○寺田(学)
委員 今日、九分しかないので余りしゃべれないかもしれないですけれども、これはちゃんと僕は議事録に残したい。
今年の三月に
女性が亡くなりましたよ。その
女性自身、数か月前から
体調を壊して、嘔吐や食欲不振や歩行困難の状態にあって、自ら点滴や入院、仮
放免を
求めていたけれども、それを認めず、点滴さえ受けさせず、
制度的に認められている仮
放免すら、
措置を取らないで亡くなったんです。加えて、
入管に
収容される時点で
DVの被害の訴えがあったにもかかわらず、通訳を伴った事情聴取も行わず、
入管の定める
措置に沿った
DV被害者に対する特別な
対応も取られていなかったんです。
こんなずさんなことが明らかになっておきながら、それを検証するはずの
中間報告に、仮
放免すればよくなるという外部医師の診断結果を都合よく引用しなかったり、支援団体の面会
記録による
体調不良の深刻化の訴えなども
報告書に反映していなかった。お手盛りですよ。およそ、この
事案の真相解明に向けた真摯なものと言えないような、ぽんこつな
報告書ですよ、ぽんこつ。こんなぽんこつな
報告書を出されて、
最終報告も出されていないで、こんな
中間報告をもって採決をするということを
与党理事がやっている、僕は感覚が分からないです。
何をそんなに急いでいるんですか。
稲田さんはいないですけれども、大口さんも。
理由は何なんですか。それに答えられなかったら、国対が怖いからだけじゃないですか、そんなの。
この
法律自体、いや、伊藤
委員も分かると思いますけれども、
法務省が、わざとだと思いますけれども、空白の部分、白紙の部分が多いですよ。もう挙げたら切りがないですけれども、
在留特別許可の
手続の詳細、許可基準もそう、ガイドラインの改定
内容もそう、
監理措置の可否の基準も条件も、報酬を受ける活動の可否も
範囲も基準も、
監理人に届出義務を課していますけれども、取消し事由の
相当の
理由の基準、
生活状況の届出の
内容、様々白紙のままで、よくこれで採決しようとしますね。立法府としての矜持はどこへ行ったんですか。
法務委員会でしょう。
法務委員会、僕は初めて入りましたよ、今回。正義を語る場所なんでしょう、
法務委員会として。それが何、国対に叱られるのが怖いだけなんですか。ちゃんと、いや、僕は、昔の話をこの間、
山花先生が言ってくれて、園田先生のことですけれども、目が覚めましたよ。やはり立法府として、
法務委員会として矜持を持っていましたよ、役所に対しても。立法府にはしっかり明らかにしろと。そういうものがなくて、これで採決しましょうと言っている時点で、私は全く賛同できませんし、理解ができません。
答える
立場にないので、後で教えてほしいんですけれども、何でこんな状態のまま採決を急いでいるのか、
与党の
理事さんの発想が分からないです。
それで、もう
質問時間がないですけれども、山ほど
質問したいんですけれども、
入管に対する信頼は今かなり低いです。その中で何が行われているのか、たとえ
法律がどういうふうに組み上がったとしても、それがまともに
法律どおりに運用されるかどうかも分からないし、何が行われているかすら分からないです。
それで、今回通告している一つの
質問は、前回も途中までしましたけれども、諸外国では、
難民認定申請に対する面接で弁護士の同伴を認めている国がかなりあります。オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、ニュージーランド、韓国、イギリス、アメリカ。
日本は一次面接は認めていないんですよ。
昨日の部会で聞きました。何で弁護士さんを同席させるのは駄目なんですかと言ったら、何て言ったと思いますか。弁護士が同席したら得心が得られない、ちゃんとした答えが返ってこないと言ったんですよ。大口先生、ひどくないですか。弁護士がいたら正直に話さないと言っているんですよ。もう、およそ理解できなかったですよ。
それで、
大臣、そこはもう昨日聞いたからまずいいですけれども、だったら、ほかの国は、インカメラみたいな感じで、録音とか録画を認めている国は多いです。オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、ニュージーランド、韓国とかも認めています、イギリスとかも認めている。それで、どういうような面接が行われているのかと見せている、録画しているんですよ。
録画のことは急に言わないですけれども、
大臣、弁護士さんが、しゃべらないでいいですよ、同席をする、これを認めない
理由はありますか。そもそも、弁護士が面接に同席できないのは、
法律でも政令でも禁止していないんですよ。単なる
入管の運用ですよ。いいですよ、まずは第一歩で。しゃべらないで、自分の支援をしてくださる、そういう弁護士さんが隣に座っている、それを認めるようにしてください、まず。
大臣、どうですか。
〔
委員長退席、伊藤(忠)
委員長代理着席〕