○国務
大臣(
赤羽一嘉君) これ、大変難しい
質問でございまして、にわかに答えるのは難しいんですが、
一つは、
JR四国と
JR北海道は全く環境が、置かれた
状況が違う、しかし、
経営の結果としては大変両社とも苦戦していると。
私は、まず、その分析、杉さんのような優秀な公認会計士を雇って、これ、素人がイメージで言っているなんという話じゃなくて、企業の衰退とか、何か原因がクリアにあるはずだと思うんです。そこで、その中で当然、何というか、コストカットみたいな話は、そこは突き進んでいくことはなかなか
公共交通機関としてはできない、そこの部分は、交流人口や関係人口を増やしていかないといけないということは、これは
JRの負うべき仕事ではなくて、言われるように国や地方
自治体が関わらなければいけないというふうに思っております。
ですから、
JRの使命は、しっかりと
地域の生活の足であり、また、加えて言えば観光における大事なアクセスだということで、安全でパンクチュアルな運行を担うということが第一義だと思いますし、今
民営化していない両社ですけど、分割・
民営化の中では、
事業もしっかり身の丈に合った
事業をしながら採算も取っていくということだろうというふうに思っております。
ただ、私、このコロナ禍における社会の変化というのは大変大きな
一つのきっかけにしていかなければいけないと思いますし、
JR四国の社長か会長とのお話の中で、大学がリモートの授業になったので、パソコンを持って
四国をずっと動いている学生というのがすごく数字として表れているというんですね。駅のホームでパソコンを開いて授業時間だけ受けていると、そういう話で、余りばかにならない結構数字が出ているんだと。
私、そういうことというのは、教育の面でも、実は旅をしながらの教育というのは、教育の専門家もいらっしゃるかもしれませんが、そうしたことというのを肯定的に捉えていくという時代になるかもしれないと、そうしたことで新しい
需要も生まれるかもしれませんし、高松も駅ビルを今造られていますが、隣接で徳島文理大学という、なぜ徳島文理大学が高松の駅前にあるのかよく分かりませんが、そうしたことも、
一つの新しい人口を呼び込んでというか、そういったことは大事だと思いますし。
あとは、やはり本州と
四国の連結性をどうするかと。よく整備新幹線の話出ますが、整備新幹線に一気に行く前に、もう少し接続のいい、ですから、阪神間ですとか九州の人が気軽に
四国に行くという、その潜在
需要というのは物すごく大きいと思いますし、
北海道も同じようなことで、先ほど申し上げたとおりなんですが、国がサポートすべき、そしてやはり専門家を登用して、やっぱり地方創生というのは、なかなか本当はやっぱり投資があってこそ花が咲くというふうに思いますので、そこを全部
JRがやるなんということはとても無理だと思いますから、そうしたことはしっかり役割分担を明確にしながら、結論は、非常に大事な
公共交通機関としての、公共インフラである
公共交通機関をしっかり守っていこうと、こう考えております。