○寺田静君 ありがとうございます。
最終的に
風評で生じた被害というものを東電が賠償責任を負うことと今回もされていますけれども、ただ、これまでも東電は、結局、被害者側に、損害を証明しなければ賠償に応じないということをしてきたという経緯があって、そこが結果として、今まで国としてもそれをきちんと指導し切れていないということも、県民や、またその理不尽さを目にしている国民の不信感の発端になっているというふうにも私自身は感じます。
東電は、最近も不祥事がありました。柏崎刈羽
原発での相次ぐテロ
対策の不備であるとか、
福島第一
原発のところで中身が不明の四千個の廃棄物のコンテナが見付かったとか、あるいは県の
指摘で分かった、腐食したコンテナから高線量のゲル状の塊が漏れているのが見付かったとか、これらは全てここ数か月で分かったことです。
私自身の中でもどうしてこの不信感が拭えないのかなということを考えてみますと、三年前にはこの
処理水の中からストロンチウム90などが含まれていたということが報道されていたということもありました。先ほどの山下先生の
お話もありましたけれども、二〇一五年、
関係者の
理解なしに
処分をしない、いかなる
処分もしないと言っていたのに、今回
方針が決まったことへの不信感もあると
思います。手順に従って適切に処理しているものは科学的には大丈夫なんだということはそのとおりかもしれないんですけれども、ただ、その発表を信じていいのかというところが一点、そして、そのオペレーションが東電に果たして可能なのかということのこの二点が、国民、疑念を持っているんだと私は思うんです。
考えてみますと、これだけのやっぱり
事故を起こして、なお
原発を、その
原発の
事故、あの大きな
事故がなかったかのようにまた
原発をベースロード電源としている国、
福島の
事故によって国の
方針を変えたというところもありました。ただ、
日本はまだ
原発をベースロード電源として使い続けるという判断をしています。
私自身、ここは
大臣の本当の内心の内心は同じ
思いではないかなと
思いますので、ここは答弁を求めませんけれども、
大臣にお願いをさせていただきたいんです。
福島の
皆さんは、自分たちがあれだけの犠牲を払って、そしてこれからも、今も犠牲を払ってこれからも払い続けると、このような自分たちの犠牲は何の変化ももたらさなかったのかというところが、私は、すごく苦しい
思いというか、失望と怒りがあるんじゃないかなというふうに感じます。
先ほど、再エネ、
鉢呂先生の御質問でありましたけれども、北電の電源構成の
お話もありました。再エネへの本気度も本当にこれでいいのかなというふうに思うんです。民間企業ですからというふうに先ほど
大臣はおっしゃいましたけれども、ただ、国としてエネルギーをどういうふうにやっていくのかということは国策として決めなければいけないことで、また、報道いろいろ見ておりますと、
事故当時東電の会長であった勝俣会長は、国がやめろと言ってくれないからなと、やめろと言ってくれたらなと、自分たちだってやりたくてやっているわけじゃないんだというふうに
原発のことを言っていたというのもありました。
ですので、私も秋田で、洋上風力の計画などがあって、様々な方にこのエネルギー源に関して御
意見を伺っておりますけれども、一たびやっぱり
事故が起これば、このように多くの人の生活の基盤を奪ってしまうと、そしてこの事後処理にも膨大な困難を長年にわたって伴うものが
原発なんだと思うんです。ですので、この御
意見を伺っていく中で、とある大学の先生に言われたのは、当然のことではありますけれども、つまるところ、どんなエネルギー源に関しても全方位にオーケーなものはないんだと、必ずどこかに欠点はあって、だけど、どんなエネルギー源でも
原発よりはましなんだということをおっしゃっていました。私も、それは本当にそのとおりなんじゃないかなというふうに思うんです。
環境大臣としては、私は、難しいことだとは
思いますけれども、小泉
大臣には、是非将来にこの
原発政策そのものを見直していただきたいということを強い願いとして、また
福島の友人たちの
思いも代弁しながらお願いをしまして、次のテーマに移らせていただきたいというふうに
思います。
ちょっと残りが五分になってしまったので、途中までになってしまうかもしれませんが、前回も取り上げました
マイクロプラスチックのことについてお伺いをしたいと思っています。
今日、お手元に
マイクロプラスチックの流出の実態
調査という、これ株式会社また一般社団法人ピリカというところが作成をしたものですけれども、二点配らせていただきました。一点目の五枚つづりの資料ですけれども、
マイクロプラスチック、じゃ、どういうものがこの流出源として判明しているのかというところ、右下の円グラフですけれども、質量ベースで、人工芝、肥料用カプセル、発泡スチロール、またシート類やロープ類、ここで六割を占めるんだということでした。そして、このピリカ、全国百二十か所で行った
調査ですけれども、これ、一番目に多かったのが人工芝、二番目に多かったのが肥料用カプセルということでした。
この人工芝のことについてお伺いをしたいと
思いますけれども、やっぱり、前回も申し上げましたとおり、大雨のときに流出をしてしまうのだということでした。資料の
二つ目ですけれども、一枚紙のこの写真入りのもので、流出した人工芝の写真を付けております。大雨になると、このようにたくさんの芝が流出をしてしまう。これプラスチックですけれども、流出をしてしまうということでした。
これ、せめて、これから新たに設置する公共施設や学校、大型商業施設などでは禁止をするということを
検討できないものでしょうか。