○寺田(学)
委員 寺田です。二度目の
質疑になります。
法案の中身を
一つ一つ、これだけ物事が決まっていない、
手続も決まっていない、程度も決まっていないような法律の中身ですので、
一つ一つ詰めたいと思いますが、その前に、やはり名古屋の
入管のことについては、話さなきゃいけないというか、
質疑しなきゃいけないと思うんです。
大臣に当てるわけではないですが、すごく大事なんですよ、やはり。
これは、
入管の信頼、
入管が信頼を置ける
組織かどうかということが非常に大事で、それがなぜなら、現行法もそうですし、改正
法案もそうですけれども、多大な裁量を
入管に持たせることになるということ、だからこそ、その信頼が置けるのかどうかということが非常に大事だということです。
その信頼を測る
意味で、今回の
スリランカ人女性が亡くなった件に関してどのような
対応をしているのかということが、その
入管の信頼を測る上で非常に大事だと思うんです。
その中で、前回の
質疑で、外部の精神科医の方が、仮放免してあげればよくなることが期待できるということを診断書の中、
報告書の中に書いているにもかかわらず、
中間報告には載せていなかった件を
指摘をしました。
当時、
松本次長は何を言ったかというと、その
スリランカ人女性の名誉とプライバシーがあるので載せなかったということを
答弁されましたが、その日のうちに藤野
委員の方から、いやいや、
中間報告そのもののたてつけ、成り立ちが、プライバシーはあるけれども、今回は、国会の要請であったり、
スリランカ側からの御了解もいただいた上で、事実を明らかにしていくことなんだと、
中間報告自らが、プライバシーよりも事実解明のことを自ら述べていたと。
その上で、昨日、わざわざレクを受けましたけれども、参議院の方で、新たに
松本次長が御
答弁をされました。
大臣にこれは聞くわけじゃないですけれども、お手元に1として配っています。与党の先生方も
是非見てください。そんなに難しい話じゃないです。
僕が何でこんなにこだわるかというと、ちゃんとした
説明がなければ、
法務省、
入管は、自分
たちの都合の悪いことを、亡くなった女性の名誉やプライバシーにかこつけて隠したんじゃないかという疑念が払拭できないからですよ。ちゃんと
説明してほしいんです。
これは
法案に賛否の以前の問題ですよ。
入管がしっかりと公平中立、公正に執務をやって、何か起きたときもしっかりとした向き合いをしているかということは、これは与党も野党も、賛成、反対も
関係ないですよ。なので、この一番、一枚目にやっています。
大臣、これは聞かないです。ちょっとよく見てください。聞かれていると思いますが、昨日、
松本次長が参議院で何を
答弁されたか。
さっき言ったとおり、プライバシーと言ったけれども、
中間報告自体がそもそもプライバシーよりも事実解明と自ら言っているじゃないかということで、新たに言ったことが、この上の
政府答弁、
松本政府参考人。自ら言ったことだったので、それをちゃんと分解して書いています。これは発言のとおりです。
何で、仮釈放してあげればよくなることが期待できるという言葉を載せなかったのかということに対して、
松本政府参考人がこう言ったんです。一の
部分です。
病気になることで仮放免してもらいたいという動機についての
指摘や、もう
一つ、身体化障害の疑いの点のほか、もう
一つ、詐病の疑いとの可能性の
指摘も、その背景事情となる
内容とともに記載されておりましたので、これらの
内容はと、これがまず
一つ目です。
委員御
指摘の記載
部分と、この記載
部分というのは、先ほどから私が申し上げている精神科医作成の
診療情報提供書の、仮釈放してあげればよくなることが期待できる、これが二番目のところです。
この一番と二番が、自ら言っているんですが、一連一体のものでございまして、これをそのまま
中間報告に引用して公表することは、御本人の名誉やプライバシーに関わることになるのではないかと考えたんだと。
一番と二番は一連一体のものと、新たに昨日定義されたんですよ。
その上で、もう一回、
中間報告、下に書いていますけれども、じゃあ、
中間報告に何て書いているかというと、下に、この
病院の精神科の医師は、「Aが訴える症状の出現時期が、Aが帰国希望から
日本への在留希望に転じた時期と合うことから、」、身体的な話じゃないですよね。
で、「例えば、」という言葉を勝手につけたらしいですけれども、「病気になることにより仮放免をしてもらいたいとの思いが作用するなど心因性の障害を生じさせている可能性があるとして、」、もう
一つ、「「身体化障害の疑い」と診断し、」、身体化障害というのは身体の不調があっても病気が見つけられないということですけれども。
そういうことを、言ってみれば、昨日の
政府答弁の一の
部分を、言葉は変えていますけれども、多少ぼやかしていますけれども、しっかりと記載はされているんですが、じゃあ、果たして一連一体のいわゆる二の
部分、仮釈放してあげればよくなることが期待できるというところが書いていないんですよ。
言っている
意味、分かりますか、
次長。
大臣も、分かりますか。
僕は、いや、そもそもとして不要な記述だったから載せていないんだと言うなら、
是非はともかくとして、それは
議論は成り立ちますけれども、
政府参考人自らが、身体が不調でも病気が見つからない、もしかしたら詐称ではないか、そういうようなことと、いや、一方で、精神科医が、仮釈放したらよくなることが期待できるということは、一連一体のものだと言っておきながら、
中間報告書には自分
たちの都合が悪い方は書いていないんですよ。これが私は不信感。
これをちゃんと
説明できなかったら、あなた
たちは、さっき言ったとおり、
スリランカ人の名誉とかプライバシー、それにかこつけて自分
たちの都合の悪いことを隠しているということになりますよ。ちゃんと
説明してください。