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櫻井分科員 立憲民主党・無所属の
櫻井周です。
本日は、貴重な
質問の時間をいただきまして、ありがとうございます。
実は、二時間ほど前は総務
委員会でちょっと追及モードで一生懸命やっていたんですけれども、こちらは
分科会ですので、
大臣と率直な意見交換をさせていただきたいというふうに思います。
本日、二点
質問を用意しておりまして、まず一点目は、
大学教育における男女平等の実現ということです。
東京オリンピック・パラリンピック大会組織
委員会の森前会長の女性蔑視とも取れる発言があったということは、これはあってはならないことなんですが、そもそもこの
質問をさせていただくきっかけは、今から約三年前、二〇一八年の五月十八日に、文部
科学委員会で、当時、私は委員でございましたので、林
大臣に
質問させていただきました。この直前に政治分野での男女共同参画推進法が可決をしておりまして、これで政治分野での男女共同参画を進めていくに当たって、ずっとたどっていくと、やはり
大学教育というのは重要なんじゃないのかというふうな思いに至り、それで
質問させていただいたところです。その該当部分が資料一でお配りさせていただいているところでございます。
我が国のジェンダーギャップ指数、二〇二〇年度版も出ております、資料二で書かせていただいておりますが、これを見ますと、やはり経済と政治の分野で我が国は非常に成績が悪くて、そして教育と健康の分野ではそこまで悪くはない、むしろいい方なところもございます。
こうしたアンバランスな状況になっているわけなんですけれども、更に資料をもう一枚めくっていただきまして、女性の国家公務員の採用状況のフォローアップ結果、これは毎年発表されておりますけれども、徐々に上がってきてはおるものの、まだまだ三分の一ぐらいという状況が続いております。
それから、もう一枚めくっていただきまして、資料四、女性の国家公務員の登用の状況、フォローアップということで、こちらも見ていきますと、管理職になるともっと随分少ない状況になります。
これはやはり、我が国は、そもそも、
大学を卒業し、それから就職して何年かたって管理職になる、さらに、企業の管理職、企業の取締役であるとか、あと
議員であるとか、そういった責任ある立場に就くまでにはやはり時間がかかるわけでございます。ですから、若い段階からのこうした
人材育成ということが重要になってくるのではなかろうかということです。この政治分野それから経済分野でも、取締役というところにたどり着くには、その前に、採用の段階でやはりまだまだ差が残っている。
更に遡りますと、
大学教育はどうなのかというふうに見てみますと、実は、当時
大臣をされていた林
大臣に
質問したんですけれども、林
大臣の
母校、二つありまして、東京
大学とそれから
アメリカのハーバード
大学、その二つを比べたときに、東京
大学では男女比が三対一ぐらい、二割ちょっとぐらい。一方で、ハーバード
大学はほぼ半々、正確に言うと五一%対四九%か、それぐらいの割合で、もうほぼ半々でございます。
それから、もう一枚めくっていただきまして、
萩生田大臣は明治
大学の御出身というふうにお伺いしておりますが、明治
大学についても見ますと、大体男女比が三対一ぐらいになっております。それから、私の出身
大学であります京都
大学を見ましても、大体三対一ぐらいというふうになっております。
このように、
高校までは多分余りジェンダーギャップといいますか、男女差別とか男女の差って余りないんだと思うんですけれども、
大学に入る頃から大分差がついていく。就職活動するときに更に広がってしまうというような傾向があるのではなかろうか、こんなふうにも感じるんですけれども、何でこんなことになるのか。
大学入試で女子
学生、女子の受験生、不利に扱うようなことがあるのかどうなのか。以前、東京医科
大学において、女子の受験生に対してちょっと減点するような、ないしは男子
学生にげたを履かせるような、そういう得点調整があったという
事例はありましたけれども、こんなことをやっている
大学というのはごくごく僅かでございまして、多くの
大学においてこんなことはやっていないというふうに思っております。
ですから、純粋に試験だけでやっているのに何でこんな差がついてしまうのか不思議に思い、三年前に林
大臣にも
質問させていただきました。当時の林
大臣も、ううん、なかなか深遠な
質問ですねと言いながら、結論は分からない。分からないということだったので、調べてください、当時の
文部科学省の
局長さんも、調べます、こういうふうに言っておられたんですが、その後、余り調べた様子もないし、
質問しても答えてくれませんので、改めて取り上げさせていただく、こういうことでございます。これ、
大臣、何でだか分かりますでしょうか。