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石井章君 ありがとうございます。この問題は、午前中、我が維新の会の藤田
委員が
質問しましたので、これで終わりにします。
続きまして、台湾の平和と安定について御
質問します。
まず、先日、
菅総理は、バイデン大統領と初めて首脳会談では対面式の首脳会談を行いました。これは、時間が空いたから相手が空けたんではなくて、これは日頃からの
政府の外交努力、そして外務省の努力が実を結んだと私は高く
評価をしたいと思います。
そして、今回、
アメリカ側から見れば、バイデン政権から見れば、
日本は大変重要度が増していると。トランプ政権のときよりも、むしろバイデン政権になって、
菅総理と共に中国の脅威などに向かっていきたいというような内容が共同声明でははっきり出しています。「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調するとともに、両岸問題の平和的解決を促す。」と、これが明記されました。台湾という言葉が共同声明で入ったのは五十二年ぶりであります。これも非常に大きな成果だと私は思います。
特に、近年、中国は、南シナ海、東シナ海、あるいは
我が国固有の領土であります尖閣諸島まで、我が物顔で自分の国の領土とも言いたいような行動を取っております。そういった中で、今回の日米首脳会談での共同声明というのは非常に大きなものがあると私は思います。
そして、特に、台湾が前政権、馬英九政権のときと、今は蔡英文政権へ替わりました。馬政権のときまでは、停戦ライン、いわゆる中間ラインが停戦ラインでありまして、お互い中国も台湾もそこのラインは越えない、あうんの呼吸の中で、暗黙の中で来たわけでありますけれども、蔡英文政権になってからは、戦闘機はどんどん飛ばすわ、いわゆる戦艦はどんどん行くわ、本当に台湾が、この今の
状況は一九九六年の台湾海峡の危機以来ともいうべき内容で今推移しているということであります。私は、これらも踏まえて、今回の日米首脳会談は非常に有意義なものであったと
評価しております。
特に、皆さんも御案内のとおり、台湾というのは親日であります。親日の、我々
日本人が決して忘れてはいけないのは、十年前のあの東
日本大震災のときに台湾が、
政府が三十億、そして民間から二百二十億、合計二百五十億円もの義援金を他国よりもいち早く届けてくれた。そして、まあ
アメリカと比較するわけじゃありませんが、
アメリカ政府は約三十億円、中国に関しては九億円の義援金いただいた。これは数の多さじゃなくて、中国に対しても敬意を表しています。しかし、台湾の義援金というのは、
国民みんなの総意で出し合った、一人一元一元出し合ったものが二百五十億円になったものであります。
そういったことで、台湾は親日ということはもう
菅総理も御案内のとおりだと思うんですが、特に、我々
日本維新の会も、弱小政党、本当に毎月二〇%報酬を削って十八万のいわゆるためたお金を党に納めて、そこから熊本の益城町の地震の被災地に届けたり、そして、そのときも、台湾の台南地震のときも、我々お金を集めて、一千万、本当に弱小政党の
日本維新の会が一千万の義援金を謝長廷代表、駐日代表のところに届けました。
さらには、これは森元
総理のお手柄もあるんですけれども、昨年、李登輝元総統がお亡くなりになったときに、七月三十日、九十七歳で亡くなった、そのときに、森元
総理が団長として弔問外交で他国よりも早く台湾に駆け付けた。そのときにはもちろん、古屋圭司日華懇会長、今の防衛
大臣であります岸信夫日華懇の幹事長、私も同行しました。
やっぱり台湾とは心がつながっているし、そういった意味で今回の日米首脳会談の共同声明は非常に有意義なものであったと
評価するものであります。
そこで、
菅総理にお伺いしたいんですけれども、台湾は、自由と民主主義、法の支配、基本的人権の尊重など、我々と普遍的価値を一緒にします。改めて
総理に聞きますが、この台湾の平和と安定は
我が国の
国民にとっても暮らしに直結する重要なものであると思いますけれども、どうでしょうか。