○
高橋光男君 御丁寧な答弁、ありがとうございます。
国には、そうした協議会の設置を前提としたり、また
現場から申請があって初めて
検討をするといった要請主義ではなくて、産地であっても協議会がないところや、あっても小規模農家が参加できていない、あるいは、必ずしもうまく計画が進捗していないところにはプッシュ型で
調整に入ったり、
現場のニーズを吸い上げたりする努力を怠らないようにする、そのようにして支援が行き届きますように御対応をよろしくお願いいたします。
続きまして、牛マルキン、配合飼料、また消費拡大支援についてお伺いしてまいりたいと思います。
一部報道では、牛マルキン、すなわち肉用牛肥育経営安定交付金におけるこの農家の負担金、これが来月にも納付再開とされています。
これは、昨年末に定められたルールに基づくものでございまして、私も本
委員会において度々
質問させていただいてまいりました。三月にこの
委員会で
質問させていただいた際には、
大臣から御答弁いただきましたように、納付再開時の単価はかなり低くなる見込みと承知はいたします。
枝肉
価格は持ち直しているといっても、例えば、私の地元兵庫の但馬牛につきましては、一頭当たり四百キロ台と他県のブランド牛に比べて百キロほどサイズが小さいので、販売
価格は一頭当たり百二十万から百三十万とかなり低い金額です。一方で、二年前の素牛
価格は一頭当たり百万円を要しました。これに飼料などの様々必要な生産
コスト、これを上乗せすると、生産
コストは販売
価格を上回っており、売れば売るほど赤字になるというのが
実態です。
実際、借金をして
牛舎を建て、返済期日が迫っているのにお金が手元にない、そんな農家が多くございます。国には、そうした
方々を決して見捨てないでいただきたいと思います。
牛マルキンの負担金再開に際しては、全国統一の決まりとはいえ、兵庫の
関係者からは引き続き強い懸念の声をいただいています。再開するにしてもできる限り低い水準にしていただくよう、重ねて要望をさせていただきたいと思います。
そして、ここで配付資料を御覧いただきたいと思います。
ここに来て、配合飼料についてでございますが、これ穀物相場、また海上運賃の上昇、また
為替の円安等によって非常に今高騰しているところでございまして、今後も予断を許さない
状況でございます。
配合飼料と申しますと、五つの種類ございまして、そのうちの半分がトウモロコシが占めているわけでございますけれども、トウモロコシの相場は非常に今急騰しているところでございます。この配合飼料
価格というのは、肉牛生産において生産費に占める割合が素牛代に続いて大きな金額でございますので、肥育農家は非常に厳しい
状況に追い込まれています。
これに対し、配合飼料は
価格安定
制度というものがございますので、これによって、農家さんの方は、一応保障ということはあるんですけれども、一方で、現状この基金の残高も
余裕があるというふうには承知しますけれども、過去には、
価格急騰時に枯渇したこともございます。これ二ページ目にございますが、
平成十八年からこの二十年の間、この補填がなされたんですけれども、通常補填だけでは補填し切れず、異常補填によって手当てがされ、そしてこの基金が枯渇したと、そうしたこともございます。
そうした中で、私はもちろん中長期的には飼料自給率、これを上げていく
取組も重要だと思いますけれども、目下の課題として、補填金が生産者の元に入るのが数か月後となっていますので、この早期の支払のために、国としてできることを
是非やっていただきたいと思います。
また、今後の
価格動向を注視していただくとともに、保険金財源の確保を十分に行っていただくとともに、この配合飼料基金
制度の安定的な継続運営を支えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
さらに、コロナ禍が続く中でございまして、需要が引き続き減退しています。そのような中、兵庫県では、神戸肉流通推進協議会が消費拡大キャンペーンというのも行っています。何としてでも肥育農家を守るための
現場のこうした
取組が持続できますように、国には具体的な支援を継続していただきたいと
考えますが、いかがでしょうか、
野上大臣、お願いします。