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大門実紀史君 大門です。
今日は、損害保険、損保代理店の問題を短い時間でありますけれど取り上げさせていただきます。
地域で頑張る中小の損保代理店は、
麻生大臣にも社会的セーフティーネットということで位置付けていただいて、災害時などには大変地域で大きな役割を果たしていただいている大事な存在でございます。この間、自民党の西田
先生からも大変きめ細かい応援をいただいておりまして、京都の人
たちが大変喜んでおります。
そういう頑張る代理店に対して、大手損保、特に三大メガと言われる損保ジャパン、三井住友海上、東京海上日動の大手のそうそうたる損保が、一方的な手数料ポイントの押し付けや委託契約書の問題、乗り合いの拒否、代理店に対して統廃合や廃業を強要するなどなど、優越的地位の濫用そのものではないかというような、いじめ、いじめですよね、もういじめに近い問題がずうっと起きてきたわけでありまして、前近代的なやり方といいますか、こんな
業界がまだ
日本にもあるんだなというふうに驚くことでありますが。
最初にこの問題を取り上げたのは、振り返ってみますと、二〇一七年の三月ですから、もう四年間、今日で九回目、この問題を取り上げます。九回も一つのテーマを取り上げたことは私ございません。第一生命の大きな問題ありましたが、あれでも四回ぐらいでございましたので、相当根深いといいますか、根本的改善が、個々にはいろいろ進んでいるんですけど、根本的に改善が進まないという問題でございまして、そういうところだったんですが、去年から今年にかけてまた大きな問題が起きました。
その後、本社が誠実な対応してくれたんで、名前は一応T損保としておきますけれど、そのT損保の福岡のある支社ですね、
麻生大臣のエリアでございますが、福岡のある支社で、この三月末までに代理店を統廃合することを強引に推し進めました。もちろん、大本には本社の代理店整理統合方針あるんですけれど、かなり強引なことを中小の代理店に対してやりまして、しかも、
金融庁の方針だと、やらないと
金融庁から処分を受けるんだというような、前もありましたけど、
金融庁の名前を使ってやりました。やりました。
何をやったかもう個々、細かく言いませんけど、要するに、代理店やめてあらかじめその支社が決めた大型の代理店に入れとか合併しろとか、あるいは
事業計画というものを出させて、達成できないと、あんたのところは駄目な代理店だと、やめてしまえと嫌がらせ、非常に汚い言葉の嫌がらせも含めてですね。
で、小さいところだけターゲットにしているかと思ったら、五億円の
売上げがある代理店に対して二割
売上げを伸ばせと、できなければ統廃合の
対象だというようなこととか、ほかの代理店、ほかの損保と乗り合いしようとすると妨害をするとか、統合に応じない代理店にはその支社がその代理店の顧客に直接連絡して、おたくの代理店は駄目だとか誹謗中傷、妨害をやるというようなことで、ほかにもいろいろあるんですけど、これは一つの代理店じゃなくてその支社のたくさんの代理店やられたものですから、さすがにもう黙っておられないということで、黙っていられないということで、
麻生大臣のファンの方もおられます、
麻生大臣はこの問題では理解があるということもあって、また大門議員とも仲良さそうだというようなこともあって、巡り巡って私の方に来たんだというふうに思いますけれど。
で、
金融庁に連絡をさせていただいて、そのT損保の本社が現地にまで行ってくれて調査をして、やり過ぎのところは是正するということに、一応、現地の代理店の
方々の話も本社の方は聞いてくれて非常に丁寧な対応をしてくれたということはございますが、とにかく、この一、二年でいくと、この三大メガ損保ですね、損保ジャパン、三井住友海上、東京日動火災で起きてきたことでございます。
国会で取り上げると、あるいは取り上げ、私のところに来ますと、
金融庁も協力してもらって、それぞれ、例えばS損保の場合は副社長がCS放送で二度とこういうことがないようにということを徹底していただいたり、M損保と今回のT損保は社内イントラで社員に対してこういうことがないようにという、やり過ぎはいけないよというところの改善指示はしてくれているところでありますが。
ただ、もうこの四年こんなことばっかりやっているんですね。いいかげんにしてもらいたいと、うちの部屋にそういう相談が来るわけですよね。うちの部屋は大手損保の苦情相談所じゃありません。何でこんなことをやらないけないのかと、もういいかげんにしてくれと。しかも、モグラたたきなんですよね。こちらの損保がなくなったら今度はこちらの損保である、もうモグラたたき、四年間ですね。
ただ、
国民の皆さんが苦境に陥っていることを行政上の問題であれば国会で是正するというのは私
たちの仕事だと思っておりますけれど、本来はどこが何をやるべきかということを改めて問いたいんですけれど、
資料配りましたが、代理店の相談や要望というのは、まず代理店の組織であります
日本代協、損害保険代理業協会が受けて、いろんなことを、政策的な課題もそうですが、いろいろ相談受けて、そして大手損保とか
金融庁に伝えるのが筋ではないかと私思うわけですね。
資料配りましたけれど、
全国の各県の損害保険代理業協会、代協がそれぞれ入っているわけです。実は、いろいろ相談のある
方々は各県の代協の役員の方なんですよ。うちじゃなくて本来は
日本代協に相談すべきなんですね。ところが、
日本代協では動いてくれないと、話聞いてくれないということで、もう仕方がないから国会にということになっているわけであります。
私は、実はこの
日本代協さんにはもっと頑張ってほしいと、一緒に頑張るべきだということをエールを送ってきたんですけれども、一向に反応がありません。むしろ国会で取り上げられることを嫌がっているようなところがあって、おかしいんですよね、自分
たちの問題なのに。なぜかというと、この名簿の右側下にありますが、特別会員のところに大手損保が入っていて、人と金を出しているんですね。したがって、文句が言えないと、大手損保に文句が言えないということがあると思いますけれど。
私は、この
団体、各県の
方々はいろんな問題が起きて困っているとすれば、この
日本代協このままでいいのかということを、もう言いたくなかったんですけどね、今までの四年間、もう言わざるを得ないというようなことになってきております。
金融庁、一度、
日本代協とちょっと話合いぐらいしてもらえませんですかね。