○平木大作君 働き方改革をやらないと、何よりも優秀な若手の方たちが潰れてしまう、あるいはその力を生かせなくなってしまうという御懸念をお示しいただきました。私も全く同感で、この
委員会でも何度も何度も今国会でも
指摘あったところでありますけれども、やはり
国家公務員の志願者が減っている、あるいは若手の退職者が増えているということについて大変懸念を持っているわけであります。大臣から今御
答弁いただいたとおり、このデジタル庁が新しい風をどれだけやっぱり
国家公務員制度自体に吹き込むかということはとても大きな
一つの目安になるんだろうというふうに思っています。
国家公務員制度自体は、ある意味雇用としては安定的に働いていただくというところを大前提にした上で、でも、やはりその組織活力をしっかり維持していくという意味では、
民間とのやっぱりうまい、人のある意味出入りというものがあって初めて成り立つんだろうとも思っております。
私自身が、私も幾つか転職をしてきたわけでありますけれども、いい職場って結局、辞めていく人もたくさんいるんですけど、辞めた人が同じ職場に戻ってくるという傾向があるなと思っていまして、どうしても隣の芝が青く見えるみたいなこともあって、転職をしてしまう人って必ず一定数いるんですけれども、いろんな
環境を経験した上で、ある意味いろんな経験を積んで、でもやっぱりあの職場が良かったなと戻ってきてくれる人がどれだけいるかというのはやっぱり
一つの大きな目安になるんだろうと思っております。
是非とも、
国家公務員としての職場が、出ていっても温かく受け入れる、あるいは戻ってきたくなる、そういった職場を是非目指していただきたいと思いますし、そういった
国家公務員制度改革、是非大臣にリーダーシップを取っていただきたいというふうに思っております。
もう一問大臣にお伺いしたいんですが、先ほど来この若手を育成するということも御
答弁の中でありましたけど、一方で、これってちょっと間違えると余り良くないなとも思っています。
というのは、
民間企業でも、いわゆるシニアの、ラインから外れたシニアの方に何とかアドバイザーとか若手育成担当みたいな、ちょっと中身がよく分からないタイトルみたいなものを付けて指導させるということをやるんですけど、大抵失敗するんですね。何か自分の自慢話ばかりしているとか、俺のときはこんなふうにやったんだみたいな、もう違う話を一生懸命やって若手から嫌がられるみたいな話ってよくあることでありまして。
何というか、やっぱり大事なのは、後進の指導というのも大事なんですけれども、より大事なのは、やはり五十代になっても六十代になってもやっぱり新しいことに、新しいスキルを身に付けていただいて新しいことにチャレンジしていただける
環境を整えられるかどうかということがやっぱり大事なんだろうというふうに思っています。どうしても、キャリア重ねていくと、フレッシュな気持ちで
仕事に向き合うというのがどんどん難しくなっていくわけでありますから、そこにある意味新しいチャレンジがあるということで組織活力を向上させるというのがやっぱりメーンなんだろう、主眼なんだろうというふうに思っています。
こういう中で、人生百年
時代を提唱されましたリンダ・グラットンさんは、八十歳まで働く
時代が近い将来訪れるということを
指摘をされた上で、日本の
課題として、学び直しが
課題ですということも日本に特に特化して
指摘をされております。この学び直しの促進ということを政策的に支えるということが、ひいてはこれ
社会の、あるいは行政組織の全体の生産性を向上する上でも極めて大きいんだろうというふうに思っております。
どうしても、これは日本のみならずだとは思いますが、
能力開発とかトレーニングというのは若手のものだと、あるいは、忙しいときにこんないわゆる研修の
機会とか持ってくるなみたいなのがどうしてもシニアの方には強い、意識として強いわけでありますが、ある意味これまでどおりの
管理職研修みたいなものを続けていくのではなくて、ある意味新しいことに挑戦をできる
公務員の学び直しと、ここに是非尽力を、力を注いでいただきたいというふうに思っておりますが、
河野大臣の見解をお伺いしたいと思います。