○
中野(四)
委員 それだけなら
活用調査のことは何も
國政調査しなくても品物はすぐわか
つてくる。もつともねらいはこうなんです。そうは
言つてもそれは
一つの
口實で——と
言つては惡いけれども、
水産委員會は
業者ばかりですから、
業者はよく知
つておるのです。それをあげて
正規の
ルートにまわそうじやないかというねらいはよくわかるのです。しかしそれによ
つて私は非常な
弊害を考えなければならぬと思う點がある。なぜならば、
摘發された物がやはり專門家である
水産委員の中だけで處理される。そういう處理の
方法まできめられるということは非常に考えなければならぬ點があると思う。むしろそういう
材料があるならば、安本なり、
遊休物資活用委員會のようなものが相當活發に行動しておるのであるから、それに情報を提供し、
正規の
摘發を得て、しかる後にこれをそれぞれ
委員會が指導して配給せしめ、
活用するという面からいけば、私はあえて
國政調査は必要としないと思うのです。