○勝部賢志君 今、
答弁の中でもありましたけれども、この一年は
コロナによってなかなか漸進的な
取組をすることができなかったことと思います。このことも考慮した上で、この二年間の
取組をしっかり総括し、今後の三年に生かしていけるよう、JR北海道に対しては適切なアドバイスをしていただけたらというふうに思います。
そして、三年後のいわゆる
取組期間の五年目については、総括的に評価といいましょうか、
会議を開いて今後の
方向性を検討するということでございましたので、言ってみれば、これからの三年間というのが極めて重要な時期というふうになると思います。しかも、毎
年度ごとに検証をして、それを基に次のステップに向かっていくという説明もございましたので、そういったことを随時繰り返しながら、進捗
状況をしっかり
把握されて取り組んでいただきたいというふうに
指摘をさせていただきたいと思います。
そこで、これからの第二集中
期間、今お話をしたように、三年間の
取組について伺いたいと思うんですけれども、先ほど赤線区、黄線区という話がありましたけれども、これ、この間も何度も
国会で議論をされているので御承知の方もいらっしゃることと思いますけれども、赤線区というのは片道百人未満ということで、利用者が非常に減少している線区で、今検討されているのは二線区、根室線というのと留萌線と二線区残されています。それから、黄線区というのは
輸送密度が二百人から二千人未満ということで、これは八線区が検討されている
状況にあります。
実は、こういった経営
状況が非常に厳しいという提案がJR北海道からあったのは二〇一六年の十一月で、単独では維持困難な線区ということで、十三線区の提示がありました。
当時、私は北海道議会におりましたものですから、その提案を受けて大変驚いたという記憶があります。記憶がありますというよりも、大変驚きました。当時は、このJR北海道の提案に対して、沿線自治体あるいは
地域住民からは一斉に批判の声が上がりましたし、道議会にも特別
委員会、あるいは各会派そして政党にもプロジェクトチームが立ち上がるなど、困惑と苦渋の中での議論がスタートをしたということであります。
その後の推移については今日は時間がありませんので触れませんけれども、沿線自治体としては、あるいは住民の
皆さんとしては、基本的には、その黄色線区についてはとりわけ存続していきたいという思いがありますし、私自身もそう思っています。そして、赤線区についても、どういう今後の道があるのかということは、本当に困惑と苦渋の中で今検討が進んでいるという
状況なんです。
しかし、そういう
状況にありながら議論はどういうふうに進んでいったかというと、要は、維持、存続できる持続可能な姿というのはどういうものかというのが実は見出してこれなかった、そして、各自治体にとっても、財政負担というものが生じてくるとすればそれがどの程度なのか、あるいは将来それが持続可能なのかというような不安要素もあって、結果としてお互いが、何というんでしょうか、にらみ合ったまま、なかなか踏み込んだ議論になってこなかったというのが実情であります。
そういった中で、先ほど冒頭に申し上げましたように、国がある意味期限を切りながら、そして必要な支援策、資金も含めてですね、提示をいただいていますので、本当にこの三年間が大事だというふうに思っています。そんな意味では、沿線自治体と、あるいは道、国が信頼感持って積極的な議論をしていただきたいと。そのときにやはり国がしっかりと議論の後押しができるような具体的なアドバイスを是非していただきたいというふうに考えています。
例えば、今回ですが、観光列車を三セクが買い上げてJR北海道に貸し付けるという新たな
取組をすることとなりました。北海道としてはこの
取組に期待を寄せているところであります。また、札幌市の近くの当別町というところでロイズタウン駅というように、これは、ロイズというのはあのお菓子の会社ですけれど、企業に参画をしてもらった
一つの例でもあるんですが、そういったような新たな形の上下分離あるいは上中下分離などの国内外における実施例とか、あるいは国と自治体、
事業者との負担の在り方などについて国としても積極的に発信をいただいて、この三年間、中身のある議論にしていただけたらと思いますが、今後どのように取り組んでいくおつもりか、お伺いをしたいと思います。