○足立信也君
国民民主党の足立信也です。
大臣、お疲れさまです。いろんな
考えの方がいらっしゃってなかなか
答弁も大変だと思いますけれども、この
健康保険法等に関しても、今週、来週と、まだ少なくとも二時間以上は
質問時間があると思いますし、私はね。で、国会が終盤に近づいたので、この通常国会の間で私はこうした方がいいんじゃないかという提言を四つ言いたいということでちょっとやってきました。
今日は残る一つのワクチンのことをやりたいんですけれども。今までの提言というのは、オリンピック、パラリンピック、
日本には中止権限はないですから、せめてできるのは開催地返上だと、
日本が決定できるのは。開催するかしないかはIOCが決めると、だと思います。それから、検査に関しては、濃厚接触者やあるいは
行政検査が非常にばらつきがあるということで、
実態を把握できていないという点。治療薬については、アビガンやイベルメクチンについては、その薬の特殊性に応じた治験をやって、どこに使うのがいいのかというエビデンスをつくらなきゃいけないということを申し上げてきたわけです。
またいらっしゃらないけど、古川さんもワクチン等についてかなり詳しく説明されたけど、なかなか理解は難しかったと思うので、私はできるだけ分かりやすいように説明したいと思いますが、要は、古川さんも私も
日本がエビデンスをつくるということにもっと積極的にやるべきだということなんですね。お互い外科医ですから言いますが、一人の医師あるいはグループが一生の間に経験できる症例って限りがあるわけですよ。だから、論文にして、ほかの人がこういう経験をしてこういう失敗をしたということを参考にしながらやるわけで。だから、
日本発のワクチンには遅れたけれども、まだまだやれると思っているんです。そういう
意味で今日提案したいんです。
なので、そういう観点で、せっかくやるんだったら、この前、梅村
委員とも言いましたが、せっかく
医療従事者からスタートするんだったら、そこでエビデンスをつくる、一回接種ではどれぐらい中和抗体ができるのか。みんな納得しますよ、
医療従事者だったら。それを
データにできることが大事なんですよ。そういう観点がちょっと弱いかなと。接種といったらもう打つことばっかり
考えているという感じが私はするんですね。
で、ワクチンのことへ行きたいんですが、その前に
行政検査の件です。
繰り返しますけれども、もう発表が
行政検査だけに限っていたり、実際の検査数と陽性者数は当てにならないですよ。
大臣の表現を借りれば、分母と分子、これがもう各自治体でばらばらだから、一か月以内のトレンドだったら分かるけど、それよりも前で計算の仕方が変わったり検査の仕方が変わったらもう当てにならないんじゃないかというようなことをおっしゃいましたね。
実際、そのとおりなんですよ。濃厚接触者の定義もそれに対する
行政検査をやるのも全部自治体任せになっているというのは、私は資料を出してお示ししました。そうなんですよ。そして、検査数や感染者数の把握も、ほかの検査方法の数を入れるか入れないかも全部ばらばらというのが今の
実態なんです。特に私は
東京が少ないと申し上げているわけです、明らかに。
大臣は先ほど言ったように納得されているようですが、正林
局長が、いや、まだ全例やっていますとおっしゃるので、その件について、今日、資料に基づいてやっておきたいと思うんです。もう納得されたとは思いますけど。
まず、
大臣答弁を繰り返したいと思うんですが、濃厚接触者の認定は保健所が行うんだと、そして濃厚接触者は皆
行政検査を行うんだと、こういう大前提で来たわけですよ。ところが、この件は、
厚生労働省の老健局保健課だったかな、老人保健課だ、であれだけ感染者が出たときも、千代田保健所の判断で濃厚接触者は決めていますと、そういうことだったわけですね。
ところが、資料を御覧ください。これは一月二十二日に
東京都から各保健所への通知です、この一枚目はですね。そこで、3)の三ポツと四ポツをちょっと見ていただきたいんですけど、まず三ポツは、濃厚接触者については、十四日間の外出自粛、自宅待機とし、健康観察
期間中に発症した際には診療・検査
医療機関に
受診するよう依頼すること。そして四ポツ、保健所における
対応の優先順位が低い対象等については、濃厚接触者の認定や
行政検査について
医療機関の医師による総合的な判断において実施すること。つまり、全例やれとは言っていないんですよ、もう絞りなさいと言っているんですよ。これが事実です。
そして次は、これに、この
東京都に基づいて、資料の二、裏です、品川区保健所が出した濃厚接触者
対応の変更についてですよ。変えたんですよ。保健所における
対応方針の三ポツを見てください。上記以外の友人、
会社の同僚等の接触者については、この後の文章は一緒ですね。要するに、
医療機関の、つまり認定も
行政検査をやるかどうかも
医療機関の医師による総合的な判断において実施すると、こう変わっているわけですよ。で、その中、下から五行目ぐらいにありますように、マスクをしていたら濃厚接触者にはならないようにしているんですよ。こういうふうに、私から言わせると、明らかに数を減らしているんです。
しかも、皆さん御案内のように、これ一月二十二日と二十四日の話ですからね。
東京においては二度目の緊急事態宣言の真っ最中ですよ、ですよね。一月八日から、これ結果的には三月二十一日までになったわけで、この真っ最中にこの濃厚接触者の
対応の変更をしますと書いてあるわけですよ。実際そのようになって、私は、検査数激減したし、そう変わってきていると皆さんが印象として思っているとおりだと思いますよ。
そして、多分検査数が非常に減って、何で
東京少ないんだろうというようなことの中で、評判が悪かったんだろうと思います。次の資料三です。二月二十六日に
東京モニタリング
会議の方針に転換して前の通知を廃止したんです。これ、やっぱりみっともなかったんだと思いますよ。前の通知は廃止します。で、前の通知っていうのは今
東京都のホームページからはもう探せません。これ品川区のものです、前の資料はね。というふうに変えたわけですよ、変えます。そこに書いてあるのは、新たな
対応に移行しますと書いてあるんですね。そのときのモニタリング
会議の資料を見ると、じゃ、新たな
対応とは何なんだと。積極的疫学調査を効率よく実施とだけ書いてあるんですよ。効率よくということは、前の根拠と一緒ですから、この通知は廃止したけど、内容は変わってないんですよ。つまり、ずうっと制限してきているんですよ。ということで、これも、繰り返しますけど、二度目の緊急事態宣言中のことなんです。意図的に減らしている。ということは、新規感染者数も減っているわけですよ。実際よりも、減っているというのは実際よりも少ないんですよ。
これで、私がこれ
質問取り上げたのが、これ一月二十二日の通知から
行政検査を減らしている、この通知を廃止したのが二月二十六日、でも問題が発覚して、私が挙げたのが三月ですよ。幼稚園、あっ、保育園か、保育園で感染者が出て濃厚接触者と認定された親御さんのところに
行政検査受けますか、どうしますかという話ですよ。ほかの親御さんに聞いたら、
行政検査は今非常に混んでるし、公共交通機関使えないから行かない方がいいような誘導なんですよ、やらない方が。という事態があったので四月に
質問したんですね、四月六日に。ということなんです。
お聞きしたいのは、五月十四日、その後、
厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部の事務連絡というのが出てます。これは、インド株の流行に関して、それを気にしてまた通知が出てます。そこでどういうふうに書いてあるかということを申し上げますと、これインド型の変異株の話です。当該変異株に感染した者の濃厚接触者に加え、濃厚接触者以外の幅広い
関係者への検査の実施に向けて積極的な
対応をお願いいたしますというのが
厚生労働省から出ているわけです、五月十四日に。つまり、ここでやっと幅広くやってくださいと。
私はもう何度も申し上げている、去年から。二週間に一回変異するんだから、常に網を広く掛けておかないとどういうものが入ってきているのか分からないと。だから幅広くやって、当初はできませんでしたよ、検査の数もできなかったけど、今はできるわけじゃないですか。これをやらないと拾い上げるということができないし、そこで更に人に感染させるという予防もできないわけですよ。これが五月十四日の通知で変わってきた。
さっきの緊急事態宣言の話しましたけど、今はこのインド株が出てきたのでこういう通知が出たけれども、さっきの通知、削減するような方向性というのはイギリス株がはやっているときの話ですからね、はやり始めた頃の話ですからね。とんでもない逆方向だと思うので、お聞きしたいのは、この一連の
流れ、これは
大臣が今まで
お答えになってきた政府の方針、これとはこの一連の通知、特に一月二十二、二十四のこの
東京あるいは品川区、
東京都から保健所への要請、これは方針は違いますよね、今まで
大臣が当時からずっと言ってきたことと。濃厚接触者について、そしてその
行政検査について。