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嘉田由紀子君 碧水会の
嘉田由紀子でございます。少数会派にも十五分という時間をお与えいただきまして、ありがとうございます。
まず、今日午前中から森議員が
村木厚子さんの事例を御紹介くださいまして、検察の
取調べ過程で客観的な事実と全く違う調書があちこちから出てきて、しかも、その間に整合性があることに村木さん
自身が大変驚いたと言っておられます。それを整合性をつくるということは、ある
意味で組織的に村木さんの冤罪をつくり出したということになるのではないでしょうか。本当にこれは
法務行政の中でも大変大事な問題だと
思います。
それから、清水議員が今日、
少年法、そもそも審議をした審議会の、
法制審議会の
部会のメンバーリストを出していただきました。五一%が行政系のメンバーであると。そうすると、この審議会から出てきた大変大事な
答申というのを私
たちは立法府としてどう受け止めたらいいのか、国民はこれをどう評価したらいいのか。公平公正であるべき審議会の、言わば本来の客観的な
在り方に疑問が出てまいります。このことは、四月以来、私、家族
法制審議会のメンバーの問題、清水議員が本日
指摘してくださいましたように行政系のメンバーが多い。当事者の方、ここにおられます。私は個人的にどうこう言っているのではありません、組織がそうなっているという。
しかも、二点目は判検交流。つまり、裁判官が検事の、言わば行政職になって大事な局長などを、役割を果たしていただいている。そして、
法務大臣に伺いました、この判検交流で来られた局長あるいは審議会のメンバーは
法務大臣の指揮監督の下にあるのですかと伺いました。
法務大臣は私の指揮監督の下にはありませんということでございましたので、そうすると、そもそも
法務大臣が国民の意識を反映しながら本当に頑張ってチルドレンファーストで今回の
法制審議会も諮問いただいたと思うんですけれども、既にどこかで組織的に動いているのじゃないのかということが一つの疑念としてあります。
これは、国民にそのような疑念を抱かせないように、特に今回、家族法制
部会では、毎年二十万人もの子供が片親親権によって経済的、精神的、
社会的に片親を失っている。これ、全
世界的に見ても先進国では日本だけです。他の国は、三十年、四十年の間に子供のためということで共同養育、共同親権つくり出してきているんです。日本だけがガラパゴスで取り残されているのは、私はこの法制、
法務行政の構造的
在り方と関係しているのではないのかと思っております。
そういう中で、まず最初に御
質問させていただきますが、
前回取り残してしまったんですけれども、私
自身、DV問題には大変心を痛めてまいりました。虐待、DV、知事
時代、二〇〇六年から二〇一四年です。それで、知事として滋賀県警察の生活安全課の人員を強化して、特に女性警官を増やしまして、児童相談所などに正式に出向してもらうよう手配をいたしました。児童相談所に警察官を正式に出向させて、警察と児童相談所、協力体制つくったのは滋賀県が初めてということですけれども、最近もずっとこの人事交流はなされて、そして、
現場では警察官の方が大変サポートして力強いということも子ども・青
少年局というところから聞いております。これはコメントでございます。
四月十三日の参議院の
法務委員会でも、家族問題に
刑事罰を持ち込むことにちゅうちょがあるかと
上川法務大臣にお尋ねしました。特に実子連れ去りの、刑法二百二十四条、未成年者略取誘拐罪の構成要件に該当するかということで、
上川法務大臣また
川原刑事局長、刑法二百二十四条の保護法益、未成年者の自由と安全、監護側の監護権の言わば侵害ということでの保護法益があるとはっきり御発言くださいました。
この実子誘拐が
刑事罰の要件にもなるということで、今、理不尽な実子連れ去りの悲劇、本当に各地から報告ございます。もちろん、連れ去った側の言い分があると
思います。その大きな一つがDVということで、私はそのDVをかねてから厳罰化ということは申し上げております。
そういう中で、何よりも当事者、声を上げられない子供
たちの声を代弁する、そういう、あるいはそれをサポートする
法制度の改革が何としても重要だろうと
思います。五月五日のこどもの日にあるシンポジウムがございまして、そこで皆さんが新しい、こどもの日の、子供の声を代弁する組織を立ち上げたということでございます。
そこで
法務大臣にお尋ねしますが、チルドレンファーストを挙げて
法制審議会に離婚後の
法制度の
在り方について諮問なさいました。このような上の報告、ちょっとくどくどと私
自身説明長くなりましたけれども、現在の
法務大臣の御
認識、お聞かせいただけるでしょうか。