○礒崎哲史君
国民民主党・新緑風会の礒崎哲史でございます。よろしくお願いいたします。
昨日で東
日本大震災から十年を迎えました。お亡くなりになられた皆様に衷心より哀悼の誠をささげます。
数字の上では
一つの節目ということになろうかと思いますが、この節目あるいは復興に対する受け止めですとか考え方というのは、やっぱり地域、人、それぞれなんだというふうに思います。昨日はいろいろなメディアでこの十年を迎えていろいろな報道が流れておりましたけれども、その中で、道路ができ、建物が建ち、インフラが整っても復興が感じられないと、そういう方々がまだ多くいるというアンケートの結果を報道されているメディアもございました。
つくづく、この被災地に寄り添うという、寄り添うって一体どういうふうにして何をすればいいんだろうなというのを、一人の政治家として昨日はまた考えた、考えさせられた、そんな一日でもありました。一人でも多くの方が前を向いて変わったなと思っていただけるような環境に向けて、私も今後もしっかりと取り組んでまいりたいと、そのように思っております。
それでは、早速
質問の方に入ってまいりたいと思いますが、先週の三月四日のこの
予算委員会の中で、全閣僚の皆さんがそろった中で、国際標準化
戦略というものを取り上げました。これまで国会ではなかなか取り上げられてこなかったテーマかと思います。
菅総理からは、
技術力が高いんだけれども、こうした標準の
戦略的、国際的な活用は他国よりも苦手な
分野なんだろうと、こういうお話もありましたし、梶山
経済産業大臣からも、
技術で勝って事業で負けるという、こういう事態を引き起こしているとの
指摘があると認識をされているということもお答えをいただきました。
また、加えて、この
分野が商品、工業製品だけではなくて、それ以外の様々なものに関しても影響しているものだというお話をいただきました。冷蔵庫の性能評価で、開け閉めすると
日本製品の性能の良さが浮き彫りになるんだと、これ、私の近くの人に聞いたら、家電で言ってもらえると分かりやすいよねという、こんなお話もいただきましたし、また、野上農水
大臣からは、鮮魚を保つために、血抜きですよね、漁師の皆さんの昔からのこの知恵と工夫が世界的に見ると単なるきずものになっちゃうという、こういうこともお話をいただきまして、やはり我々の生活に密着させて、やはりこういうものをしっかりとルール化していくということが必要なんだろうというふうに私も改めて感じた次第でございます。
また、こうした広い
分野を
対象にするからこそ、今回、政府の中でタスクフォースを設けたというお話を担当の
井上大臣からもいただきまして、その中では、人材不足のお話、その育成の必要性についても触れていただきましたし、民間コンサルタントの活用も考えているというお話もいただいた次第でございます。
最後に、そうした活動をしていく上での
予算のお話も伺いました。菅総理からは、国際的に活躍できる人材、これは未来への投資だと、そういうお話もいただきましたし、同時に、役所のその縦割りの中でばらついているところもあるんだとすれば、それは集約していくべきだというお話をいただきまして、そして最後に、麻生
財務大臣からになりますけれども、言葉を覚えるだけじゃ駄目だと、現場で一緒に仕事をして、しかも若いうちから人材育成していくことが大事だと、こんなお話をいただきました。私も思っていた問題点をずばり
指摘をしていただいて、大変心強い思いをいたした次第でございます。
前回のその
質疑の中で、実は人材育成の部分でかなり積み残したものがございましたので、今日はその点を中心に、もう少しだけこの点、
質疑をさせていただければと思うんですけれども、ちょっとまず全体論としてお伺いしたいことが
井上大臣の方にございます。
これまで、この標準化の取組というのは
知的財産という
分野の中で位置付けられて取り組んで、政府の中では取り組んでこられたんですが、この標準化は
技術に限らず様々な
分野にまたがるものであって、今後は、知財ではなくて、その上の方の概念に実はあって、その
一つに知財
戦略が深く関わっているという、こういう認識を持って進めていくことが私は重要だと思っておりますけれども、
井上担当
大臣のお考え、伺いたいと思います。