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野村哲郎君 自由民主党の
野村哲郎でございます。多分一年ぶりだと思うんですけれ
ども、
質問の
機会をいただきまして、ありがとうございます。また、
野上大臣には初めての
質問でございますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。
今回の
法案を見ていきますと、普通、私
どもこの
委員会で審議するのは、いろんな
法案があるわけですけれ
ども、
農林中金を
対象にした
法案というのは、ほかにも
金融機関あるわけですけれ
ども、
一般の
金融機関の場合は
預金保険機構法で整理してありますが、
農林中金だけは
貯金保険機構ということで、
農協なり、あるいはまた
信連、あるいはまた
農林中金、言わば俗っぽく言いますと、
JAグループの
信用事業を担当することの
議論というのは今までの貯保法の
改正の中でもやってきているんですけれ
ども、今回初めて、
農林中金を
対象とした
法案というのは初めてだなと大変不思議な気がしてなりませんが、その分、今日は
農林中金の
八木常務にも来ていただいておりますので、ゆっくりと聞きたいと思います。
まず、一問目でございますが、六年前の
農協法の
改正のときは、大変、ここにおられる
林先生とか私
ども、この
農協法の
改正のときあるいはまた
農協改革についての
議論を党の中でも相当いたしました。そのときに、やっぱり中心的に、
農協改革の中心的に
議論がされていましたのが
経済事業改革だったというふうに思っておりまして、当時、
小泉進次郎さんが
農林部会長で、
小泉さんが
農林中金じゃなくて
全農の
改革をされて、中心的にやっていただきました。
言わば、
トラクターが高いとかあるいは
段ボールが高いとか
肥料が高いとか、いろんなそういったような
農家のサイドに立った
議論になっておりまして、その後、御
承知のように、この五年間の間に
全農もそれから
農林中金さんもそうですが、あるいは
農協にしてもそうですけれ
ども、この
農協改革に五年間取り組んでまいりまして、その成果が上がってきているというふうに
農水省の方でも
評価をしていただいておりますし、また、余り
評価しない
規制改革会議までが、ある程度よくやってきているという
評価もいただいているわけです。
そこで、今申し上げました
全農改革について、非常に目に見えた形で
改革が進んでおりまして、よくマスコミもこれを取り上げてくれました。例えば低
価格モデルの
トラクターをやれと、こういう。そのときに出てきたのが、今の
トラクターはレクサス型になって、必要でない部品までいっぱい付いていると、よって
価格が高くなっているじゃないかと。この辺について
全農はちゃんとやれという指示が出まして、
全農がやりましたのが、三か年
計画の中でこの
トラクターを一千台まとめて
発注すると、そして
入札をさせるということで絞り込んでやった結果、二千二百十四台、一年間で
トラクターが出まして、そして、そのおかげで、一社に絞り込んだ
発注でありますから三割近い
価格低下を勝ち取ることができたということでございまして、大変そのことが一番シンボリックに
全農が最初に取り組んだ
改革だったと思うんです。
これにはやっぱり
農家の
皆さん方も大変喜ばれまして、そしてなおかつ、
小泉進次郎さんがまた取り上げたのが
肥料でありまして、おまえさんたちは五百五十の
銘柄をやっているじゃないかと、何で絞り込まないんだと、同じようなのがいっぱいあるぞという話になりまして、これを二十四
銘柄に絞り込んで、これも一割から三割の、
肥料によっては違いますが、五百五十を二十四
銘柄に絞り込んで、これも
入札でやらし出したと。
こんなのは普通の商社とかは考えられるんですけれ
ども、なかなか
全農はそういった
取組が、外から言われてようやく本気になって動き出したと、こういうふうに私
どもも理解しておりますし、やはりこの内部の
改革も進んだなと、こんなふうにも思います。
そのほか、いろんな、
段ボールであるとかあるいは農薬であるとか、今申し上げましたようにいろんなものを絞り込んで、そして
発注を
入札制度に変えていった、そのことが非常に
価格の
低下に、
価格を下げることに動いたと、こんなふうに思っております。
ですから、
全農は
農協改革のシンボルみたいなことを言われておったんですけれ
ども、全
農協取り組んでおりますし、
アンケート調査をやっても、よく
農協は
改革を進んでるよというような
報告も受けております。
ただ、見えないのが
農林中金なんです。
農林中金何やったかなというのもちょっと我々も分かりませんし、今日はいい
機会でありますので、この
農協改革に
JAグループ全体で取り組んでいるわけですから、
八木常務のところはどういったような
取組をされたのか、まずそのことからお伺いをしたいと思います。