○武田良介君
住民参加の大切さということに関わって、先ほども少しありましたけれども、
上流と
下流というところの相互理解というんでしょうか、非常に重要だなと私も思っておりまして、一つ私が経験したことも御
紹介させていただきたいと思うんです。
私、地元長野県ですし長野市に住んでおりますけれども、決壊したところの長沼
地域というところの皆さんと一緒に、新潟県の方に伺わせていただいたことがあります。そのときに、新潟県の
水害の歴史ですとか、あるいは現在行っている下
流域、中
流域も含めてですね、中流、
下流の
治水対策、何をやっているのかということを一緒に学ばせていただきました。新潟県の
水害の歴史を知りましたし、長沼の
地域の皆さん御自身も被災者であるわけですから、大きな経験だったと思うんですね。
そのときに、
国土交通省にも、大河津分水路といって、中
流域の最後のところから
日本海に早く出して、余り新潟市の方の下
流域に
洪水が行かないようにしよう、その分水路の今改修工事という、もう大プロジェクトですけれども、今やっておりますが、そういう説明も
国交省から現地で聞かせていただきました。お世話になりました。ありがとうございました。
やっぱりそういうことを千曲川の上
流域、ああ、千曲川じゃない、信濃川の上
流域の皆さんも理解するということは非常に重要だったというふうに思うんですね。そういう進捗との関係で、長沼の皆さんにすれば、狭窄部の開削、先ほども少しありましたけれども、これが非常に大事なんだけれども、それがなぜすぐできないのかとか下
流域との関係とか、理解を深める上で非常に重要だったというふうに私は思っております。
先ほどありましたように、信濃川の中でも
流域治水プロジェクトを作るために協議会つくるわけですけれども、非常に長大なので、
上流と中流と
下流ということで三つの協議会に分かれている、やっぱりここが一つ信濃川の特徴だと思うんですね。それぞれの協議会にこれから
住民の方が参加していく、これは当然だということで今御答弁もいただきました。この協議会同士が交流するということと同時に、一方で、
住民の皆さん自身が理解を深めていく、そういう懇談の場みたいなものも設定してもいいんじゃないだろうかというふうに私思っております。
やっぱり先ほどもありましたように、
住民の皆さんが主体者としてこれに参加していくというときには、三月三十日に発表された
流域治水プロジェクト、遊水地はこうだ、反対の意見が出てきてどうするかということだけではなくて、それを自分たちが主体者として、三月三十日前から本来は一緒に議論して作っていくということが重要だったのではないか、それが本当に
住民の皆さんも主人公とした、主体者とした本来の
流域治水の
住民参加の在り方ではないかなということを私は思っておるわけであります。
その点について、最後、
大臣に一言いただきたいと
思います。