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繁本分科員 蒲生長官、御
答弁ありがとうございました。
専門家会合の意見を聞きながら、
政府全体として意思決定していくわけでありますが、GoToキャンペーンのトラベルの部分を所管していらっしゃる
国交省、
大臣にも、
大臣としてのお考え、しっかりここで確認していきたいと思いますけれども。
解除後、どうやってこのGoToトラベルを
再開していこうかというときに、解除されたら直ちに、パターンとしてですよ、GoToトラベルができるようになるのか。あるいは、京都、大阪、兵庫など、関西圏中心に二月末で部分的に解除になって、仮にその後、三月七日に
全国的な解除になったといったときに、GoToトラベルの
再開の在り方として、部分的な、
先ほど全国的に解除されてからという御
答弁でしたよね、
全国的に解除されてから部分的に解除していくのか、あるいは、GoToトラベルを運用し始めたとしても、
全国的に人の
移動を許していくのか、あるいは、関東圏なら関東圏、近畿ブロックなら近畿ブロックというふうに、ブロックごとにある程度様子を見ながら段階的にやっていくのかとか、様々なシミュレーションをいろいろ
政府としてお考えいただいていると思うんですよ。
京都は、
観光客を年間五千六百万人受け入れ、インバウンドがあったときには三百万人ほど、その中で修学旅行は七十万人ほど受け入れている
地域なんですが、この
再開の在り方については非常に関心が高いところであり、同時に、今日
大臣にちょっとお聞きいただきたい京都の
状況もあって、データを持ってきました。
一つ大事なポイントとして、GoToを
再開させるときには、やはり蔓延防止に資する運用の見直しは、これは絶対必要だと思います。臨時国会あるいは今年の通常国会においても、科学的なエビデンスがないにもかかわらず、GoToトラベルをやったから
感染拡大が蔓延したんでしょうというような論陣を張る、そういった意見も今国会でもたくさん出ていますよね。ただし、それは誰も証明できていないんです。誰も証明できていないんだけれども、やはり人が動き出すということは接触の回数が増えますから、そこは、それを踏まえながら今後の
再開の在り方を検討していかなくてはならない。これはもう
大臣もお考えいただいていることかと思います。
一つデータを持ってきました。日本旅館協会関西支部連合会のデータをずっと見て、七月から十二月まで見ておりましたら、一つの傾向がうかがえます。
端的に申し上げますと、
緊急事態宣言の
対象になっている京都、大阪の都市部においては、GoToが七月から始まって、十月から東京の発着のお客様も
対象になったんですけれども、都市部におけるGoToトラベルの入り込み客が鈍いです。一方において、例えば兵庫県の淡路島、これは西村
大臣のお膝元だったり、城崎だったり、京都でいえば宮津だったり、少し都市部から離れた
地方部におけるGoToトラベラーズの入り込み客は、比較的これは伸びています。対前年度比でいくと一一〇%、一二〇%という数字が出ている一方で、京都、大阪は、対前年二〇パー、三〇パー、あるいは伸びても五〇パー。十一月のハイシーズンの京都でようやく七〇パーというところで、なかなか対前年に追いついてこないんですよね。そういった、都市部と
地方部においてGoToトラベルの格差があるということ。
もう一つは、京都で旅館を経営していただいております経営者、十九
施設の
協力をいただきまして、GoTo、東京からのお客様が京都に入りました十月、十一月、十二月の平日と週末の稼働率を十九旅館について取りまとめたんですね。
十月を御紹介いたしますと、平日の稼働平均が二八・九%、週末の稼働率が五〇・六%で、この差が二・五倍の差があります。十一月に入って、ようやく京都でも、GoToのおかげでたくさんお客さんに来てもらったんですが、そのときは、平日で四三・七%、これは十九
施設の平均です、週末が七二・八%の稼働率、この差が二・五倍なんです。十二月になって、第三波が報じられるようになり、十二月に緊急停止になったわけですが、この月で、平日の稼働率が二七・六、週末の稼働率が四三・五、この比を取ると一・九倍になるんですよ。
したがいまして、これからGoToを
再開させるときに、
感染拡大を抑え込む、蔓延させないで安心してGoToを楽しんでもらうための工夫の一つとして、平日と週末とで、お客様の動きをGoToで何とか操作できないかなと。平日にできるだけお客様を寄せて、週末のお客様には少し自己負担をたくさん持ってもらうような運用の見直しというものがあれば、これ、今までと同じGoToをやるんですかということになっちゃえば、当然、この後の国会の論戦においてもいろいろな追及があると思うし、
国民の納得感も安心感も得られないと思いますね。
でありますから、ここで
赤羽大臣にお伺いしたいのは、これから
感染症の拡大防止に資する、今、平日と週末のことを申し上げました、分散型のGoToトラベルの運用についてお考えを、あれば聞かせていただきたいと思います。