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塩村あやか君 立憲・社民の塩村でございます。
大臣、今日はよろしくお願いいたします。
まず最初に、私も述べておきたいと思うんですが、
安全保障は非常に重要だと思っています。しかし、
法案を見て、今回、非常にやっぱり不思議だなと思ったのが正直な感想です。私は、現実的な
安全保障は重要だと
考えているため、基本的にフラットな視線でこの
法案、読み進めていきました。
衆議院の
議事録もある程度読ませていただきました。結果として、この
法律は結局何を
目的としているんだろうかということで、よく分からなかったんですね。何でこんな構成になってしまっているんだろうというふうに私は思っています。
その理由の一つが、恐らく、会期末、時間切れに近いところで出してきてこんな形になったのかなというふうに感じたのが一点と、もう一点は、非常に意地の悪い見方で申し訳ないんですが、そう思わせておいて、事後的にどうとでも使えるような魔法のカードのような
法案を出してきたのではないか、押し込んできたのではないかというふうに思ってもいます。これは私の
考え過ぎであればいいなというふうにも思っていますが、それにしても、趣旨に理解をする私でも、やっぱり、うんっと思うような
法案だというふうに思っています。言葉が悪いかもしれませんが、誤解を恐れずに言えば、
対象がすり替わる疑念がある上に、気持ちの悪い整合性が取られた
法案だなと私は思っています。
今日は、この気持ち悪さ、私が感じる気持ち悪さを是非
大臣には払拭をしていただきたいというふうに思っています。これまでの
国会質疑で、納得できる答弁かは別として、
議論も論点も出尽くしていると思います。ということで、今日は
質疑に加えて、これまでの
議論を踏まえて、
大臣の御意見、そして意見交換もできたらいいなというふうに思っています。よろしくお願いします。
この
法案の
問題点なんですが、私なりに五点あります。五点の気持ち悪さがあると思っています。
最初、一点目なんですが、
法案提出と、これ採決するときに、いわゆる実質的な構成要件が示されていない、これは
基本方針で示すということでした。
二つ目が、本
法案、違反判明後も
土地の
所有は
対象者ができるということで、本質的な
土地規制ができていないのではないかというふうに感じています。
三つ目ですが、これは
調査法案でもあると思います。それが主眼の
法案だというふうに今思うんですが、外資の脅威とか
安全保障上と言っていますが、結果として、ほぼ自
国民が
対象となりかねない気持ち悪さがあるというふうに感じています。WTOとかその
関係で
内外無差別となったと説明も受けているんですが、そのほかの国はきちんと手続踏んで、
外国資本の
土地所有規制になっているんですね。
日本はそれ踏んでいないんですよ。何でしなかったんだろうというふうにも思いますし、ちょっといろんな疑問が、レクでいろいろ聞いても残っています。
四つ目なんですが、
調査をされても永遠に本人は分からないままだということでした。これ、具体的な歯止めをどこで掛けるんだろうという、その具体性が今までの
審議で私は感じることができていません。
五つ目なんですが、先ほど来ずっと
議論になっていますが、司令部
機能がある市ケ谷が
特別注視区域から外れるという可能性が否定をされていないという大変気持ちの悪い
状況が残っています。ここ外したらほかにどこが該当するんだというような気持ち悪さがあって、ちょっとここ、この五点どうなのかなというふうに思っているところです。
まず、施設
機能と離島
機能を阻害する行為が一体何なのか。これが実質的な本
法案に違反となる構成要件に当たると思うんですが、条文に例示すらされず、今後策定をされる
基本方針に示されるということでした。しかも、全てを例示することは、その類型を潜脱する行為や明示をされた類型以外の
機能阻害を助長するおそれがあると
考えているということなんですね。一応、その構築物の設置とか、電波障害とか施設侵入準備行為ということは言っているんですが、具体的なことはいまいちよく分かりませんと。
そこで、お聞きしたいんですが、
閣議決定をする
基本方針に想定される行為をできるだけ具体的に例示をしたいと
大臣お答えになっています。その類型を潜脱する行為や明示された類型以外の
機能阻害を助長するおそれがあるという御答弁からすると、
基本方針にも全ての類型は例示しないということになるんでしょうか。