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1947-08-05 第1回国会 衆議院 海外同胞引揚に関する特別委員会 第4号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十二年八月五日(火曜日)     午前十時五十四分開議  出席委員    委員長 天野  久君    理事 庄司 彦男君 理事 中嶋 勝一君    理事 原   侑君 理事 若松 虎雄君       川合 彰武君    高瀬  傳君       松原喜之次君    和田 敏明君       坂口 主税君    中曽根康弘君       村瀬 宣親君    竹尾  弌君       水谷  昇君    内藤 友明君       受田 新吉君    寺崎  覺君  出席國務大臣         外 務 大 臣 芦田  均君  出席政府委員         復員事務官   森田 俊介君         復員事務官   荒尾 興功君         復員事務官   山本 善雄君     ————————————— 本日の會議に付した事件  理事互選  海外胞引揚に關し芦田外務大臣及び政府委員  より説明聽取  海外胞引揚促進に關する決議文案起草のため  小委員の選定     —————————————
  2. 天野久

    天野委員長 それではこれから會議を開きます。  會議に先だちましてお諮りいたしますが、理事亘四郎君が理事を辭任されましたので、その補欠選擧をしたいと思いますが、委員長において指名するに御異議ありませんでしようか。
  3. 天野久

    天野委員長 御異議なしと認めます。それでは若松虎雄君を理事に御指名いたします。  本日の會議はただいまお配りいたしました資料その他について政府當局の御説明を願い、そり後におきましてこの海外事情等につきまして御質疑を願つて、そうしてよく事情を御聽取の上、本委員會としての使命たる活動にはいる準備をいたしたいと考えておりますので、どうかその後において議事を御進行されんことを望みます。  それでは政府の御説明をお願いいたします。
  4. 荒尾興功

    荒尾政府委員 この前の委員會の際に御質問がありまして、終戰時在滿部隊の配置を説明せよということでございましたので、ただいま印刷したものを配つたのでございます。これはおそらく今後のなお未復員方々に對する調査基本資料として、本資料を御要求になつたものと思いますが、これは專門的に今調査をしております大事な資料でありまして、これには二十五箇師團、これに伴う諸獨立部隊名が書いてございますが、このほかに多數の小さな部隊がございまして、現在未復員方々状況を御調査いたしますには、これらの部隊終戰時以後いかなる地點に移動せしめられたかということを、逐次情報を集めまして、その部隊に屬しておりました個人調査をいたします際に、この部隊の移動の時期、場所を集めまして、調査いたします資料であります。從つて状況不明者調査の基礎はこういうものから調査をするのでございますが、何か特に御要求があれば、これに對する詳しい説明をいたします。何か御質問等がなけれでこの邊で……。
  5. 高瀬傳

    高瀬委員 この前の新聞で、長白山ですかどこかに、日本の大部隊がはいつて殘つておる現状があるという新聞記事がございましたが、あれは一體どうなんですか。
  6. 荒尾興功

    荒尾政府委員 この問題につきましては、一つ終戰状況を知らずして、なお各地にこもりまして戰闘を繼續しておるというようなお話が前からありましたので、そういう情報のありました際には、連合軍の關係の筋によく説明をいたしまして、なおできるならばその當時の部隊長なり參謀で歸つておる者を派遣いたしまして、速やかに終戰手續をとらせまして、復員をするようにお願いをした次第でありますが、この前御説明いたしましたように、全軍地域に對しましては、アメリカ軍みずから當時殘つておりました日本の將兵を使いまして、これが終戰諸手續を完了するように盡力をしてくれております。新聞に出ておりますペリリユウ島、その他にヒリツピンの小地域において、そういう事例は二、三あるのでありますが、滿州におきまする問題は、實は終戰當時相當うわさがあつたのでありますが、先般申し上げました中共地域に殘つておる者がいくばくあるかという問題について、その後だんだん調べてみますると、次のような二つの状況があります。一つ終戰直後においては、たまたまその附近に部隊がおりました關係上、集まつておつた、あるいは集まつておつたようなかつこうをしておつた。しかしこれは逐次下山をし解散をし、復員をしつつあるというのと、ある種の情報に惑わされまして、そういうことろに集まつていたという情報もありますが、今のところが私が聞いておる復員の諸情報におきましては、そう大きな部隊集まつておるという情報ほないのであります。ただこの前申し上げましたように、この中共地域の中には、まだいくばくかはわかりませんが、中國側新聞の發表によりますれば五萬でありますけれども、その他の情報によりますとなお相當數の者が、あるいは中共軍に、あるいは中共軍地區に殘つておるということは事實でありまして、これが引出しの問題は、各般の御盡力をお願いしなければならぬと思つておる次第であります。
  7. 内藤友明

    内藤委員 ただいまの中共地區に殘存しておりまする五萬ないし七萬というお話についてでありますが、人民連盟と申しますか、共産軍の方に何かそういう團體があるそうでありますが、そこの方に相當使役されておるということを聞いおるのでありますが、何かそういうことについて情報がありますか。その人民連盟と申すのは、野坂參三氏の關係しておつた團體であります。もしわかりますればお聽かせ願いたいと思います。
  8. 荒尾興功

    荒尾政府委員 歸つてまいりました者からいろいろ情報が來ておりまして、中共地域の殘存數につきましては、この前御報告申し上げましたが、總體的に申しまして非常に不確實状況であります。この間お配りいたしましたような書類は、あれは十數人歸つてまいりました者から確かめましたもので確實なんでございますが、個人だけが遊離したような状況にはずいぶん各種のものがございます。從つてお話のありましたような數字かどうか存まじせんが、陳地の構築とか、食糧の徴發とか運搬等の任務に服しておることは事實でありますが、それがいわゆる人民連盟というものの部隊にはいつておるというふうには聞いておりません。ただ中共軍地域の中には相當使われておるということだけは事實であります。なお實情に關しましては、最近ぽつぽつ歸つてくる者もございますので、これらの資料が集まり次第、あらためて御報告したいと思つております。
  9. 内藤友明

    内藤委員 野坂參三氏が歸ります前に、こういう人たちがあの人民連盟にはいつたと思うのでありますが、何かの機會野坂參三氏にこの特別委員會にお出でを願つて、その間の状況を聽くことはできますまいか、これは委員長に御相談申し上げます。
  10. 天野久

    天野委員長 その點につきましては、復員廳の方とよく相談いたしまして御確答いたします。ちよつと速記をやめて……。
  11. 天野久

    天野委員長 速記を始めてください。それではこれから懇談會にいたして、腹臟ない御意見を承りたいと思います。      ————◇—————     〔午前十一時十二分懇談會に入る〕     〔午後三時十二分懇談會を終る〕      ————◇—————
  12. 天野久

    天野委員長 それではこれで懇談會は終りといたします。
  13. 天野久

    天野委員長 決議文を上程いたしますについて、起草委員を選任いたしたいと思いますが、いかがいたしましようか。
  14. 庄司彦男

    庄司(彦)委員 これは委員長一任ということに……。
  15. 天野久

    天野委員長 數は……。
  16. 庄司彦男

    庄司(彦)委員 各黨から一名ずつにしたらどうかと思います。
  17. 天野久

    天野委員長 それでは委員長の指名に御異議ございませんか。
  18. 天野久

    天野委員長 それでは委員長において指名いたします。       中嶋 勝一君    原   侑君       庄司 彦男君    内藤 友明君       寺崎  覺君    受田 新吉君 以上の方にお願いいたします。委員長もこれに加わります。  それでは本日はこれで散會いたします。    午後三時十三分散會