○
河野義博君 ありがとうございました。浮体に関して強い御関心を示していただきまして、本当にありがとうございます。
産業育成の観点からも質問させていただきたいと思っております。
洋上風力発電の普及促進に関しては、裾野の広い国内産業として育てていくことが重要だと思っています。これも今まで私、ずっとこれやっぱり目標値、高い目標値を示すことが産業を牽引することになると累次にわたってお願いしてまいりましたが、ようやく、
大臣、三千万キロないし、あっ、失礼しました、三十ギガワットないし四十ギガワットという数字を出していただいて、やはり世界の関心が
日本に振り向いた、本当に
大臣自らもトップセールスをしていただいていると聞き及んでおりますが、本当に今までなかなか進まなかったことを一気に進めていただいているなということを感じておりまして、感謝申し上げる次第であります。
一方で、洋上風力はもう一般海域の募集が、第一回の募集がようやく始まりまして、今入札のプロセスが進んでおります。このタイミングを逃さずに、海外の風車メーカーの拠点をやはり
日本に持ってくるということが非常に大切だと思っています。これを逃せばもうタイミングが私はないんじゃないかなと、それぐらいの
危機感を持っているわけであります。
風力発電事業、今までは、建設が終わりますと、そのリスクは事業主と
金融機関が取ってきました。何となれば、風車の保証期間というのは、陸上であれば二年、若しくは最大でも五年ぐらいでした。一方で、洋上風力発電になりますと、メーカーの保証期間というのは、もう二年、五年では融資が付きませんで、そのプロジェクトサイクルに合わせて十五年なり二十年の保証、メーカー保証が付かなければ風車購入することができない、風車建てられないという
状況の中、メーカーが取らざるを得ないリスクというのは非常に大きくなっているわけであります。
日本がこういう四十五ギガワットというマーケットを示していただきましたので、世界の関心は振り向けられている。
一方で、毎年どのぐらい洋上風力発電が増えるのかというと、年間三ギガワット
程度。単機出力が十メガワットを超えておりますので、年間二百、三百本弱の
日本市場。これを今、大手三社、仮に分け合うとしても、一年間で百本未満の市場になかなか外国企業が
日本に工場を造りますというのはやっぱり難しい環境にあって、やっぱり
政府としてここはしっかり今応援していただきたいなと思っています。
三社のうち一社は既にもう台湾に拠点を、アジアの拠点、台湾に置くと言っていますので望みは非常に薄いという中で、残り二社のやっぱりアジアの拠点を
日本に置いていかなきゃいけない。やっぱり百本ではなかなか拠点整備できませんので、
日本からやっぱりアジアに出していく、その拠点づくりをしっかりと応援していただきたいというふうに思っていまして、国内風力発電のやっぱりサプライチェーンを国内につくっていかなければなりません。産業をどのように牽引していっていただけるかということをお伺いしたい。
もう一点は、今、洋上風力の案件調査というのは年一回になっておりまして、これはもう大して煮詰まっていなくても、もうえいやで上げている案件もあったり、ちゃんとしているところは、もう一年、ぎりぎり間に合わなかったので、あと一年間待たなければいけませんというような事態も発生しております。
駆け込みの案件は何年たっても協議会すら立ち上がらないという事案もある中で、この各
都道府県へのヒアリングを随時行っていただくのが望ましいと思うんですけれども、これはもう様々な手間の問題もありますので、年二回とか四半期ごとにするとか、そういったヒアリングの回数も増やしていただけたらなというふうに思いますが、梶山
大臣、いかがでしょうか。