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梅村みずほ君 大変前向きな御答弁ありがとうございます。
やはり、どのように引き継いでいくかということを考えたときに、省庁横断であらゆる手を取って、官民問わず、家庭でも
地域でも社会でも省庁横断でもやっていきたいなと思う
ところでございます。
続きまして、一問飛んでしまいますが、済みません、子供たちへの
文化の継承という点についてお伺いしたく
思います。
やはり、子供たちに
日本の
文化について理解をしていただくということが大変重要だと思っております。前述の狂言師の方がおっしゃっていました。壮大な夢があんねんと、今カスタネットやリコーダーってやっているやろ、でもそれを和太鼓とか小笛にしてほしいねんというふうにおっしゃっていました。私は、その
お話を聞いていて、壮大な夢ではなく、実現可能な政策に落としていきたいなというふうに思った次第です。
宮城県石巻市の中学校、雄勝中学校という
ところなんですけれども、震災後、和太鼓に親しんでいた中学生たちが廃タイヤにこん包材を巻き付けて太鼓を作って復興に向けての活力にしていった、文字どおり、自分たちや周りの人たちを鼓舞していったという経緯があります。
やはり
日本人にとっては、どどんという音さえ聞けばふっと沸き上がってくるものがあります。そういった力というものが太鼓にはあると
思いますし、やはりカスタネットでリズムを取るのであれば、まあちょっと
予算的なものもあるんですけれども、ちょっと調べますと、二千円台などで本革の太鼓練習用のアイテムなんかもあるんですね。そういったものを取り入れるというのも手だと
思いますし、やはりリコーダーもそうなんですね。私たちって、テストがあったので一生懸命リコーダーを吹いた記憶があるんですけれども、なぜ
日本の小笛ではないのか、しの笛ではないのか。やはり吹き方が難しいという
ところもあるんですけれども、こちらも調べると、千円台でプラスチックのしの笛のような音が出るものがあるというふうに見ております。
ですので、
海外に行ったときに、本当のグローバルを考えると、例えばウィーンに行きました、ウィーンの方の前でリコーダー吹いても、へえっという感じだと思うんですけれども、やはりしの笛のようなものを一本取り出して、ララシと、さくらの一節を吹けば、やはり
日本の
文化というのを感じていただくことができます。私もちょっとした留学経験があるんですけれども、やはり、みずほ、歌舞伎に興味があるんだ、教えてくれと言われたときに、全く何も知識がなかったんです。そういう経験をしている若者は多分たくさんいるんですね。
グローバルという点では、やはり英語の点数を上げようとする傾向にあると
思いますが、例えば
文化のテストの点数を上げるという、私は点数主義というのはちょっと懐疑的ではあるんですけれども、例えば
文化も受験に入れるとかなると物すごく力は付くのではないかと、
海外に行って披露できる知識、そして
海外の人と交流できる知識になるのではないかというふうに思ったりもする
ところでございます。
時間が大分ないんですけれども、あとは
文化予算に関してなんですが、
文化予算、各国と比べて
日本は低いと言われるんですね。ストレートなオーダーとしては、
文化予算をもっと付けてほしいなという
ところなんですけれども、
日本維新の会としては、
地方政党もありまして、そんなことを言ったら、維新は
文化予算を削る政党じゃないかなんて言われることもあるんですけれども、
地方政府と中央政府の
予算の配分というのを見たときに、
日本は
地方の方がやはりちょっと比重は大きいわけなんですね。なので、その
予算についてちょっと
お話をさせていただきたく
思います。
こちらは、
文化庁さんが昨年三月に発表されております諸外国における
文化政策等の比較
調査研究事業報告書というものなんですけれども、こちらを見ますと、比較
対象となっているのが、
日本、イギリス、アメリカ、ドイツ、フランス、韓国と六か国になっています。単純に比較することって難しいんですね。各国、
文化予算にスポーツを入れている
ところもありますし、これがない、これがあるというのを全て均一にすることは難しい中で、単純な額として、
日本の
文化の支出額、中央政府としては最下位となっています。千百六十七億円ということなんですね。これは、
国民一人当たりに直すとアメリカの方がうんと低いということはあるんですけれども。
次に注目したいのは、中央政府と
地方政府の
文化の支出額の比率です。こちらは、中央政府を一〇〇としますと、
日本は
地方政府の
文化支出額が三七三となっておりまして、これはドイツに次いで
地方の比率が高いわけなんですね。でも、ドイツは国としての
文化支出額も
日本の倍近くありますし、全く違うわけなんです。
こういった比較を見ましても、
日本の
文化予算というのは、額としても少なくて、比重で見ると
地方に比重が置かれているということが言えるのではないかなと思うんですね。
私ども維新という政党も、大阪ではいろいろと御意見もいただきましたけれども、やはり今は
文化というのは守ってもらう大前提ではなくて、
産業も経済も
教育も医療もどこも苦しい中で、必死に頑張っていかないと継承はなかなか難しいんだよという
ところで苦しい選択をした
時代というのもあったかと
思います。
なので、国としての
文化予算、
地方としての
文化予算というのを考えたときには、国の
文化支出というのはもう少し多くてもいいのではないかなと思うのですが、そういった
文化予算についてどのように考えていらっしゃるか、お尋ねいたします。