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大池事務総長 この前
衆議院の方の追加予算の大体の建前の御
説明を申し上げまして、数字をおあげしたのでありますが、その後大藏省方面と種々交渉いたしました結果、大体
はつきりした目途がわかりましたので、ただいまその数字等を十分に整理いたしておるわけでありますが、一應私から御
了承を願いたいと思つおります。先日差上げました追加予算の数字は
議員歳費は増加というものに基きまして当然に必要なもの、それから先日
法案として
通りました
議員の特別手当、この新規の追加、それを
議員旅費の百円が二百円になりました当然の追加、それに
國政調査旅費、これがやはり
議員並びに証人及び口述人は先日のものではいりましたので、それを含めました当然の増加が含まれております。それに
常任委員会の
会議費で、
一つの
委員会五万円平均を
要求いたしまして、大体百万円を見たのでありますが、これに種々の
関係で一應——さらに將來は將來として、この場合は三万円平均の二十一
委員会に対する六十三万円ということになりまして、これだけは減
つたわけであります。そういう点で御
了承願いたい。
それから常任
委員長の專用自動車購入費、これは認められまして、当然の必要のものとな
つたのであります。それに
事務総長給の当然の増額並びに図書購入費、その他特別な数字がありますが、これも一應その数字は大体において認められたのであります。それに職員の待遇改善費といたしまして、各省官公吏の千八百円案に基くもの、これは当然のものとな
つたわけでございます。それから営繕費の増加といたしましてたくさんの必要営繕事業をも設けてありました。この項目的なものはことごとく
了承されたわけであります。
國会職員の待遇改善に関する経費は後に詳しく御
説明申し上げます。以上待遇改善の國会職員以外のすべての経費につきましては、本院の
要求は、一應全部
了承されたのでありますが、御承知の
通り追加予算の大きなわくがありまして、そのわくの
関係で数字の点におきまして本院の方と向うと相談をいたしまして、数字上の整理をいたし、もしそれによ
つて足りない場合には次の
議会なり、通常
議会なりでその不足分は全部出すということで、一應の数字の整理にな
つておるわけであります。
それから國会職員の待遇改善の問題でありますが、超過勤務手当の問題は、
法律に基く当然の二割五分を下らざる
程度というのによるわけでありますが、これは各省のこれに対する経費の
割当が今給與局の方で
関係方面とも折衝の上大体きま
つておるわけであります。それをそのまま國会職員に適用されることは、各省と本院との仕事の性質上、内々に伺いました数字ではとうてい困難でありますから、予算面からは制肘を除いて、実際にかか
つた必要なものを頂戴することに交渉をいたしております。
それから先日
皆さんの御同情によりまして衞視宿料の増加、七品料の増加、速記者特別手当の増加並びにそれ以外に当然
考えなければならない職員に対する特種手当並びに
議会の終りました際の
議会手当等の
要求をいたしておりました。その各項目の点については給與局並びに主計局としても、その意のあるところは十分
考えねばならぬことでありますけれども、御承知の
通り千八百円案をつくります際にあらゆる手当等はこれを予算から除いて千八百円案というものが
考えられたわけであります。從いまして現実に今貰
つております衞視宿料並びに速記者特別手当を減らすことは既得権利の侵害であるから、これはそのまま認められるけれども、新たに増額するということは根本的の問題と
関連がありますので、予算の
要求からは何としてもできないという立場にな
つておるのであります。從いましてこの点は一應予算の面からはずしまして、給與局並びに主計局と爾後においてこれが折衝に当ることによ
つて、
あとは数字の整理をいたして追加予算を
要求をいたしたい。從いまして、ただいまの
皆さんの御同情によりました職員の待遇改善の問題につきましては、あらためて何らかの
方法をも
つてこれが実現を期するようにいたしたいと思
つておるわけであります。從いまして先日あげました数字が大きなわくの
関係で、一應の原則を認められましたが、この
議会に出すべき追加予算としての数字に変更を來したわけでありまして、それの一應整理いたしたものを持
つておりますから、それを今差上げますが、そういう
程度で本年度の追加予算の請求を早くいたしませんと、追加予算の確定案に支障を來しますので、一應その
程度で御
了承を願いたいと思います。
議員諸君の分に対しては、
常任委員会の費用五万円の予定が三万円に減額をされたという点が実質的に差があ
つたのであります。それ以外は給與局の方で認めたものについては必ず出すということを政府の方でも認めておりますので、給與局の方と職員の待遇改善についてはただいま折衝中でありますので、そういう便法によることにお願いいたしまして、一應追加予算の請求書はただいまお手もとに差上げました数字のものを出したい。その数字は今度の新しい予算の編成上の
要求形式にな
つております
関係でこういう数字にな
つたのでありまして、それで御
了承を願いたいと思います。