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2021-03-17 第204回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
令和
三年三月十七日(水曜日) 午後零時四十一分開会 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
鈴木
宗男
君 理 事
高橋はるみ
君 山田 宏君 白
眞勲
君
河野
義博君 委 員 有村 治子君 石田 昌宏君 猪口 邦子君
今井絵理子
君 岩本
剛人君
鶴保
庸介君 三宅
伸吾
君 石橋
通宏
君 勝部 賢志君 徳永 エリ君 秋野
公造
君 音喜多 駿君 川合 孝典君 紙 智子君 伊波 洋一君
国務大臣
外務大臣
茂木
敏充君
国務大臣
(
内閣
府
特命担
当
大臣
(
沖縄及
び北方対策
))
河野
太郎
君
事務局側
第一
特別調査室
長 清野 和彦君 ───────────── 本日の会議に付した案件 ○
沖縄及
び
北方
問題に関しての
対策樹立
に関する
調査
(
沖縄及
び
北方
問題に関しての
施策
に関する件 ) ─────────────
鈴木宗男
1
○
委員長
(
鈴木宗男
君) ただいまから
沖縄及
び
北方
問題に関する
特別委員会
を開会いたします。
沖縄及
び
北方
問題に関しての
対策樹立
に関する
調査
を議題といたします。
沖縄及
び
北方
問題に関しての
施策
に関する件について
関係大臣
から
所信
を聴取いたします。 まず、
河野沖縄
及び
北方対策担当大臣
から
所信
を聴取いたします。
河野沖縄
及び
北方対策担当大臣
。
河野太郎
2
○
国務大臣
(
河野太郎
君)
沖縄及
び北方対策
を担当する
内閣
府
特命担当大臣
として、
所信
を申し述べます。 まず、
沖縄政策
について申し上げます。
沖縄
の
振興
については、
本土復帰
以降の
各種振興策
によって、入
域観光客数
や
就業者数
が増加するなど着実に成果を上げてきました。しかし、
全国最下位
の一人
当たり県民所得
を始めとした
課題
がなお存在しています。 一方で、
沖縄
は、東アジアの中心に位置する
地理的特性
や、日本一高い
出生率
といった
優位性
、
潜在力
を有しています。 これらを生かし、引き続き、
沖縄振興策
を
国家戦略
として総合的、積極的に推進するため、
令和
三年度
沖縄振興予算案
については、厳しい
財政状況
の下ですが、総額三千十億円を計上しました。
令和
三年度
税制改正
については、特区・
地域
における
税額控除制度
を始めとした
各種
の
優遇措置
の
適用期限
の
延長等
を盛り込んでおります。 当面は、
新型コロナウイルス感染症
による
観光
を始めとする
沖縄経済
への
影響
を踏まえ、
感染症対策
と
社会経済活動
の両立を図ることが重要です。
新型コロナウイルス感染症
の
影響
を受けている
観光
の再生を始めとした
各種産業
の
振興
、高
付加価値化
に取り組むとともに、
県民生活
、
産業
を支える道路、港湾、
空港等
の
社会資本整備
の推進、
首里城
の復元を進めてまいります。 また、
沖縄科学技術大学院大学
について、
規模拡充
に向けた
取組等
を支援してまいります。 このほか、離島及び
北部地域
の
振興
、子供の
貧困対策
、
不発弾対策
などについても着実に
取組
を進めてまいります。
沖縄
には、今なお多くの
在日米軍専用施設
・区域が存在し、
沖縄
の
皆様
に大きな御
負担
を掛けております。引き続き、
沖縄
の
皆様
の
理解
を得る努力を続けながら、
沖縄
の
基地負担軽減
に取り組むことが
政府
の
方針
です。特に、
住宅
や学校に囲まれ、市街地の真ん中にある
普天間飛行場
については、
固定化
は絶対に避けなければならないとの認識の下、一日も早い
全面返還
の実現に向けて
政府
として取り組むこととしています。
駐留軍用地
の
跡地利用
は、今後の
沖縄振興
の
観点
から極めて重要な
課題
です。
西普天間住宅地区跡地
における
沖縄健康医療拠点
の
整備
については、今後の
跡地利用
のモデルケースとなるよう、
関係機関
の連携の下、
取組
を着実に推進してまいります。 現行の
沖縄振興特別措置法
の
期限
、そして
沖縄
の
本土復帰
五十年まで、残り約一年です。これまでの
沖縄振興
の検証を踏まえ、
期限
後の
沖縄振興
の在り方の検討を進めてまいります。 次に、
北方
領土問題について申し上げます。
政府
は、
北方
領土問題を解決して
平和条約
を締結するという
基本方針
の下、粘り強く
外交交渉
に取り組んでいます。
北方対策担当大臣
として、
外交交渉
をしっかりと後押ししてまいります。
国民世論
の啓発については、多くの
国民
、とりわけ若い
世代
の関心を喚起することが重要であり、SNSを活用した
情報発信等
に取り組んでまいります。
北方
四島
交流等事業
については、
令和
二年度は
新型コロナウイルス感染症
の
影響
で中止となり、次年度以降の安定的な
実施
が
課題
となっています。
令和
三年度
予算案
では、
参加者
の
PCR検査費
など所要の経費を盛り込み、
対策
に万全を期してまいります。 元
島民
の
方々
への援護として、引き続き、航空機による
特別墓参
の円滑な
実施
や、
後継者育成支援
に努めてまいります。 先月七日、
令和
三年
北方領土返還要求全国大会
において、元
島民
の
方々
の切なる思いや若い
世代
の強い意志に触れ、
北方
領土問題の
早期解決
に向けた
決意
を新たにしています。この
決意
を胸に、職務に邁進してまいります。
鈴木委員長
を始め
理事
、
委員
の
皆様方
の一層の御
理解
と御協力をお願い申し上げます。
鈴木宗男
3
○
委員長
(
鈴木宗男
君) 次に、
茂木外務大臣
から
所信
を聴取いたします。
茂木外務大臣
。
茂木敏充
4
○
国務大臣
(
茂木敏充
君)
沖縄及
び
北方
問題に関する
特別委員会
の開催に当たり、御挨拶を申し上げるとともに、
所信
を申し述べます。
我が国
を取り巻く
安全保障環境
は、大変厳しい
状況
にあります。
我が国
の平和と安全を
確保
していく上で、
日米同盟
の強化は最も重要な
課題
であり、特に、在
沖縄米軍
を含む
在日米軍
の
抑止力
は、
我が国
、ひいては
地域
の平和と安全の
確保
に不可欠です。こうした
観点
も踏まえ、
米政府関係者
と緊密な
意思疎通
を図ってきております。 また、
在日米軍
の
安定的駐留
には地元の御
理解
が不可欠です。
米軍機等
の
安全確保
や事件・
事故防止
の徹底について
米側
に対して引き続き強く要請してまいります。
普天間飛行場
の辺野古への移設を始め、
沖縄
の
負担軽減
に引き続き全力で取り組みます。また、
沖縄
の更なる成長に向けて、
国際社会
で活躍する
沖縄
の
人材育成
に貢献していきます。 尖閣諸島をめぐる情勢については、同
諸島周辺
の
我が国領海
で、独自の主張をする
中国海警船舶
の
活動
は、
国際法違反
であり、断じて認められません。そのような中、先般施行された
中国海警法
は、
国際法
との
整合性
の
観点
から問題がある規定を含むものであり、これにより
我が国
を含む
関係国
の正当な権益が損なわれることがあってはなりません。今後とも、日本の領土、
領海
、領空を断固として守り抜くとの
決意
の下、冷静に、かつ毅然と対応していきます。 ロシアとは、
平和条約
締結問題を含む政治、
経済
、
人的交流等
、幅広い分野で
日ロ関係
全体を発展させていく考えです。二〇一八年のシンガポールでの首脳間のやり取りをしっかりと引き継ぎ、領土問題を解決して
平和条約
を締結すべく、粘り強く
交渉
に取り組みます。また、
北方
四島における
共同経済活動プロジェクト
の更なる
具体化
を進めるとともに、元
島民
の
方々
のための
人道的措置
も
実施
していきます。 以上の諸問題に取り組むに当たり、
鈴木委員長
を始め
理事
、
委員各位
の御
理解
と御支持を心からお願い申し上げます。
鈴木宗男
5
○
委員長
(
鈴木宗男
君) 以上で
所信
の聴取は終了いたしました。 本件に対する質疑は後日に譲ることとし、本日はこれにて散会いたします。 午後零時四十八分散会