○平木大作君 地域の実情に応じたというのは、当たり前の話でありますけれども、有効な選択肢の一つだというふうに思っております。
これ、公明党内でもこの通学路の安全に関する今検討を重ねさせていただいているところでありますし、自民党内でも同様に、もう
期間をかなり掛けて、こういったスクールバスの導入等も含めて今議論されているというふうにお
伺いをしております。しっかりとこれ
政府としても検討して進めていただきたいということを改めてお願い申し上げます。
それでは、
コロナの問題についてもお
伺いをしていきたいと
思います。
今日は、ちょっと時間が制限されていることもありますので、
政府にお
伺いするというよりは、
分科会の
尾身茂会長に来ていただきましたので、その御所見をお
伺いしていきたいというふうに思っております。
今週月曜日から
東京都で第四回目となる
緊急事態宣言の発令となりました。今日、改めて、当然、この四回目の
緊急事態宣言、今の問題にどう向き合うのかということが問われているわけですが、同時に、国内でこの
コロナと闘い始めてからもう一年半が経過していると。これまでのある
意味取組も含めて、ちょっと振り返りながら問いを進めていきたいなというふうに思っているんです。
というのも、昨年末辺りからでしょうか、例えば、これまでの政策の効果検証ですとかあるいは
取組を俯瞰的に整理したような研究ですとか書籍というものが大分出てきております。当然、我々はいまだこの
コロナとの闘いの渦中であるわけでありますが、同時に、こういった検証結果なども活用しながら今後にやっぱり生かしていかなきゃいけないんだろうというふうに思っております。
そこで、まずちょっと最初の問いでお
伺いしたいのは、取り上げたいのは、
東京大学の渡辺努先生あるいは慶應義塾大学の藪先生が昨年の夏に発表されている研究なんですが、これ、一回目の
緊急事態宣言を受けて、
皆さんが持っているスマホのGPS機能を解析をして、どういう効果があったのかというのを研究をされているんですけれども、そこで提示された一つの結論というのが、この
緊急事態宣言みたいなある
意味政策の直接的な介入効果、政策的には、いろんなものをやめてもらうとか抑制するということよりも、例えば、データの公表ですとか報道、あるいは
政府、
自治体からのアナウンスメント、こういったものに接して、
人々が自ら行動を抑制したりする、
情報効果というふうに整理していますけれども、こっちの方が
人流抑制の効果が大きかったということを
指摘をされています。
なかなか定量化するのは難しいんだと思うんですけれども、この一回目の宣言時でも、
東京における
人流低下の要因の四分の三は
情報効果で説明できて、実は、その宣言とかあるいはその政策的にぐっと抑えたところというのは四分の一ぐらいなんじゃないかということが
指摘をされています。
一回目のときですら、宣言そのものの効果、介入効果というのは限定的だったとされている中で、四回重ねてくると、これもう今日の議論の中にもありましたけど、宣言慣れみたいなこともあって、ますますその
情報のいわゆる伝え方、発信の仕方、こういったところが大事になるというふうに思っています。
残念なことに、今のこの
政府の
取組の中には、
要請に応じない
飲食店に対して、
金融機関から応じるように
働きかけるとか、あるいは
酒類販売事業者にお酒を卸させないとか、ちょっと力み過ぎた介入ということに走って、かえって今
反発を招くような
状況に陥っているわけで、改めて、これまでこのいわゆる適切なアナウンスメントの
在り方ということについて
尾身茂会長からは度々御答弁いただいておりましたけれども、今必要と思われる
取組として、その
情報発信の
在り方について御所見をお
伺いしたいと
思います。