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藤野委員 いや、それでは合理的な
説明にならないんですね。
山田さんの前には、
関係する課長とかがるる受けているわけです。
谷脇さんの
接待もここに集中している。その後に、当時初めて
総務審議官、ナンバーツーとして山田さんが受けられたわけですね。これだけなぜ高額なのか。これは、やはり
接待の目的と
関係ないとは通常
考えられません。やはり、他の
接待との
関係で見ても、何らかの仕上げの、ある
意味、
接待だったのではないか。
やはりこれは、
関係者に出てきていただいて
お話を聞く必要があると思います。
接待によって
放送行政がゆがめられたのではないか、これが核心であります。
二十二日の当
委員会の
質疑で奥野
委員も取り上げられた問題、これは大変重要だと思うんですね。そのときの
答弁も踏まえて
質問したいと思います。
この配付資料一の上の部分に、黄色く塗ってある、衛星
放送の未来像に関するワーキンググループの報告書案、二〇一八年五月十八日、これは小林政務官当時が主導でまとめたものであります。この後、一旦このワーキンググループは打ち切られるんですね。そしてそれが、二年たって二〇二〇年の四月に、
吉田情報流通行政局長、今回問題になっている
吉田さんの下で再び動き出した。
二十二日の奥野
委員の
質問に対して
吉田氏
自身が、今言われましたように、検討会、休止していたものを新しくスタートしたと
答弁しました。そして、この
吉田情流局長の下で再び動き出したワーキンググループ、それが、最後、
秋本情流局長のときに、この表の一番下ですけれども、二〇二〇年十二月十五日に報告書案、もう
一つ新しいやつが出されたわけです。今回の
接待のうち、ほとんどがこの二つの報告書の間に集中しております。
この二つの報告書案の違いは何なのか。
一つ目は、インフラの利用料金の負担軽減という項目が二つ目のやつには新たに入ったことであります。そしてもう
一つは、BS右旋帯域の活用についてということの書きぶりが大きく変わったことなんです。配付資料の二を見ていただきたいと思うんですが、これは上の方の、二〇一八年の報告書案です。これを見ても、インフラ利用料の負担軽減という項目は見当たらないんですね。これは一部ですけれども。
この青色で塗っている部分、これが、いわゆる右旋帯域についての記述であります。この二〇一八年段階のものでは、「右旋帯域については、」左側の一番下、「BS
放送及び東経百十度CS
放送のいずれについても、」右に移っていただいて、「新たな利用可能帯域は容易に見込めない
状況である。」こう書いているんですね。容易に見込めない。そして、めくっていただいて、裏で、仮に見込めたとして、仮に、右側の上の方ですけれども、利用可能な帯域が生じた場合、公募によるんだと。そして、真ん中辺に、新規参入によって多様化を図ることが優先、適当であるということなんですね。これが二〇一八年段階です。
ところが、
接待をるる受けた後、一番最後のはどうなっているか、二〇二〇年報告書。ここでは、配付資料の次の次になるんですが、インフラの利用料金の負担軽減というのはどんと項目が新たに設けられて、しかも右側の方に、「
総務省も必要に応じて議論に参加し、サポートしていくべきである。」とまで書いている。
さらに、その裏ですけれども、BSの右旋帯域については、二〇一八年の段階では、新たな利用可能帯域は容易に見込めないと言っていたのに、新しいやつでは、今後一定の空き領域が発生することが見込まれていると、百八十度変わるわけです。しかも、その帯域において一定帯域が確保できた場合には、下の方にありますけれども、二〇一八年には公募とか新規参入と言っていたのに、「当該帯域は4K
放送に割り当てるべきである。」ここまで書いているんです。
配付資料の三を見ていただきますと、これも先日来出ていますが、4K
事業者は何と言っていたか、左旋の。例えば、事業運営は難しい、別の資料では、衛星
放送の固定費負担は大きいとまで言っているんですね。その下の方のポンチ絵は、左旋
事業者より、右旋への移行希望あり、こういうことなんです。
東北新社は、まさに左旋
事業者として免許を受けております。二〇二〇年の報告書案では、左旋
事業者の要望がまさに報告書に追加されているわけです。
ちなみに、この配付資料の三をプレゼンしたのは、
岡本衛星
放送協会専務
理事、この方は元
東北新社の取締役、囲碁将棋チャンネルの社長なんですね。週刊文春でも、うちの
岡本さんが面倒を見てもらっていると言われた方であります。役者がそろっているんです。
総務大臣にお聞きしますが、二〇一八年の報告書、一旦止まった、出た後。それが、
吉田情流局長の下で再び立ち上がって、そして
秋本情流局長の下で二〇二〇年の報告書案ができた。その間で
岡本さんがこういう要望をしている。それが全部盛り込まれている、そういう項目が追加されたんです。
放送行政がゆがめられたんじゃないですか。