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森屋隆君 ありがとうございます。
公営にしろ民営にしろ、基本的には独立採算制という
考え方なんだということかなと思いますし、
地域の
公共交通の在り方は
地域が決めていくんだということも
承知をしています。
そんな中で、公営も、実は公営の
公共交通に携わる労働者の方に
お話を聞きますと、やはり公営でも当然、先ほど申し上げたように、高齢化が進んでいる中で様々な、民生費というんですかね、そういったものがやっぱり負担が大きくなっている中で、やっぱり
公共交通に対する
予算というのがどうしてもなかなか出せない。そういった状況の中で、公営であっても、民間へ管理の受委託などをして支えているような状況も公営の中でもあるというふうに聞いています。
そして、今日、実は
地域の
公共交通を支えている担い手の方からいろいろ聞いて、傍聴もしていただいておりますけれども、
お話を聞きますと、この
コロナでどういうふうに変わったんだということでありますけど、まずは密にならないようにということで、なかなか採算性が取れないところにあってもやはり便数は余り減らせないだろうということで、乗っていないんですけれども、やっぱり便数は出していくと。そして、やはり大きな損失が出ているのも実際御
承知のとおりだと思います。独立採算制がもう特に取れない
地方、中山間地では更にそういう状況が続いています。
そして、民間の
公共交通の担い手というのは、もう
先生方も御
承知のとおり、鉄道関係のグループ会社が日本の場合は割と多うございまして、昨日から発出された
緊急事態宣言でも、百貨店などもやはり開けるのはよそうということで協力もしてもらっています。この百貨店も、要は鉄道のグループ会社が割と多い。あるいはホテルもそうでございまして、そういったグループの中で、全体的にホテルだとか百貨店だとかあるいはその鉄道、バス、これが今
コロナの中で厳しい状況になっています。
これ、国交省の資料で出してもらったものであります。見ますと、
路線バス、昨年の四月から五月、一回目の
緊急事態宣言のときには四七・七%から五〇%輸送人員が減ってしまったと、こういうことでございまして、二回目でも約三割が減っている、現在も三割ほど戻っていない。これ、大手の鉄道も三割ほど戻っていないということでございます。そして、高速バス、これもバス会社さん一緒に運営していますから、高速バスが四月から五月には七九・五%から八五・五%輸送人員が下がったと。そして、貸切りについては、ほぼ動いていない状況でありますからゼロという。こういったものを、総合的な収入を赤字のところにやっぱり補填をしながら運行してきたというのが
路線バスの
実態なんですけれども、それがなかなかできない状況になってきています。
こういった
指摘もございます。これ、四月の十六日の第百六十三回の職業安定分科会での
指摘かと思いますけれども、人の移動を抑制した場合、そのことによって産業が消滅した場合、
地域の生活が崩壊する場合があると、これは特に
地域の
公共交通などだというふうな
指摘が出されております。
昨年の四月の七日に、国土交通
委員会の
委員会の場所でも
質問に立たせていただきました。この
コロナが長期化した場合に、
公共交通が崩壊してしまう、国土交通省の更なるバックアップをお願いするということで、今日は朝日
大臣政務官にも御出席いただいております。
政
務官も、私はいつもこの主張をしていますからよくお聞きしていただいておると思いますし、東京でも西多摩地区、もう政
務官も、
大臣政務官もよく私の
地元の方にも来ていただいておりますから、どういう
地域状況かということもよく御存じかと思います。こういったところが、先ほど申し上げましたように、中央の電鉄大手というところが今赤字転落するわけですから、その赤字転落したこの中央の都心部、東京や大阪や名古屋、ここの移動というのはなくなることはないです。まあ、あり得ませんよね。ないんですけれども、ここで大きな痛手が出た場合にその痛手をどこで回収するかといったら、なかなか収益率が上がらないところをやっぱり切っていくしかないという、こういう連鎖がどうしても出てしまうと思います。
いよいよ昨日、第三度目の
緊急事態宣言が、これ
全国規模ではないですけれども、十七日間ということで、東京、大阪、兵庫そして京都ということで出されました。限界がそろそろ来ていると、
地域の
事業者あるいは
地域行政の方々も、どうしていったらいいんだろうと、この状況に今立たされています。小規模
自治体ほど
地域公共交通の維持が難しい。しかし、先ほど言ったように、高齢化あるいは交通弱者の方は、この
地域の一番身近な乗り合いバスが本当に必要になっています。朝日
大臣政務官に最後ここはお聞きをして、本当に力強い答弁をいただきたいところであります。
国民の移動、この暮らしですよね、これを守っていく、基礎
自治体任せにもうできない状況に来ていると思うんです。
路線バスが廃止をされてコミュニティーバスになる、コミュニティーバスもデマンドバスになる、そして最後は、NPOではないですけれども有償旅客
事業みたいな形で、
地域の交通がどんどんなくなっている。これ、
全国で
先生方も本当に目の当たりにしているのかなと思います。
国交省として、あるいは国として、
政府として、今の状況、そして三回目の
コロナという、長期化という
コロナの中で、これまで以上の国の
役割、
責任を果たすことが求められていると思いますけれども、朝日
大臣政務官、御答弁をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。