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2021-03-10 第204回国会 参議院 東日本大震災復興特別委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
令和
三年三月十日(水曜日) 午後零時三十分開会 ─────────────
委員
の
異動
三月九日 辞任
補欠選任
滝波
宏文
君
本田
顕子
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
杉尾
秀哉
君 理 事 そのだ
修光
君
羽生田
俊君 森
まさこ
君
和田
政宗
君
田名部匡代
君
若松
謙維君
石井
苗子
君
舟山
康江
君 委 員 石田 昌宏君
片山さつき
君 佐藤 啓君 酒井
庸行
君 清水 真人君
進藤金日子
君
高階恵美子
君 堂故 茂君 豊田 俊郎君 福岡
資麿
君
本田
顕子
君 増子 輝彦君 宮島 喜文君 宮本 周司君
吉川ゆうみ
君
石垣のりこ
君 江崎 孝君 小沢
雅仁
君
木戸口英司
君 横沢
高徳
君
佐々木さやか
君 下野 六太君 三浦
信祐
君
横山
信一
君
梅村みずほ
君
榛葉賀津也君
芳賀 道也君 岩渕 友君 紙
智子
君
嘉田由紀子
君 渡辺 喜美君
国務大臣
国務大臣
(
復興大臣
)
平沢
勝栄
君 副
大臣
復興
副
大臣
亀岡 偉民君
復興
副
大臣
横山
信一
君
大臣政務官
復興大臣政務官
吉川
赳君
事務局側
常任委員会専門
員 林 浩之君 ───────────── 本日の会議に付した案件 ○
東日本大震災復興
の
総合的対策
に関する
調査
(
東日本大震災復興
の
基本施策
に関する件) (
令和
三年度
復興庁関係予算
に関する件) ─────────────
杉尾秀哉
1
○
委員長
(
杉尾秀哉
君) ただいまから
東日本大震災復興特別委員会
を開会いたします。 議事に先立ちまして、一言申し上げます。
東日本大震災
の
発災
から明日でちょうど十年となります。
被災地
に未
曽有
の災禍をもたらした今回の
災害
は、十年一昔や節目の年などという言葉では到底語られるべきものではなく、また、
被災地
の
復旧復興
は今なお
途上
にあると言わざるを得ません。 そうした
認識
の下で、本
委員会
としても、片時も
震災
の記憶を忘れず、
被災者
の
皆様
に寄り添い、次の世代に
希望
の光を差し続けられるよう、引き続き精いっぱい取り組んでまいりたいと、このように存じております。 ここに、犠牲になられた
方々
の御冥福をお祈りしまして、
黙祷
をささげたいと存じます。 御
起立
をお願いいたします。
黙祷
。 〔
総員起立
、
黙祷
〕
杉尾秀哉
2
○
委員長
(
杉尾秀哉
君)
黙祷
を終わります。御着席ください。 ─────────────
杉尾秀哉
3
○
委員長
(
杉尾秀哉
君)
委員
の
異動
について御
報告
いたします。 昨日、
滝波宏文
さんが
委員
を辞任され、その
補欠
として
本田顕子
さんが
選任
をされました。 ─────────────
杉尾秀哉
4
○
委員長
(
杉尾秀哉
君) それでは、
東日本大震災復興
の
総合的対策
に関する
調査
を議題といたします。 まず、
東日本大震災復興
の
基本施策
について、
復興大臣
から
所信
を聴取いたします。
平沢復興大臣
。
平沢勝栄
5
○
国務大臣
(
平沢勝栄
君)
復興大臣
及び
福島原発事故再生総括担当大臣
を拝命しております
平沢勝栄
です。
東日本大震災
の
発災
、そして
東京電力福島
第一
原子力発電所
の
事故
から三月十一日で十年となります。
震災
によって亡くなられた
方々
に改めて心から
哀悼
の意を表しますとともに、御遺族の
方々
や
被害
に遭われた全ての
方々
に心からのお
見舞い
を申し上げます。 重ねて、先月十三日に発生した
福島沖地震
により亡くなられた方に心から
哀悼
の意を表しますとともに、
被害
に遭われた全ての
方々
に心からお
見舞い
を申し上げます。
東日本大震災復興特別委員会
の
開催
に当たり、
復興大臣
として
所信
を申し上げます。 この十年間、
被災地
の一刻も早い
復旧復興
を目指し、
政府
の総力を挙げて取り組んでまいりました。その結果、
被災地
の
方々
の御努力や
関係者
の御尽力と相まって、
復興
は着実に進んでいます。
地震
・
津波被災地域
では、
住まい
の
再建
や
インフラ整備
が順調に進み、
復興
は総仕上げの段階を迎えております。 また、
福島
における
原子力災害被災地域
でも、
帰還困難区域
を除く全ての
地域
で
避難指示解除
が行われるなど、
復興再生
に向けた動きが本格的に始まっております。 一方、いまだ
避難生活
を送られている方を始め、様々な困難に直面している
方々
がいらっしゃいます。十年という時間の経過により
被災者
の
方々
や
被災地
の置かれた
状況
が多様化する中で、今後も引き続ききめ細かい
対応
をしていく必要があります。 こうした
状況
を踏まえ、
復興
の
基本方針
や新たな
復興財源フレーム
の策定など、来年度から始まる新たな
復興期間
に万全を期してきたところであり、今後、これらの
方針等
に基づき、次の
取組
を進めてまいります。
避難生活
の
長期化
に伴う見守り、
心身
のケア、
住宅
や
生活
の
再建
に向けた
相談支援
、
生きがいづくり
への
支援
、
災害公営住宅等
での
コミュニティー形成
など、
生活再建
の
ステージ
に応じた
切れ目
のない
支援
を行ってまいります。
地震
・
津波被災地域
においては、昨年、
災害公営住宅
や
住宅用宅地
の
整備
を完了したところであり、今後は
防災集団移転促進事業
の
移転
元
地等
の活用などについて、
地域
の個別の
課題
にきめ細かく
対応
し、
被災自治体
の
取組
を引き続き後押ししてまいります。 また、
復興道路
、
復興支援道路
について、一部区間を除き、本年度内におおむね
完成予定
となっています。
被災地
の発展の
基盤
となる
交通物流網
の
整備完了
に向けて、着実に
事業
を進めてまいります。
産業
、
なりわい
の
再生
については、
企業
の
新規立地
、
商業施設
の
整備
、
販路
の
開拓等
の
支援
のほか、
東日本大震災事業者再生支援機構
で本年度末までに
支援
決定した
事業者
の
再生
に
全力
で取り組んでまいります。なお、
再生
に当たり、
新型コロナウイルス感染症
の
影響
を受ける
支援先
も含め丁寧に
対応
できるよう、同
機構
の
体制整備
を図ります。
観光業
については、
新型コロナウイルス感染症
の
影響
により、
被災地
においても厳しい
状況
にあります。引き続き、
観光庁等
の
関係省庁
と密接に
連携
しつつ、
東北地方
の
観光振興支援
にしっかりと取り組んでまいります。 また、
被災地
における
中核産業
である
水産加工業
については、
販路
の回復、
開拓
、
加工原料
の
転換等
の
取組
を引き続き
支援
してまいります。
福島
については、
避難指示
が解除された
地域
において、医療、介護、
買物環境
、
教育等
の
生活環境整備
を進めるとともに、
除染
に伴い発生した
除去土壌
や
廃棄物
の
中間貯蔵
に係る
事業
を引き続き進めてまいります。
帰還困難区域
においては、たとえ長い年月を要するとしても、将来的に
帰還困難区域
の全てを
避難指示解除
し、
復興再生
に
責任
を持って取り組むとの
決意
の下、引き続き
特定復興再生拠点区域
における
除染
や
インフラ整備等
を着実に進めてまいります。また、
拠点区域外
についても、
被災地
の御
意見
を丁寧に伺い、
政府
として
責任
を持って
対応方針
の
検討
を加速してまいります。
浜通り地域等
において、新たな
産業基盤
の
構築
を目指す
福島イノベーション・コースト構想
について、引き続き
推進
してまいります。この
構想
を更に発展させる
国際教育研究拠点
について、昨年十二月にその基本的な
方針
を策定したところであり、
創造的復興
の
中核拠点
として
世界
に誇れる
拠点
となるよう、引き続き
検討
を進めてまいります。 さきの
通常国会
において、
福島復興再生特別措置法
が改正され、
住民
の
帰還
に加え、新たな
住民
の
移住
、定住の
促進等
に資する
施策
が追加されました。
地域
の
魅力
や
創意工夫
を最大限引き出しながら、新たな活力を呼び込めるよう、
地方公共団体
の
自主性
に基づく
事業
への
支援
や
移住
、起業する者に対する
個人支援
などを講じてまいります。また、
事業再開
の
支援
、
営農再開
の
加速化
、
森林整備
、漁業の本格的な
操業再開等
、
産業
、
なりわい
の
再生
を図ります。 加えて、今もなお続く
風評
の
払拭
に向けて、
風評払拭
・
リスクコミュニケーション強化戦略
に基づき、
政府一体
となって取り組んでまいります。具体的には、
復興
が進む
福島
の姿や食品の
安全性
、
放射線
に関する正しい知識などについて、テレビ、ラジオ、
インターネット等
多くの媒体を活用した分かりやすい
情報発信
や、
被災地産品
の
販路拡大
、
輸入規制
の撤廃、
緩和等
に向けた諸外国・
地域
への
働きかけ等
を積極的に行ってまいります。
ALPS処理水
の
取扱い
の
方針
については、
関係者
からの御
意見
を踏まえ、今後、適切なタイミングで
政府
として
責任
を持って結論を出すこととしており、その
風評対策
についても、徹底した
情報発信等
に積極的に取り組んでまいります。
福島
の
復興再生
に向けて、今後も中長期的な
対応
が必要であり、引き続き国が前面に立って取り組んでまいります。
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会
は、
被災地
での
競技開催
や
聖火リレー
の
実施等
の
取組
が予定されており、
復興五輪
の理念に決して揺るぎはありません。
大会
を通じて、
世界
中から寄せられた
支援
への
感謝
と、
被災地
の
復興
しつつある姿や
魅力
を
国内外
に積極的に発信し、
被災地
の
方々
を
勇気付け
、
復興
を後押ししてまいります。 また、新しい
東北
の
創造
に資する
観点
から、
人口減少等
の
地域課題
の解決に向け、
企業
、大学、
NPO等
の多様な
主体
の
連携
を
推進
してまいります。 これまで十年間の
復興
の過程において蓄積した教訓やノウハウを
関係機関
と共有することで、今後の大
規模災害
への
防災力向上
に努めてまいります。 こうした各般の
取組
を進めるに当たっては、現下の
新型コロナウイルス感染症
の
状況
を踏まえ、
被災地
における
影響
の
把握
に努めるとともに、
復興事業
に支障が生じないよう
対応
に万全を期してまいります。
震災
から十年となる重要な年において、
復興
の司令塔として、
現場主義
を徹底し、
被災者
に寄り添いながら、引き続き、
福島
の
復興
なくして
東北
の
復興
なし、
東北
の
復興
なくして日本の
再生
なしとの強い
決意
の下、一日も早い
東日本大震災
からの
復興
に
全力
で取り組んでまいります。
杉尾委員長
を始め、
理事
及び
委員各位
の御理解と御指導をよろしくお願い申し上げます。 失礼しました。先ほど、多様な
主体
の
連携
を
推進
と言ったんですが、
促進
してまいりますです。失礼しました。
杉尾秀哉
6
○
委員長
(
杉尾秀哉
君) 次に、
令和
三年度
復興庁関係予算
について、
復興
副
大臣
から
説明
を聴取いたします。
横山復興
副
大臣
。
横山信一
7
○副
大臣
(
横山信一
君)
令和
三年度
復興庁予算
について御
説明
申し上げます。
復興庁
におきましては、第二期
復興
・
創生期間
の初年度において必要な
取組
を精力的に進めるため、
地震
・
津波被災地域
においては、
被災者支援
などきめ細かい
取組
を着実に進めるとともに、
原子力災害被災地域
においては、
帰還環境
の
整備
や
生活再建
を始めとする本格的な
復興再生
に向けて取り組み、また、これらに加えて、
福島
始め
東北地方
が
創造的復興
を成し遂げるための
取組
を進めるための
予算
として、
東日本大震災復興特別会計
に総額六千二百十六億円を計上しております。 以下、その
主要施策
について御
説明
申し上げます。 第一に、
被災者支援
については、
避難生活
の
長期化
や
恒久住宅
への
移転
に伴う
被災者
の
心身
の健康の維持、
住宅
や
生活
の
再建
に向けた
相談支援
、
コミュニティー
の
形成
、
生きがいづくり等
の心の
復興
など、
生活再建
の
ステージ
に応じた
切れ目
のない
支援
に必要な
経費
として、三百六十二億円を計上しております。 第二に、
住宅再建
と
復興まちづくり
については、
住まい
と町の
復興
に向けて、
災害公営住宅
に関する
支援
を継続するほか、
住民
の安全、安心の
確保等
のために迅速に
事業
を進める必要があることから、
災害復旧事業等
について
支援
を継続するために必要な
経費
として、五百四十億円を計上しております。 第三に、
産業
、
なりわい
の
再生
については、
水産加工業等
への
ソフト支援
や
福島
県
農林水産業
の
再生
、
原子力災害被災
十二市町村における
事業再開支援
、
避難指示解除区域等
における
工場等
の新
増設支援等
の
取組
に必要な
経費
として、四百五十九億円を計上しております。 第四に、
原子力災害
からの
復興再生
については、
避難指示
が解除された
区域
での
生活再建
に必要な
帰還環境
の
整備
や
帰還困難区域
の
特定復興再生拠点
の
整備等
を実施するとともに、
中間貯蔵施設
の
整備等
を着実に
推進
するほか、
風評払拭
及び
放射線
に関する
リスクコミュニケーション
の
取組
の
強化
に必要な
経費
として、四千六百七十三億円を計上しております。 第五に、
創造的復興
については、単に
震災
前の状態に戻すのではなく、
創造的復興
を実現するため、右記の
取組
に加えて、
福島イノベーション・コースト構想
の
推進
、
国際教育研究拠点
の
構築
、
移住等
の
促進
、高
付加価値産地
の
形成等
に係る
取組
に必要な
経費
として、百三十二億円を計上しております。 なお、
東日本大震災復興特別会計
においては、
復興庁予算
に加え、
震災復興特別交付税交付金
など三千百二億円を計上しており、全体では九千三百十八億円を計上しております。 以上、
令和
三年度の
復興庁予算
の
概要
について御
説明
申し上げました。 何とぞよろしくお願い申し上げます。
杉尾秀哉
8
○
委員長
(
杉尾秀哉
君) 以上で
所信
及び
予算
の
説明
の聴取は終わりました。 本件に対する質疑は後日に譲ることといたします。
政府側
は御退席いただいて結構でございます。ありがとうございました。 ─────────────
杉尾秀哉
9
○
委員長
(
杉尾秀哉
君) この際、去る二月二十六日に行いました
意見交換
について、
委員
の
報告
を聴取いたします。
森まさこ
さん。
森まさこ
10
○
森まさこ
君 御
報告
申し上げます。 去る二月二十六日、
東日本大震災
の
被災地
における
復旧復興状況等
について、
福島ロボットテストフィールド
の
関係者
及び
福島
県と
オンライン
による
意見交換
を実施いたしました。
参加委員
は、
杉尾秀哉委員長
、そのだ
修光理事
、
羽生田俊理事
、
和田政宗理事
、
田名部匡代
理事
、
若松謙維理事
、
石井苗子理事
、
舟山康江理事
、
紙智子委員
、
嘉田由紀子委員
及び私、森の十一名でございます。 以下、
意見交換
の
概要
について御
報告
いたします。
最初
に、
福島ロボットテストフィールド
及び同
施設
を利用している
株式会社テラ
・
ラボ
との
意見交換
を行いました。まず、
福島ロボットテストフィールド
の
鈴木所長
から御挨拶をいただいた後、細田副
所長
から
説明
を聴取いたしました。
福島ロボットテストフィールド
は、
福島イノベーション・コースト構想
のうち、
ロボット
、ド
ローン
と空飛ぶ車の
研究開発拠点
に位置付けられており、
南相馬
市と浪江町に
サイト
を有しています。
南相馬
市の
サイト
では、ド
ローン
や空飛ぶ車の
試験
、プールに保管されている
原子力発電所
の燃料を点検するための
水中ロボット操作訓練
、
防災訓練
、
橋梁点検
ド
ローン試験
などが実施されています。また、
貸し研究室
を有し、
入居事業者
によるド
ローン
、
災害対応ロボット
などの
研究開発
が行われています。
地元経済
への波及もあるところであり、
次世代育成
、
研究開発者
の
交流促進
にも努めています。将来像に関し、
世界
をリードする
産業
の
拠点
を目標とし、
ロボット
、ド
ローン
の
国内ハブ拠点
、
ナショナルセンター
を目指すとのことであります。 次に、
株式会社テラ
・
ラボ
の
松浦代表取締役
から
説明
を聴取いたしました。
同社
は、平成二十六年に愛知県の
中部大学発
の
研究開発型ベンチャー
として発足し、
南相馬
市
産業創造センター
に
開発拠点
を置いております。
同社
は、
災害対策
に
最先端テクノロジー
を生かすことをテーマに、
南海トラフ地震
に備えた
長距離無人航空機
の
実装化
に注力しており、そのため、
東日本大震災
の
被災エリア
で検証を行い
知見
を得る
必要性
について実感しているとのことです。
同社
は、
令和元年
に
福島ロボットテストフィールド
の
研究室
に入居し、
研究開発拠点
を
南相馬
市に移設させ、
衛星通信
を活用した
目視外飛行
に
対応
する
長距離無人航空機
の
大型化
、
実用化
、
地上支援システム
の
構築
に取り組んでいます。本年より、
南相馬
市
復興工業団地
に、高
機能管制室
を備えた格納庫、
工場
を新設することとし、
災害発生
時の
情報収集拠点
となる
工場
として、その建設と
社会実装化
に向けた準備を進めています。
福島
で得た
知見
を生かし、
国内
の多
拠点配備
を視野に入れ、将来的には
アジア圏
への
配備
ができるような
事業
にしていきたいとのことでありました。 次いで、
参加委員
と
福島ロボットテストフィールド
との間で、
中央省庁
の
研究施設等
との横の
連携
、
地域経済
や
地域
の
教育機関
との
連携
、同
施設
を
防災
・
減災
の
発信基地
としての
ナショナルセンター
に位置付けていく
必要性
、空飛ぶ車の
開発状況
と
被災地
での人の運搬に活用させる
可能性
などについて、
株式会社テラ
・
ラボ
との間で、
コスト削減
の
観点
から
無人航空機
の制御に
無線通信
を利用する
可能性
、
南海トラフ地震対策
として想定している
長距離無人航空機
の
運用方法
、
被災地
における
雇用創出
の見通し、
被災地
で
事業
を実施することにより得られる
知見
の内容などについて、それぞれ
意見
が交わされました。 次に、
福島
県との
意見交換
を行いました。
最初
に
内堀知事
から
福島
の
復興
に向けた
支援
に対する
感謝
の意が表されるとともに、
帰還困難区域
を有する
地方公共団体
の中には
復興
の入口に立っていないところもあり、
復興
の進捗には
地域
で差があることから、
復興
の
途上
という表現を使用していること、本年三月で
震災
から十年になることを区切りとして、
国内外
の関心、応援が弱まるなど
震災
の
風化
が懸念されることについて
言及
がありました。 続いて、
橘企画調整部長
から
説明
を聴取いたしました。まず、本年二月に発生した
福島
県沖を震源とする
地震
の
被害状況
と
復旧
に向けた
支援
への
要望
がありました。次に、
国際教育研究拠点
の
整備
について、
浜通り地域
の
再生
を加速させる新たなエンジンとして
研究
と
産業
の集積を行い、
地方創生
のモデルとして
世界
に誇れる
福島
の
復興
、
創生
を目指すこと、
避難地域
への
移住促進
に関し、
移住希望者
への
情報発信
、
地域
における
受入れ体制整備
の
支援
などに取り組むこと、
帰還困難区域
に関し、
特定復興再生拠点区域外
の
避難指示解除
に向けた道筋を示すためにも、国の
責任
において、
除染
、
家屋等
の解体を含む
具体的方針
を早急に示すこと、
風評払拭
と
風化防止
に向けて、
福島
の今と様々な
魅力
が広く伝わるよう、直接思いを伝える
取組等
を進めること、
処理水
の
取扱い
について、
地方公共団体
や
関係団体等
から示された様々な
意見
を踏まえ、本県の
農林水産業
や
観光業
に
影響
を与えることがないよう慎重に
対応方針
を
検討
すること等について
言及
があり、
最後
に、
福島
は今もなお有事であるとの
認識
が示されました。 次いで、
参加委員
との間で、
ロボットテストフィールド
に
地元中小企業
を参入させていく
必要性
、
処理水対策
の
在り方
、
帰還等
の意思の
把握
及び
避難者
が
帰還
できない理由の分析、
福島
の
子供たち
の
内面世界
を
復興計画
に位置付ける
必要性
、
福島浜通りトライデック
など
地域
が
主体
となる
取組
を
支援
することの
重要性
、第二期
復興
・
創生期間
における
福島
の
復興再生
に向けた国の仕組みの
在り方
などについて
意見
が交わされました。 以上が
意見交換
の
概要
であります。 本
委員会
では、
例年被災地
への
委員派遣
を実施していましたが、
新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言
の発令などの
状況
に鑑み、今回は
オンライン
による
意見交換
を実施することとなりました。
被災地
で
復興
に直接携わっている
皆様
の様々な御
意見
、御
要望等
を伺うことができ、大変有意義な機会になりました。
最後
に、今回の
意見交換
に御協力いただいた
皆様
に対し厚く御礼を申し上げますとともに、
被災地
の一日も早い
復興
が果たされますようお祈り申し上げまして、
報告
を終わります。
杉尾秀哉
11
○
委員長
(
杉尾秀哉
君) 以上で
委員
の
報告
は終了いたしました。 本日はこれにて
散会
といたします。 午後零時五十三分
散会