○足立信也君 国民民主党の足立信也です。
今日は、多分、一般
質疑最後だと思って、六つのテーマを用意しているんですけど、早速始めたいんですが、その前に今の件。
二〇〇九年、一〇年の
新型インフルエンザのときにそういう発表があったんですよ。
ワクチン接種後七十二時間以内とか、あるいは一か月以内の死亡数とかね。梅村
委員が言われたのは大事なことで、それと因果関係を検証したのを同時に出さないと、
最初にその時間で区切ったデータをぽんと出ると、もうレッテル貼りになっちゃうんですよ。だから、同時にやるのが大事だなと。あのときもありました。百何人だったかな、一週間以内でね。そういうのがどんともう出て、メディアはそれで大騒ぎ。だから、検証したものとやっぱり同時に出すというのは大事かな。それは思いましたね。
それからもう
一つは、感染と
ワクチン、再感染の
可能性のことについてなんですが、これ、確かに調べること物すごく大事で、日本は今まででもできた機会はあったというのが大事なことなんですけどね。
ただ、気を付けてほしいのは、さっき正林
局長は、多分株が変わった、ガンマに変わったとかいう表現されたと思いましたけれ
ども、これ、PCRで引っかけるとウイルスの断片を拾っちゃうことがあるので、実際は感染していなくてもPCR陽性出ることがあるってことです、感染者は。そこはきっちり
理解した上で調べることが大事だと思いますよ。本当のウイルスの断片引っかけちゃいますから、PCRでは。
ということだけ申し上げて、六つのテーマのうち一番は、疾病とコロナ
ワクチン、病気とコロナ
ワクチンのことです。
まず、国民の二人に一人がなるがんですね、がんとコロナ
ワクチンについて質問したいと思います。
四月にランセット・オンコロジーにロンドンのキングス・カレッジから出た、がん患者さんと健常人の研究です。
ワクチンの一回
接種で有効な抗体ができた割合は、健常者が九四%、固形がんが三八%、血液がんが一八%と、極めて大きな差が出ました。しかし、二回目
接種すると、固形がんでも九五%、血液がんでも六〇%まで上がると。つまり、がん患者さんにとっては二回
接種というのが非常に大事なんだということが言えると思います。
続いて、副反応です。今のと裏返しです。全く副反応がない方が、一回目で健常者は三八%、がん患者さんは五四%が全くない。で、二回
接種では健常者は三一%が全くなくて、がん患者さんは何と七一%が全くない。つまり、免疫反応が起きる起きない、先ほどの抗体ができるできないと裏表の関係。ただ、これはやった方がいい、二回
接種した方がいいという裏付けだと思うんです。
もう
一つ、今月、国立がんセンターとシスメックス株式会社との共同研究が発表されて、コロナに感染していない人の抗体保有率、これはがん患者さんが〇・四%、健常者の方が〇・四二%、つまり健常者というのはがん研究センターの職員の方です。
注目すべきは、その治療内容によってどういう変化があるか、がんに対する治療ですね。がん細胞を殺すような細胞障害性の抗がん剤の投与を受けている人は抗体量が低い、それからオプジーボのような免疫チェックポイント阻害剤の投与を受けている患者は抗体量が高いということが分かってきている。つまり、疾病によってその
ワクチンの
接種の仕方、あるいはどういう抗体、中和抗体を持っていくかということの研究が進んできているので、是非日本も遅れずにやってもらいたいということです。
そこで気になるのは、今、免疫機能と
ワクチンの効果の話を今がん患者さんでしましたが、じゃ、実際、自己免疫疾患の方、免疫が低下している方、この
方々の
ワクチンの効果については研究が進んでいるのかどうか。いかがでしょう。