運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
2021-10-08 第205回国会 衆議院 本会議 第2号
公式Web版
会議録情報
0
令和
三年十月八日(金曜日) ――
―――――――――――
議事日程
第二号
令和
三年十月八日 正午
開議
第一
常任委員長
の
選挙
第二
情報監視審査会委員辞任
の件 ………………………………… 一
国務大臣
の
演説
――
―――――――――――
○本日の
会議
に付した案件
文部科学委員長辞任
の件
内閣委員長外
二
常任委員長
の
選挙
日程
第二
情報監視審査会委員辞任
の件
情報監視審査会委員
の
選任
災害対策
を樹立するため
委員
四十人よりなる
災害対策特別委員会
、
政治倫理
の
確立
及び
公職選挙法改正
に関する
調査
を行うため
委員
四十人よりなる
政治倫理
の
確立
及び
公職選挙法改正
に関する
特別委員会
、
沖縄
及び北方問題に関する
対策樹立
のため
委員
二十五人よりなる
沖縄
及び北方問題に関する
特別委員会
、
北朝鮮
による
拉致等
に関する諸問題を
調査
し、その
対策樹立
に資するため
委員
二十五人よりなる
北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会
、
消費者
の
利益
の
擁護
及び
増進等
に関する総合的な
対策
を樹立するため
委員
三十五人よりなる
消費者
問題に関する
特別委員会
、
科学技術
、
イノベーション推進
の総合的な
対策
を樹立するため
委員
三十五人よりなる
科学技術
・
イノベーション推進特別委員会
、
東日本大震災
からの
復興
に当たり、その
総合的対策
を樹立するため
委員
四十五人よりなる
東日本大震災復興特別委員会
及び
原子力
に関する諸問題を
調査
するため
委員
四十人よりなる
原子力問題調査特別委員会
を
設置
するの件(
議長発議
)
地方創生
に関する総合的な
対策
を樹立するため
委員
四十人よりなる
地方創生
に関する
特別委員会
を
設置
するの件(
議長発議
)
岸田内閣総理大臣
の
所信
についての
演説
午後零時二分
開議
大島理森
1
○
議長
(
大島理森
君) これより
会議
を開きます。 ――
――◇―――――
大島理森
2
○
議長
(
大島理森
君) この際、新たに議席に着かれました
議員
を紹介いたします。 第二百八十四番、
北陸信越選挙
区
選出議員
、
小松裕
君。 〔
小松裕
君
起立
、
拍手
〕 ――
――◇―――――
文部科学委員長辞任
の件
大島理森
3
○
議長
(
大島理森
君) お諮りいたします。
文部科学委員長左藤章
君から、
委員長
を辞任いたしたいとの申出があります。これを許可するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大島理森
4
○
議長
(
大島理森
君) 御
異議
なしと認めます。よって、許可することに決まりました。 ――
――◇―――――
常任委員長
の
選挙
大島理森
5
○
議長
(
大島理森
君) つきましては、
文部科学委員長
の
選挙
を行うのでありますが、既に
内閣委員長
及び
安全保障委員長
が欠員となっておりますので、この際、
内閣委員長外
二
常任委員長
の
選挙
を行います。
山田賢司
6
○
山田賢司
君 各
常任委員長
の
選挙
は、その
手続
を省略して、
議長
において指名されることを望みます。
大島理森
7
○
議長
(
大島理森
君)
山田賢司
君の
動議
に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大島理森
8
○
議長
(
大島理森
君) 御
異議
なしと認めます。よって、
動議
のとおり決まりました。
議長
は、各
常任委員長
を指名いたします。
内閣委員長
うえの賢一郎
君 〔
拍手
〕
文部科学委員長
宮内 秀樹君 〔
拍手
〕
安全保障委員長
長島 昭久君 〔
拍手
〕 ――
――◇―――――
日程
第二
情報監視審査会委員辞任
の件
大島理森
9
○
議長
(
大島理森
君)
日程
第二、
情報監視審査会委員辞任
の件につきお諮りいたします。
情報監視審査会委員松野博一
君から、
委員
を辞任いたしたいとの申出があります。これを許可するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大島理森
10
○
議長
(
大島理森
君) 御
異議
なしと認めます。よって、許可することに決まりました。 ――
――◇―――――
情報監視審査会委員
の
選任
大島理森
11
○
議長
(
大島理森
君) つきましては、
情報監視審査会委員
の
選任
を行います。
衆議院情報監視審査会規程
第六条の規定に基づき、
情報監視審査会委員
に小野寺五典君を
選任
するに
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
大島理森
12
○
議長
(
大島理森
君)
起立
多数。よって、
選任
することに決まりました。 ――
――◇―――――
特別委員会設置
の件
大島理森
13
○
議長
(
大島理森
君)
特別委員会
の
設置
につきお諮りいたします。
災害対策
を樹立するため
委員
四十人よりなる
災害対策特別委員会
政治倫理
の
確立
及び
公職選挙法改正
に関する
調査
を行うため
委員
四十人よりなる
政治倫理
の
確立
及び
公職選挙法改正
に関する
特別委員会
沖縄
及び北方問題に関する
対策樹立
のため
委員
二十五人よりなる
沖縄
及び北方問題に関する
特別委員会
北朝鮮
による
拉致等
に関する諸問題を
調査
し、その
対策樹立
に資するため
委員
二十五人よりなる
北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会
消費者
の
利益
の
擁護
及び
増進等
に関する総合的な
対策
を樹立するため
委員
三十五人よりなる
消費者
問題に関する
特別委員会
科学技術
、
イノベーション推進
の総合的な
対策
を樹立するため
委員
三十五人よりなる
科学技術
・
イノベーション推進特別委員会
東日本大震災
からの
復興
に当たり、その
総合的対策
を樹立するため
委員
四十五人よりなる
東日本大震災復興特別委員会
及び
原子力
に関する諸問題を
調査
するため
委員
四十人よりなる
原子力問題調査特別委員会
を
設置
いたしたいと存じます。これに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大島理森
14
○
議長
(
大島理森
君) 御
異議
なしと認めます。よって、そのとおり決まりました。 次に、
地方創生
に関する総合的な
対策
を樹立するため
委員
四十人よりなる
地方創生
に関する
特別委員会
を
設置
いたしたいと存じます。これに
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
大島理森
15
○
議長
(
大島理森
君)
起立
多数。よって、そのとおり決まりました。 ただいま議決されました九
特別委員会
の
委員
は追って指名いたします。 ――
――◇―――――
大島理森
16
○
議長
(
大島理森
君) 御報告することがあります。
元本院
副
議長渡部恒三
君は、昨年八月二十三日逝去されました。
痛惜
の念に堪えません。謹んで御
冥福
をお祈りいたします。
渡部恒三
君に対する
弔詞
は、
議長
において去る八月二日既に贈呈いたしております。これを朗読いたします。 〔
総員起立
〕
衆議院
は 多年
憲政
のために尽力され 特に
院議
をもってその
功労
を表彰され 再度本院副
議長
の重職にあたられ かつて
商工委員長
予算委員長
の任につき またしばしば
国務大臣
の
重任
にあたられた正三位
勲一等渡部恒三
君の
長逝
を哀悼し つつしんで
弔詞
をささげます ――
―――――――――――
大島理森
17
○
議長
(
大島理森
君) 永年
在職議員
として表彰された元
議員葉梨信行
君は、去る八月十四日逝去されました。
痛惜
の念に堪えません。謹んで御
冥福
をお祈りいたします。
葉梨信行
君に対する
弔詞
は、
議長
において去る九月二十八日既に贈呈いたしております。これを朗読いたします。 〔
総員起立
〕
衆議院
は 多年
憲政
のために尽力され 特に
院議
をもってその
功労
を表彰され さきに
社会労働委員長
文教委員長
公職選挙法改正
に関する
特別委員長等
の要職につき また
国務大臣
の
重任
にあたられた正三位
勲一等葉梨信行
君の
長逝
を哀悼し つつしんで
弔詞
をささげます ――
――◇―――――
大島理森
18
○
議長
(
大島理森
君) この際、暫時
休憩
いたします。 午後零時十分
休憩
――
――◇―――――
午後二時二分
開議
大島理森
19
○
議長
(
大島理森
君)
休憩
前に引き続き
会議
を開きます。 ――
――◇―――――
国務大臣
の
演説
大島理森
20
○
議長
(
大島理森
君)
内閣総理大臣
から
所信
について発言を求められております。これを許します。
内閣総理大臣岸田文雄
君。 〔
内閣総理大臣岸田文雄
君登壇〕
岸田文雄
21
○
内閣総理大臣
(
岸田文雄
君) 第二百五回国会の開会にあたり、
新型コロナウイルス
によりお亡くなりになられた
方々
、そして御
家族
の
皆様方
に心よりお悔やみを申し上げるとともに、厳しい
闘病生活
を送っておられる
方々
に心よりお見舞いを申し上げます。 また、
我が国
の
医療
、保健、
介護
の
現場
を支えて下さっている
方々
、
感染対策
に御
協力
をいただいている
事業者
の
方々
、そして
国民
の
皆様方
に、深く感謝を申し上げます。
新型コロナ
との
闘い
は続いています。 こうした中、このたび、私は、第百代
内閣総理大臣
を拝命いたしました。 私は、この国難を
国民
の
皆さん
と共に乗り越え、新しい
時代
を切り拓き、心豊かな
日本
を次の
世代
に引き継ぐために、全身全霊を捧げる
覚悟
です。 私が書きためてきたノートには、
国民
の切実な声があふれています。 一人暮らしで、もし
コロナ
になったらと思うと不安で仕方がない。
テレワーク
でお客が激減し、経営する
クリーニング屋
の
事業継続
が厳しい。 里帰りができず、一人で出産。誰とも会うことが出来ず、孤独で、不安。 今、求められているのは、こうした切実な声を踏まえて、
政策
を断行していくことです。 まず、喫緊かつ最優先の
課題
である
新型コロナ対応
に万全を期します。
国民
に
納得感
を持ってもらえる丁寧な
説明
を行うこと、常に
最悪
の
事態
を想定して
対応
することを基本とします。 また、
新型コロナ
で大きな
影響
を受ける
方々
を
支援
するため、速やかに
経済対策
を策定します。 その上で、私が目指すのは、新しい
資本主義
の
実現
です。
我が国
の
未来
を切り拓くための新しい
経済社会
の
ビジョン
を示していきます。
国民
の
皆さん
と共にこれらの難しい
課題
に挑戦していくためには、
国民
の声を真摯に受け止め、
かたち
にする、
信頼
と
共感
を得られる
政治
が必要です。 そのために、
国民
の
皆さん
との丁寧な
対話
を大切にしていきます。 私をはじめ、全閣僚が、様々な方と
車座対話
を積み重ね、その上で、
国民
の
ニーズ
に合った
行政
を進めているか、徹底的に点検するよう指示していきます。 そうして得た
信頼
と
共感
の上に、私は、
多様性
が尊重される
社会
を目指します。若者も、
高齢者
も、障害のある方も、ない方も、男性も、女性も、全ての人が
生きがい
を感じられる
社会
です。
経済的環境
や
世代
、生まれた
環境
によって生ずる格差やそれがもたらす
分断
。これが
危機
によって大きくなっているとの指摘があります。同時に、我々は、
家族
や仲間との絆の大切さに改めて気付きました。
東日本大震災
の時に発揮された
日本社会
の絆の強さ。
世界
から賞賛されました。
危機
に直面した今こそ、この絆の力を発揮するときです。 全ての人が
生きがい
を感じられる、新しい
社会
を創っていこうではありませんか。
日本
の絆の力を呼び起こす。それが私の使命です。 まず、
新型コロナ対応
です。 足下では、
感染者数
は落ち着きを見せ、
緊急事態宣言
は全面的に解除されました。 菅前
総理
の大号令の下、他国に類を見ない速度で
ワクチン接種
が進み、この
闘い
に勝つための大きな一歩が踏み出せました。前
総理
の御尽力に、心より敬意を表します。 しかし、
楽観視
はできません。
危機対応
の
要諦
は、常に
最悪
の
事態
を想定することです。
感染
が落ち着いている今こそ、様々な
事態
を想定し、徹底的に
安心確保
に取り組みます。与えられた権限を最大限
活用
し、病床と
医療人材
の
確保
、
在宅療養者
に対する
対策
を徹底いたします。 希望する全ての方への二回の
ワクチン接種
を進め、さらに、三回目の
ワクチン接種
も行えるよう、しっかりと準備をしていきます。
経口治療薬
の
年内実用化
を目指します。あわせて、電子的な
ワクチン接種証明
の積極的な
活用
、予約不要の
無料検査
の
拡大
に取り組みます。 これらの
安心確保
の
取組
の全体像を早急に
国民
にお示しするよう、
関係大臣
に指示しました。
国民
の
皆さん
が先を見通せるよう、丁寧に
説明
してまいります。 同時に、これまでの
対応
を徹底的に分析し、何が
危機管理
のボトルネックだったかを検証します。そして、
司令塔機能
の
強化
、
人流抑制
、
医療資源
の
確保
のための
法改正
、
国産ワクチン
や
治療薬
の
開発
など、
危機管理
を抜本的に
強化
いたします。
国民
の
協力
を得られるよう、
経済支援
を行うことも大切です。大きな
影響
を受ける
事業者
に対し、
地域
、業種を限定しないで、
事業規模
に応じた
給付金
を支給します。
新型コロナ
の
影響
により苦しんでおられる非正規、
子育て世帯
など、お困りの
方々
を守るための
給付金
などの
支援
も実行していきます。 次に、私の
経済政策
について申し上げます。
マクロ経済運営
については、最大の目標であるデフレからの脱却を成し遂げます。そして、大胆な
金融政策
、機動的な
財政政策
、
成長戦略
の
推進
に努めます。
危機
に対する必要な
財政支出
は躊躇なく行い、万全を期します。
経済
あっての
財政
であり、順番を間違えてはなりません。
経済
をしっかりと立て直します。そして、
財政健全化
に向けて取り組みます。 その上で、私が目指すのは、新しい
資本主義
の
実現
です。 新自由主義的な
政策
については、富めるものと富まざるものとの深刻な
分断
を生んだといった
弊害
が指摘されています。
世界
では、健全な
民主主義
の中核である
中間層
を守り、
気候変動
などの
地球規模
の
危機
に備え、
企業
と
政府
が大胆な
投資
をしていく、そうした新しい
時代
の
資本主義経済
を模索する動きが始まっています。 今こそ、
我が国
も、新しい
資本主義
を起動し、
実現
していこうではありませんか。
成長
と
分配
の好
循環
と
コロナ
後の新しい
社会
の開拓。これがコンセプトです。
成長
を目指すことは極めて重要であり、その
実現
に向けて
全力
で取り組みます。しかし、
分配
なくして次の
成長
なし。このことも、私は強く訴えていきます。
成長
の果実をしっかりと
分配
することで、初めて次の
成長
が
実現
します。大切なのは、
成長
と
分配
の好
循環
です。
成長
か
分配
かという不毛な
議論
から脱却し、
成長
も
分配
も
実現
するために、あらゆる
政策
を総動員いたします。
新型コロナ
で、
我が国
の
経済社会
は大きく傷つきました。 一方で、これまで進んで来なかった
デジタル化
が急速に進むなど、
社会
が変わっていく確かな予感が生まれています。今こそ、
科学技術
の
恩恵
を取り込み、
コロナ
との共生を前提とした、新しい
社会
を創り上げていくときです。 この
変革
は、
地方
から起こります。
地方
は、
高齢化
、
過疎化
などの
社会課題
に直面し、新たな
技術
を
活用
する
ニーズ
があります。例えば、
自動走行
による
介護先
への
送迎サービス
や、配達の
自動化
、
リモート技術
を
活用
した働き方、
農業
や
観光産業
での
デジタル技術
の
活用
です。 ピンチをチャンスに変え、我々が
子供
の頃夢見た、わくわくするような
未来社会
を創ろうではありませんか。 そのために、新しい
資本主義実現会議
を創設し、
ビジョン
の
具体化
を進めます。 新しい
資本主義
を
実現
していく車の両輪、これは
成長戦略
と
分配戦略
です。 まず、
成長戦略
の第一の柱は、
科学技術立国
の
実現
です。 学部や修士、
博士課程
の再編、
拡充
など、
科学技術分野
の
人材育成
を促進します。
世界最高水準
の
研究大学
を形成するため、十兆円
規模
の
大学ファンド
を年度内に
設置
します。
デジタル
、グリーン、
人工知能
、量子、バイオ、宇宙など、
先端科学技術
の
研究開発
に大胆な
投資
を行います。
民間企業
が行う
未来
への
投資
を
全力
で応援する
税制
を
実現
していきます。 また、
イノベーション
の担い手である
スタートアップ
の
徹底支援
を通じて、新たなビジネス、
産業
の創出を進めます。 そして、二〇五〇年カーボンニュートラルの
実現
に向け、
温暖化対策
を
成長
につなげる
クリーンエネルギー戦略
を策定し、強力に
推進
いたします。 第二の柱は、
地方
を活性化し、
世界
とつながる
デジタル田園都市国家構想
です。
地方
から
デジタル
の実装を進め、新たな
変革
の波を起こし、
地方
と
都市
の差を縮めていきます。そのために、5Gや半導体、
データセンター
など、
デジタルインフラ
の
整備
を進めます。誰一人取り残さず、全ての方が
デジタル化
のメリットを享受できるよう取り組みます。 第三の柱は、
経済安全保障
です。 新たに設けた
担当大臣
の下、
戦略物資
の
確保
や
技術流出
の防止に向けた
取組
を進め、自律的な
経済構造
を
実現
します。強靱な
サプライチェーン
を構築し、
我が国
の
経済安全保障
を
推進
するための法案を策定します。 第四の柱は、
人生
百年
時代
の
不安解消
です。 将来への不安が、
消費
の
抑制
を生み、
経済成長
の
阻害要因
となっています。 兼業、副業、あるいは学びなおし、フリーランスといった、多様で柔軟な働き方が
拡大
をしています。大切なのは、どんな働き方をしても、
セーフティーネット
が
確保
されることです。働き方に中立的な
社会保障
や
税制
を
整備
し、
勤労者
皆保険の
実現
に向けて取り組みます。
人生
百年
時代
を見据えて、
子供
から
子育て世代
、年寄りまで全ての方が安心できる、全
世代型社会保障
の構築を進めます。 次に、
分配戦略
です。 第一の柱は、働く人への
分配機能
の
強化
です。
企業
が、長期的な視点に立って、株主だけではなく、
従業員
も
取引先
も
恩恵
が受けられる、三方良しの経営を行うことが重要です。非
財務情報
の
開示
の充実、
四半期開示
の見直しなど、そのための
環境整備
を進めてまいります。
政府
として、
下請け取引
に対する
監督体制
を
強化
し、大
企業
と
中小企業
の
共存共栄
を目指します。 また、
労働分配率向上
に向けて、賃上げを行う
企業
への
税制支援
を抜本
強化
します。 第二の柱は、
中間層
の
拡大
、そして
少子化対策
です。
中間層
の
拡大
に向けて、
成長
の
恩恵
を受けられていない
方々
に対して、国による
分配機能
を
強化
します。
大学卒業
後の所得に応じて
出世払い
を行う仕組みを含め、
教育費
や
住居費
への
支援
を
強化
し、
子育て世代
を支えていきます。
保育
の
受け皿整備
、
幼保
小連携の
強化
、
学童保育
の制度の
拡充
や
利用環境
の
整備
など、
子育て支援
を促進します。
こども目線
での
行政
の
在り方
を検討し、
実現
していきます。 第三の柱は、看護、
介護
、
保育
などの
現場
で働いている
方々
の
収入
を増やしていくことです。
新型コロナ
、そして
少子高齢化
への
対応
の最前線にいる
皆さん
の
収入
を増やしていきます。そのために、
公的価格評価検討委員会
を
設置
し、
公的価格
の
在り方
を抜本的に見直します。 第四の柱は、
公的分配
を担う
財政
の単
年度主義
の
弊害是正
です。
科学技術
の振興、
経済安全保障
、
重要インフラ
の
整備
など、
国家課題
に計画的に取り組みます。 これらに加え、
地方活性化
に向けた
基盤づくり
にも積極的に
投資
します。
東日本大震災
からの
復興
なくして
日本
の
再生
なし。この強い思いの下で、
被災者支援
、
産業
・生業の再建、福島の
復興再生
に
全力
で取り組みます。
農林水産業
の高
付加価値化
と
輸出力強化
を進めるとともに、
家族農業
や中
山間地農業
の持つ多面的な
機能
を維持していきます。
新型コロナ
による米価の大幅な下落、これは深刻な
課題
です。当面の需給の安定に向けた
支援
など、十分な
対策
を行います。
老朽化対策
を含め、防災・
減災
、
国土強靱化
の
強化
とともに、
高速道路
、新幹線など、交通、
物流インフラ
の
整備
を
推進
いたします。 いのち輝く
未来社会
のデザイン。これが、二〇二五年大阪・
関西万博
のテーマです。
地域
から、IoTや
人工知能
などの
デジタル技術
を
活用
した
未来
の
日本
の姿を示します。
観光立国復活
に向けた
観光業支援
、
文化立国
に向けた
地域
の
文化
、芸術への
支援強化
にも取り組みます。 私の
内閣
の
三つ目
の
重要政策
は、
国民
を守り抜く
外交
、
安全保障
です。 私は、
外交
、
安全保障
の
要諦
は
信頼
だと確信をしています。
先人たち
の努力により
世界
から得た
信頼
を基礎に、
三つ
の強い
覚悟
を持って、毅然とした
外交
を進めてまいります。 第一に、自由、
民主主義
、人権、法の支配といった
普遍的価値
を守り抜く
覚悟
です。 米国をはじめ、豪州、
インド
、ASEAN、欧州などの
同盟国
、
同志国
と連携し、
日米豪印
も
活用
しながら、自由で開かれた
インド太平洋
を力強く
推進
いたします。 深刻化する
国際社会
の人権問題にも、省庁横断的に取り組みます。 第二に、
我が国
の平和と安定を守り抜く
覚悟
です。
我が国
を取り巻く
安全保障環境
が一層厳しさを増す中、
我が国
の領土、領海、領空、そして
国民
の生命と財産を断固として守り抜きます。 そのために、
国家安全保障戦略
、
防衛大綱
、
中期防衛力整備計画
の改定に取り組みます。この中で、
海上保安能力
や更なる
効果的措置
を含む
ミサイル防衛能力
など
防衛力
の
強化
、
経済安全保障
など新しい
時代
の
課題
に果敢に取り組んでいきます。 こうした
我が国
の
外交
・
安全保障政策
の基軸は
日米同盟
です。私が先頭に立って、
インド太平洋地域
、そして
世界
の平和と繁栄の礎である
日米同盟
を更なる高みへと引き上げていきます。
日米同盟
の
抑止力
を維持しつつ、丁寧な
説明
、
対話
による
信頼
を地元の
皆さん
と築きながら、
沖縄
の
基地負担
の軽減に取り組んでまいります。
普天間飛行場
の一日も早い
全面返還
を目指し、
辺野古沖
への
移設工事
を進めます。
北朝鮮
による核・
ミサイル開発
は断じて容認できません。
日朝平壌宣言
に基づき、
拉致
、核、
ミサイル
といった諸懸案を包括的に
解決
し、不幸な過去を清算して、
日朝国交正常化
の
実現
を目指します。
拉致
問題は最
重要課題
です。全ての
拉致被害者
の一日も早い帰国を
実現
すべく、
全力
で取り組みます。私自身、条件を付けずに
金正恩委員長
と直接向き合う決意です。 第三に、
地球規模
の
課題
に向き合い、人類に貢献し、
国際社会
を主導する
覚悟
です。 核軍縮・不拡散、
気候変動
などの
課題解決
に向け、
我が国
の
存在感
を高めていきます。
被爆地広島出身
の
総理大臣
として私が目指すのは、
核兵器
のない
世界
です。私が立ち上げた
賢人会議
も
活用
し、
核兵器国
と非
核兵器国
の橋渡しに努め、唯一の
戦争被爆国
としての責務を果たしてまいります。 これまで
世界
の偉大な
リーダーたち
が幾度となく挑戦してきた
核廃絶
という名の松明を私もこの手にしっかりと引き継ぎ、
核兵器
のない
世界
に向け、
全力
を尽くしてまいります。
世界
で
保護主義
が強まる中、
我が国
は
自由貿易
の旗手を務めます。
デジタル時代
の
信頼
性ある自由な
データ流通
、DFFTを
実現
するため、国際的な
ルールづくり
に積極的な役割を果たしていきます。
中国
とは安定的な
関係
を築いていくことが、両国、そして
地域
及び
国際社会
のために重要です。
普遍的価値
を共有する国々とも連携しながら、
中国
に対して、主張すべきは主張し、責任ある行動を強く求めると同時に、
対話
を続け、共通の諸
課題
について
協力
してまいります。 ロシアとは、領土問題の
解決
なくして
平和条約
の
締結
はありません。首脳間の
信頼関係
を構築しながら、
平和条約
の
締結
を含む
日露関係
全体の発展を目指します。
韓国
は重要な隣国です。健全な
関係
に戻すためにも、
我が国
の一貫した立場に基づき、
韓国側
に適切な
対応
を強く求めていきます。
新型コロナ対応
、新しい
資本主義
、
外交
・
安全保障
。 これら
三つ
の
政策
を着実に実行することで、
国民
の
皆さん
と共に、新しい
時代
を切り拓いていきます。 本日朝の閣議で、
新型コロナ対応
に万全を期すとともに、新しい
資本主義
を起動させるため、新たな
経済対策
を策定するよう指示いたしました。 総合的かつ大胆な
経済対策
を速やかにとりまとめます。
憲法改正
についてです。
憲法改正
の
手続
を定めた
国民投票法
が改正されました。今後、
憲法審査会
において、各政党が考え方を示した上で、与野党の枠を超え、建設的な
議論
を行い、
国民
的な
議論
を積極的に深めていただくことを期待いたします。 そして、最後になりますが、このようなことわざがあります。 早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め。
新型コロナ
という目に見えない敵に対し、我々は、
国民全員
の
団結力
によって一歩一歩前進してきました。 改めて、この
日本
という国が、先祖代々、営々と受け継いできた、人と人とのつながりが生み出す、やさしさ、ぬくもりがもたらす
社会
の底力を強く感じます。正に、この国の
かたち
の原点です。 この国の
かたち
を次の
世代
に引き継いでいくためにも、私
たち
は、
経済
的格差、
地域
的格差などがもたらす
分断
を乗り越え、
コロナ
との
闘い
の先に、新しい
時代
を切り拓いていかなければなりません。そのために、みんなで前に進んでいくためのワンチームを創り上げます。 早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め。 一人であれば、目的地に早く着くことができるかもしれません。しかし、仲間とならば、もっと遠く、はるかに遠くまで行くことができます。私は、
日本
人の底力を信じています。
新型コロナ
の中にあってもなお、
デジタル
、グリーン、
人工知能
、量子、バイオ、宇宙、新しい
時代
の種が芽吹き始めています。 この萌芽を大きな木に育て、
経済
を
成長
させ、その果実を
国民全員
で享受していく、明るい
未来
を築こうではありませんか。 明けない夜はありません。
国民
の
皆さん
と共に手を取り合い、明日への一歩を踏み出します。 同僚
議員
各位、そして、何よりも
国民
の
皆さん
の御
協力
を心からお願い申し上げ、
所信
表明とさせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(
拍手
) ――
――◇―――――
山田賢司
22
○
山田賢司
君
国務大臣
の
演説
に対する質疑は延期し、来る十一日午後一時から本
会議
を開きこれを行うこととし、本日はこれにて散会されることを望みます。
大島理森
23
○
議長
(
大島理森
君)
山田賢司
君の
動議
に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大島理森
24
○
議長
(
大島理森
君) 御
異議
なしと認めます。よって、
動議
のとおり決まりました。 本日は、これにて散会いたします。 午後二時二十九分散会 ――
――◇―――――
出席
国務大臣
内閣総理大臣
岸田 文雄君 総務大臣 金子 恭之君 法務大臣 古川 禎久君 外務大臣 茂木 敏充君 財務大臣 鈴木 俊一君 文部科学大臣 末松 信介君 厚生労働大臣 後藤 茂之君 農林水産大臣 金子原二郎君
経済
産業
大臣 萩生田光一君 国土交通大臣 斉藤 鉄夫君
環境
大臣 山口 壯君 防衛大臣 岸 信夫君
国務大臣
小林 鷹之君
国務大臣
二之湯 智君
国務大臣
西銘恒三郎君
国務大臣
野田 聖子君
国務大臣
堀内 詔子君
国務大臣
牧島かれん君
国務大臣
松野 博一君
国務大臣
山際大志郎君
国務大臣
若宮 健嗣君 出席
内閣
官房副長官
内閣
官房副長官 木原 誠二君