○柴田巧君
日本維新の会の柴田巧です。
東日本大震災から十年目ということで、私の方からも改めてお亡くなりになった方の御冥福をお祈り申し上げ、被災された
方々に心からお見舞いを申し上げたいと存じます。
我々
日本維新の会は、これまでもこの震災
復興に取り組んでまいりましたが、引き続き、生活の
復興、また震災
対策に一生懸命取り組んでいくことを申し上げ、
質問に入らせていただきたいと思います。
文科
大臣、次の御予定があるということなので、
質問の順序を入れ替えまして、技術流出の防止策からお聞きをしたいと思います。
御案内のように、このいわゆる米中の覇権競争の影響を受けて、ハイテク分野などで米中のデカップリングが進行しています。これはますます顕著なものになってくると予想されますが、
日本はこれまでどちらかというと、技術を守る、そういう視点や
対応が非常に一貫して欠けていたと言わざるを得ないと思っております。安全保障上、機微な技術の管理で大きく出遅れているということになるわけで、しっかりとこれは整えていかなければなりません。
そこで、まずお聞きをしたいのですが、武器や大量破壊兵器などにつながる技術を
海外に流出させることはいわゆる外為法などで規制をされております。そして、留学生らにメールや電話、
会議などで伝えることも規制対象となっているわけで、
政府においては、そういう大量破壊兵器等
開発等が疑われる外国の
企業や
研究機関をリスト化をして、留学生もリストにある機関などの出身者ではないか、大学側に確認を求めているところです。
ところが、先般、報道にもありましたが、経産省、文科省の
調査によれば、この原子力やバイオなど軍事転用可能な技術を防ぐため、
政府は留学生や外国の
研究者を受け入れる大学にこの出身の確認をするよう求めていますが、多くの大学で身元
調査を実施していなかったというのが明らかになり、特に私立が多いわけですが、また、過去の
研究内容、
帰国後の就職予定先等を、受け入れるときの確認の手続を定めているものも私立は六割が定めていないというふうな
状況で、大変ゆゆしきことだと思っております。
こういう
状況を、事態をどのように文科省としては受け止めているのか、また、この大学
研究者の機微技術を
海外に流出させないための防止策を強化すべきだと思いますが、併せて文科
大臣にお聞きをしたいと思います。