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田名部匡代君 ごめんなさい。細かく通告しなかったので、済みませんでした。ありがとうございました。
いろいろなケースが、あっ、ちょっと余談ですけど、今、改植の話があったので、
現場の
皆さん、改植
事業、非常に喜んでおられます。六十歳を超えた方でもまだまだ頑張るぞと、新しいのに植え替えて頑張るぞという声もありましたので、
是非、こういういい、喜ばれる
事業はどんどん進めていただきたいというふうに思いますが。
ただ、いろんなケースがあって、例えばこの園主が亡くなった方とか、その亡くなった親族の方などと
お話しすると、やっぱり土地は守りたいと、だけれども、今までと同じようには手が回らないという、その土地にも思い入れがあって土地を手放せないという方もいますし、まだまだやりたいんだけれども急に病気になってしまって作業ができないという、いろんな事情があると思うんですね。
後の質問にも関連するんですけど、自分のその土地は守りたいけれども、人手を
確保できないから、守りたい思いはあっても作業が、何というかな、間に合わないようなところもあって、また所有者不明の問題については法
改正で大分今までよりは時間を要することなくいろんなことが作業進んでいると思うんですけれども、それでも、相続人に連絡が付かない、見付かっても話が進まない、簡単に解決できないような問題があると思うんですね。
加えて、
農地を手放せないというのは、思い入れがあるだけではなくて、今ネット上を見ると、
農地を転用して太陽光を
設置するとこんなメリットがありますという宣伝がたくさんあって、資産運用しませんかとか、
農地転用型よりも、あっ、
農地転用型の方が
営農型より収入は大きくなります、一度
設置すればメンテナンスもほとんど要らないし、何もしなくても安定した収入が得られますなんという情報はいろいろあって、こういうことが影響しているかどうか分からないけれども、なかなかその放任園の問題についても
現場では苦労されているということがあるんです。
ただ、放っておけば、おっしゃったとおり周辺の生産に害を及ぼすわけですので、まさに、青森なんかでいっても、一大産地である特に津軽の方なんかは、リンゴの一たび病気が広がれば
地域の経済をも左右する大きな問題でありまして、可能な限り迅速に手を打てるように、
現場でどういう
課題を抱えているのか聞いていただいて
対応をしていただきたいと、放任園の解消に努めていただきたいというふうに思っています。
この間、青森県の弘前でも、
農業機械メーカーと国立研究開発法人などが共同で落ち葉収集機、これの実演会も行われまして、作業効率は手作業の三十倍ということなので、労働力不足解消にも期待はされているんです。個人的には、こういう最先端の高額な機械を購入する場合は補助率もっと上げて
普及に努めてもいいのではないかなと思いますが、ただ一方で、機械を導入して、その費用対効果はどうなのか、高齢化する中でそういった機械を導入して作業する方々がどれだけいるのかという
課題もあると思うんですね。
何をするにも人手というのは大事であって、今の問題でいえば、
スマート農業もそうですけど、
農家の経営に合わせてどういうことが所得向上につながるかということは指導していただきながら、一番の
課題はやっぱり人材を
確保できない。大規模であれ小規模であれ、やはり労働力というのは必要なわけですよね。
今、青森でも、カットリンゴだとかお菓子向けの紅玉、これ加工向けで付加価値の高い商品の需要が拡大をしているそうです。市場価格と加工原料価格が連動して、加工用の安定
確保が難しいという
課題もあるわけですけど、それ以上に、海外の輸出であるとか加工品の需要が拡大する中で、生産量を維持拡大していくことがとても重要で、そのためにもやっぱり労働力が大事ということなんですね。
今までだったら、
地域の中でお互い助け合って、自分のところの作業が終わったらというやり取りがあったけど、今はそういうことも難しい、
地域の中で人を探そうと思ってもそれも難しいということでありまして、生産力の増強に向けた
生産基盤の
強化だとか省力化ということも大事なんですけれども、人がいないと成り立たないということで、この目の前の人手不足の解消に
農水省としてもいろいろメニュー用意していると思うんですけど、これ、
課題をどういうふうに捉えて、どう
対策を打ってこの問題を解決していこうということなのか。
大臣でいいですか、お願いします。