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田名部匡代君 その不測の
事態で、芋食べてしのぐようなことの想定では駄目だというふうに思っていて、しっかりと自給率を高めて、最悪の
事態を想定した安全保障を確立していかなければならないというふうに思っているんです。
じゃ、ここで
大臣は、自給率もこれらの
取組で上げていくというふうに述べているんですが、何というか、私の受ける印象では、どうしても両輪だと言いながらも利益の出やすいことが優先されているし、何というかな、活用しやすい農地、効率化であるとか高度化であるとか、
輸出に取り組めるところ、こういうことに大きく依存というか
期待をされているんじゃないかなというふうに思うんですけど、私、この自給率を高めていくことだって本当に日本にとっては大事な問題だと思っていて、そのためには農地をしっかり確保しなきゃいけないし、それを活用しなきゃいけない、そのための人手を育てていかなきゃいけない。
そういう意味では、私たちは、その流れの中で、だから
経営の安定的な活動ができるように所得補償があったし、そして、その安定の中で若い人たちにもやってもらいたい、それが青年就農給付金になったし、その中にもっと女性の力も借りていこうよといって女性優先枠の具体的な政策も出したし、そして、それをじゃ六次産業化につなげよう、企業との連携、
民間との連携、そしてそこにファンドで
支援をする、それらが今度は
輸出につながるという一連のやっぱりその基本、やっぱり土台として農地や人というところをちゃんとやりながらそれを発展させる、それが
産業政策、土台がなかったらそっちはつくれないというふうに思うんですね。
だから、ちょっとここはもう少し、両輪と言うならばそういうことを意識していただきたいというふうに思っているし、さっき米の話出ましたけど、これだって今年、来年しのげればそれで何とかなるという話じゃないと思うんですよね。これ本当に、温暖化の
影響はどうなっていくのか、今、
輸出、適正な輸入と言ったけど、どこかの国に依存して、それで何とか
関係が良好だったらいつだって食べ物入ってくるということが前提ではやっぱり駄目で、それらが失われたときに、やっぱり
農水省が
責任持って日本のその食料を、命を守る、守れるのかと、その
環境をどうやってつくっていくんだということがやっぱり大事で、緊急
事態食料安全保障指針の中にも、やっぱりそのためには自給率であるとか書いてあるわけですから、やっぱりそこを意識して、この何か、スマートだ何とかだとかが、それがイコール自給率ということではなくて、やっぱりそこは、自給率を高めるために具体的に何をしなきゃいけないのかということがもうちょっと農家の
皆さんにも御理解をいただいて御協力いただけるような発信と
取組をするべきじゃないかなというふうに思っています。ちょっと時間がないので、そのままお聞きしないで進みますけれど。
米の話でいったら、これだけ米があるある言いながら、今
コロナで、見てくださいよ、貧困で
御飯食べられない人がいるじゃないですか。なぜそういうときに国が
支援を積極的にしないのか。
備蓄米は使えないのですか、お米券のような形でできます、できませんか、いろいろやり取りしましたが、まあ食育の一環では出せるけどとかいう話だったんですね。
だけど、作った農家さんだって、困って食べられない人に食べてもらったらそれはうれしいし、やっぱり食べることは生きる力、働く力ですから、地域でばらつきがあって、
民間で
支援をできるようなところは食べることができるけど、そういう人たちがいてくれなかったら食べることすらできないという
状況を、やっぱりこれ、私は、貧困
対策は厚労省なんですよなんて言っている場合じゃなくて、私はやっぱりそれは
農林水産省の
役割だというふうに思うんですね。
だから、
農林水産省がリーダーシップ発揮して、食べられない人たちにどうやってしっかりとその命をつなぐために
責任を果たすかということは、もう少し、
価格が高まった、輸入が入ってこない、温暖化でどうだという安全保障だけじゃなくて、一方では、食品ロスで余っているんだけど、逆に食べられないという現実がこの国の中にあるということをもうちょっと真剣に受け止めて、
農林水産省として何ができるか、それだって安全保障の一つじゃないですか。どうやってこの
国民の命を守っていくのかということはもっと積極的に
農林水産省の中で議論していただきたいと思うんですけど、どうですか。