの
機關の連繋をとりまして、
準備あ
つてしかるべきと思うのであります。
政府の回答によりますと、それらの點にはなはだ遺憾の點のあるものを認めたのでありまして、特に一段とその點に留意あられることを
希望いたしまして、
開港についての
賛意を表するものであります。