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高木(啓)
分科員 ありがとうございました。
副
大臣の
答弁はとても心強いなというふうに聞いていたんですが、平時、有事の切替えというのは、やはり
コロナ感染症などはとても大事な視点ではなかったのかなというふうに思います。
平時、有事の切替えというのは、いつが平時でいつが有事なのかというのは、これは一つの大きな議論になるとは思いますが、しかし、緊急事態宣言が発令をされるとか、ステージ4と言ったらいいんでしょうか、ステージ3とかステージ4とか、そういう時期になったときには、平時から有事に切り替わるという
仕組みの問題も含めて、これは
コロナにどう
対応していくのか、あるいはそのほかの感染症もそうですけれども、感染症が蔓延をしていく
可能性があるというときに、これが、ですから、医療の提供体制と医療資源と、全体がリンクをした形での計画というものがやはりなければいけないんだろうと思っているわけです。
今回の
新型コロナウイルスは、そういう
意味では、こういう蔓延の仕方をした感染症というのは、本当に私たちにとってはある
意味初めての経験なのかなというふうに思うので、これからの、例えば半年後とか一年後とか、そういう一つのめどを区切った上で、もう少し国民が安心できる医療提供体制というものを、医療
関係者も含めて真剣にこの議論をしていただいた上で一定の結論を是非出していただきたい、このように思っています。
地域医療構想のことについて言えば、私は東京選出なので東京でいうと、二次医療圏というのは実は限られたエリアでございまして、この二次医療圏という考え方自体も本当にこれでいいのかどうかということがあるだろうというふうに思っています。つまり、交通の便がいいところは、別に医療圏関係なく、お
医者さんにかかりますし、
病院にも行きますし。
ですから、二次医療圏という考え方、あるいは、疾病ごとのある
意味での医療圏みたいなものも当然あるわけでありますから、
コロナ感染症の有事のときに、じゃ、どうあるべきなのか。
コロナ専門
病院という話が先ほどありましたけれども、そういうものをつくるためにはどういう
仕組みが必要なのか、どう切り替わっていくのか、そのことについてやはり心配のない体制というのを是非築いていただきたい、このように思っています。
さて、既存
病院の中でのゾーニングの話なんですが、既存
病院の中でのゾーニングあるいは
コロナ感染症の受入れ体制については、
厚労省が一生懸命
制度をつくっていただいて、補助
制度がたくさんあると思っています。
日本医師会のホームページを見ると、その補助
制度についてはかなり詳細に書かれているんですが、例えば、
新型コロナウイルスの対策をしていただくと医療機関、薬局等における感染拡大防止等の
支援というようなメニューがあったり、あるいは、
新型コロナウイルス感染症感染拡大防止・医療提供体制確保
支援補助金というようなメニューがあったり、あるいは、更なる病床確保のための
新型コロナ患者の入院受入れ医療機関への緊急
支援というような
制度があったり。
一番
ニュースになったのは、この緊急
支援のところが、幾つかの要件がありますけれども、要件さえ満たせば、
最大で一ベッド当たり千九百五十万円の
支援が出る。これは、必ずしも設備だけではなくて、人件費を含めていろいろなところで
最大千九百五十万円ということになるわけでありますが、しかし、設備だけの面でいっても、今申し上げたような補助
制度、
支援制度があって、既存の
病院についてはそういう形で、
コロナ患者の方を受け入れていただく場合にはそういう
制度を是非使ってくださいということになっている。
ところが、まさに今この時点で
病院を建てているとかあるいは改築をしているというところが、実はこの補助
制度や
支援制度からある
意味でエアポケットになっていると思っています。
私は、既存
病院を変えていただくというのはそれはそれで結構だと思うし、やってもらいたいと思うんですが、今から建てる
病院が、
病院の意向によって、
コロナ患者を受け入れるための設備もしっかりします、
病院の中で要するにゾーニングもちゃんとして、そして、例えば陰圧室をつくりますとか、例えばECMOの導入をしたいとか、そういうことで、
病院を造るときに直接そういう設備等を設置していただければ、それは、私は、既存の
病院を直すよりもはるかにいいものができると思うし、はるかにそれはお金がかからないんだろうというふうに思っているんです。
ですから、今回、
コロナはすぐに終息をするわけではない。何年かかるかというのは私たちもなかなか見通しがつかない。そういう中で、これから、
病院が新設をされたりあるいは改築をされたりということは
日本全国で行われていくんだろうと思いますが、恐らくそういう声がこれからどんどん上がってくるのではないかというふうに思います。
したがいまして、既存
病院だけではなくて、設備を、これから新設の
病院あるいは改築をされる
病院、そういうところで新しく感染症対策に対してしっかりやります、その代わり、何かこういう緊急事態宣言のような事態、あるいはステージ3、ステージ4、こういう
状況になったときには確実にその患者さんを受け入れますという約束の下で、私は新たなそういう補助
制度をつくっていくべきではないかというふうに思いますが、
厚労省の見解を伺いたいと思います。