○
高木かおり君
日本維新の会の
高木かおりです。
拉致被害者の
皆様、そして御
家族の
皆様、お互いに
家族に会えないつらさ、それを思うと本当に胸が締め付けられる
思いであります。私も
拉致特の
委員の一人として、今日は、約二年
ぶりに開かれたこの対
政府質疑、しっかりと質問をしてまいりたいと
思います。
今年に入り、
首脳会談が活発に行われていますが、その都度、
日本政府は
拉致問題の
解決について訴えてきていることは承知しております。
三月十三日の
日本とアメリカ、オーストラリア、インドのテレビの四か国首脳
会議の共同声明の中で、
北朝鮮による
日本人
拉致問題の即時
解決の必要性が確認されました。
また、四月十六日のバイデン大統領との日米
首脳会談がアメリカ・ワシントンで行われましたが、新たな時代における日米グローバルパートナーシップと名付けられた共同声明の中でも、日米両国は、
北朝鮮に対し、国連安保理決議の下での義務に従うことを求めつつ、
北朝鮮の完全な非核化へのコミットメントを再確認するとともに、
国際社会による同決議の完全な履行を求めたと前置きした後で、バイデン大統領は、
拉致問題の即時
解決への
米国のコミットメントを再確認したと発表しております。
国際社会においてこの多国間での
協力関係は大変重要であるということは言うまでもありませんが、こうした国際
会議、首脳
会議で
拉致問題の
解決について言及していく、これ改めて大切なことなんだなというふうに私
自身も思うところではあるのですが、ただ、
日本国としてやっぱりこの
拉致問題を国内的にどのように具体的に
解決していくのか、これ
政府の重要な方針であり、外交上に触れるということから、なかなか、
先ほどの
質疑の中でも、これまでも明確には語られてこなかったと。
令和二年の二月十四日、これ当時の安倍総理、総理官邸で
拉致被害者の御
家族と面談されたときにも、この問題を
解決していくには、国際的な
連携はもちろん必要不可欠だが、
日本の問題ですから
日本が主体的に
解決しなければいけないと、こういうふうに語られているわけなんですね。
日本が主体的に
北朝鮮と外交ルートを通じて
解決していく方針というのは、
説明が一般的にこれは知られるところですけれども、やはりこれ、それ以上に具体的に踏み込んだ内容、やはりこれは今までずっとこの
委員会等でもなかなか言及をされてこなかった。
そんな中で、打開策が見えない中、ここに来て大きな転換があったんではないかと私
自身思っていることが、五月一日のワシントン・ポスト紙で、
バイデン政権はトランプとオバマの失敗をきっかけに
北朝鮮危機に新たな道を築くと題する記事の中で、アメリカ当局は、ソウルと東京はブッシュ政権時代に行われた協議よりも効果的とみなす
北朝鮮との二国間協議を
米国に望むことを明らかにしたと書かれていたんです。つまり、今まで
日本政府が明らかにしてこなかった
交渉内容について、日米韓による多国間での
交渉を行っていくと、一歩踏み込んだ内容なんではないかと思っています。このことが
拉致問題解決に向けて新たな
メッセージと受け止めてよいのではないかというふうに大いに期待をしているわけです。
このワシントン・ポストの記事が発表された後に、
日本政府としても、
茂木外務大臣が記者団に対して、
北朝鮮政策の見直しで、アメリカが日韓両国との緊密な
連携を重視しながら
取組を進めていることを支持し歓迎する、引き続き日米韓三か国で緊密に
連携していきたいと
政府の方針を述べられているかと
思います。
この点について
茂木外務大臣にお聞きをしたいと思うんですが、
政府は、今まで
日朝間での外交ルートを通じて
拉致問題の
解決、
働きかけをされてきたと。で、ここに来て、繰り返しになりますが、日米韓など多国間の
交渉の兆しも出てきたと。
政府におかれては、この多国間
交渉に力を入れて
拉致問題解決をしていく、こういった、この点について
茂木外務大臣の是非とも御見解を伺いたいと
思います。