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柳ヶ瀬裕文君 ありがとうございます。
私は、ここがやっぱり一つの
NHKのビジョンとリンクしてくるのかなというふうに思うんです。ですから、先ほど片山さんが
放送と
通信の
融合の問題、非常に重要な問題を提議されていらっしゃいました。私も同じような危機的な意識を持っていますし、先ほど
下野先輩が
テレビを見なくなってきているんだというお話がございました。だから、これから
NHKをどうしていくのかということがまずあって、それに必要な規模というのはどれくらいなんだろうという話になってくるというふうに思うんですね。
ただ、じゃ、どういう
NHKにしていくのかというビジョンが残念ながらなくて、
公共放送がどこまでの役割を担っていくのかと、どれだけの波を持つのか、
通信に対してどういうふうに接していくのかといったプランがないので、だから最終的にはこの適正規模も出てこない。適正規模が出てこないから、
受信料収入も、
受信料もどれくらいの規模がいいのかということが出てこないということなんだろうというふうに私は思っています。
ですから、まず、
NHKは
公共放送としてこれからどういう役割を果たしていくのかということをしっかりと示していただく。それは僅かな改善改善ではないですよ。これからの
放送と
通信の大
融合時代の中でどういう役割を果たしたいと思っているのか、どういう形であれば生き残っていけると思っているのかといったビジョンをしっかりとお示しすること、このことがまずもって必要なのではないかというふうに思いますけれども、そこが私は決定的に欠けているというふうに思っているわけであります。ですから、何かちょっと擦れ違いの話になっていて、若干改善はされるのかもしれませんけれども、それは改善程度です。
じゃ、これからの本当に大海原の中で
NHKが生き残っていけるのかといったならば、私はそうではないというふうに思うんですね。だから、そこをしっかりと考えて提案をいただきたいというふうに思います。
今日は何点かお話をしたいことがあったんですけど、ちょっと時間がなくなってまいりましたので、子会社の利益剰余金について、ちょっといきなり瑣末な議論に入りますけれども、について、これだけちょっと言っておきたいので話をしたいと思いますけれども。
子会社の利益剰余金というのは、子会社の毎年毎年の利益を積み立てたお金であって、会社内部に蓄積されているものであります。
令和元年度で九百五十八億円ということで、これ
平成十六
年度は七百三十五億円でした。その後もずっと増加傾向が続いているということであります。
この利益剰余金について
総務大臣意見でも踏み込んだ発言がされているわけですけれども、この利益剰余金の現状について
大臣の御認識をお伺いしたいと思います。