○浅田均君 それ、今の
防衛大臣の御
答弁ですけれど、そういうものをもって抑止力と果たして言えるのかと私は甚だ疑問に思っております。これもあくまで盾と矛の
関係で、こういう盾ができましたよと、どんな矛も通しませんと言うたら、どんな矛でも通す盾って、どんな矛も防げる盾ですというのは必ず出てくるんですね。だから、抑止力になると
考えていますというふうに言明されますと、その抑止力を突破することがその人たちの目的になって、そういう集団が存在するということをお忘れなく、そういう
サイバー攻撃の準備を怠りなくしていただきたいと
思います。
それで、僕もLAWSについて
質問をしようかなと思ったんですけど、これは先回、三浦
委員が割と丁寧にしていただきまして、その前に大塚
委員が取り上げられました。
先回からインターネットの草創期のことを
お話しさせていただいていますけれども、そもそもそのコンピューターとコンピューターをどうつなぐか、つながれたコンピューターを束ねるサーバー、そのサーバー同士をどうつなぐかというところでISOのOSIとかいう
お話させていただきましたけれども、アメリカのDARPAというところでも同じようなことが研究されて、それが今のTCP/IP、インターネットをつなぐ仕組みに発展して、それを我々が今使っているということなんです。
だから、その
サイバー攻撃、たしかさっき
大臣がおっしゃったように、仮想空間、バーチャルと言われるところとリアルと言われるところの組合せだと思うんですけれども、実際、そのサイバー空間、サイバースペースを攻撃しようとする場合にいろんな形が
考えられて、信号を変えるとか、あるいは物理的にケーブルを切ってしまうとかケーブルを流れる信号を盗聴するとか、いろんなことが
考えられます。さっきのティックスですか、の例でいいますと、あれは、どこかのサーバーの中に入り込んで、管理者権限というのを奪うだけであれだけのことができるわけですね。
だから、
サイバー攻撃といってもいろんな形態が
考えられると
思いますので、この間、三浦
委員の方からも
お話ありましたけれども、六月二十八日からCCWの専門家会合、GGEというのが開催されるということなので、LAWSのことがメーンになりますけれども、このサイバーのこともしっかりと議論していただきたいと
思います。
サイバー攻撃は、これ人が起源になっていますけれども、人にAIが取って代わるということは容易に想像できます。取って代わる、取って代わられるというのが一番恐ろしいと
思います。
で、AIというのは、これ、自己増殖が可能です。今のウイルスみたいですね。博覧強記の
茂木大臣は「鬼滅の刃」というのを読まれたやと
思いますけれども、鬼舞辻無惨という鬼が、血を与えるだけで鬼がわあっとできるわけですね。同じように、自己増殖していくAIというものを
考えて、人間が起源なんですけれども、AIが独自に判断してしまう
世界ができてしまって、それにLAWSがくっついたときに、どういう怖い、恐ろしい
世界が展開されるかというところまで踏まえて議論して、ルール作りに
是非取り組んでいただきたいと思っております。
もう時間が余りありませんので。
それで、原始的なところ、ケーブルですね、ケーブルというのが
世界中でインターネットの
世界を実現するためにつながれています。稼働ケーブルは
世界で四百本と言われています。総延長が地球三十周分。
この海底ケーブル、
日本だと茨城県とかどこか、何か所かを通して海底に入ると。この海底ケーブルの敷設というのは、NECとそれからアメリカのサブコム、それからフランスのアルカテル・サブマリン・ネットワーク、ここで
世界の九割ぐらいをやっているということでありますが、ここに中国のファーウェイの関連会社が参入しようとしている。
これまで日米仏で市場の九割を占めてきた海底ケーブルでありますが、ここにも中国が入り込もうとしております。この中国の進出に対してどのような対応を
考えておられるんでしょうか。