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矢田わか子君 こちらも同じなんですけれども、
国民目線に立ったときに、やっぱりちょっと分かりやすく広報しないと、
防衛省というと物すごく抵抗感が、済みませんが、あるんですよね、何をしようとしているんだというような。
ですから、ちょっと私も考えてみたんですけれども、例えば、強固な
建物がいきなりできて、様子が、中の様子全く分からないし、怪しい
建物が建てられてちょっと不安だなというような住民の声とかですね、怪しげな人物がその基地の
周辺をうろついて、不安で不気味だと感じる住民がやはりいらっしゃるんだということだとか、
自衛隊の隊員と不審な
外国人との間でトラブルや争いが起きて、住民が巻き込まれる、巻き添えになるような事態に周りの住民が不安を感じているようなケースとか、有害物質と言われる化学物質のようなものを
所有、保管しているような様子が見受けられる方が水源地や井戸にうろうろしていて、そういう何か不安を住民の方が感じているとか、ちょっと例は良くないかもしれないですが、いろいろ想定されるものがあって、多分、
防衛省であれば過去の報告等も受けていらっしゃると思うんです。
そういうものをちょっと、何ですかね、分かりやすくアニメーション化して皆さんに、こういう事態もあるので、想定をして私たちは手を打つんだというふうな、何か発信をしていかなければ、今のままではなかなか御理解が広がらないんじゃないかなということを
懸念しております。
それから、三つ目の立法事実で、少し例を出したいと思います。
千歳市議会による
課題提起ということなんです。
外国人による
自衛隊基地
周辺の
土地取得に対する
懸念、不安については、資料一にお示しをしました。八年前の二〇一三年の九月十二日の長崎県
対馬市議会で取り上げられまして、以降、幾つかの議会で取り上げられています。その
内容は、往々にして
外国人の
土地所有に関する実害を訴えるものではなくて、将来的な
懸念を
指摘する程度のものでありました。
具体的に、七年前、二〇一四年の六月十一日に
北海道の千歳市議会で取り上げられたものを確認していきたいと思います。こちら、別紙の資料二に、
公開されている市議
会議員と市長との具体的なやり取り、議事録を掲載させていただいております。
航空自衛隊千歳基地と新
千歳空港から約三キロの
隣接地に
中国企業が七・九ヘクタールの大規模な
土地を
取得したという事実がこの議員から
指摘をされております。
中国資本によって購入されたこの約八ヘクタールというものは大体東京ドーム二つ分の大きさであります。この問題を取り上げた市議
会議員は、
国民保護の
観点から問題提起をしなければならないとして
政府の法
整備を求めたというものですが、特に住民の不安や具体的に問題が生じていることを
指摘したものではないんです。
一方で、市長の答弁は、新
千歳空港の滑走路南端に近接する苫小牧市域内の
森林約八ヘクタールが
外国資本に
取得されたことを確認していますと、また、
利用目的は資産保有のためとされているとの情報提供を得たところでありますと答え、
北海道庁が
重要施設百三十七か所について
国民保護の
観点から
周辺三キロメートル圏内の
森林を
対象に
調査を行っていますということを紹介されています。
そこで、資料三ですが、
北海道庁が
外国人による
森林所有の
実態を調べた
調査結果について、該当する市町村に
自衛隊の
施設があるかどうかを私の事務所で調べてみました。結果は、
自衛隊の
施設と買われた
森林の距離関係、ちょっと分からなかったんですけれども、結果、丸付けてあるところですね、札幌市、千歳市、恵庭市、倶知安町、登別町、函館、上富良野町、足寄町、標津町、九つの市町村がこれに該当をいたしました。
全体的にこの面積が二千九百四十六ヘクタールということで、結構大規模なんですよ。まあ、山手線の内側の面積の半分ぐらいですか、ぐらいの
土地を既に
外国人、特に
中国とか、香港が多いんですけれども、
取得をされているというような
実態です。
多くは、観光
開発、それから投資用の
森林取得とも捉えられていますが、
政府はこのような
自衛隊施設がある市町村の
外国人土地所有、どのように評価されているのか。この市議会のやり取りの中では、市長からは、
北海道から国に対し、危機
管理の
観点から、
外国資本等による重要な
施設周辺などの
土地取引について法令の
整備を要請しているというような言葉もありますが、どのように捉えられているのか、お答えください。