○藤野
委員 極めて重要という御
答弁でした。
私も各地で支援者の皆さんにお会いしてきたんですが、先ほども出ましたけれども、二〇一九年の六月に長崎県の大村
入管センターで、四十代のナイジェリア人男性が、ハンストの末、飢餓死に至った
事件。私も、同年十一月に現地の
収容施設も視察させていただいて、支援の方々にもお話を聞いたんです。
長崎インターナショナル教会というところがありまして、柚之原寛史牧師という方が、十五年以上にわたって、三千八百人以上の被
収容者に面会し、支援をされてきたというお話もお聞きしました。
長崎というのはやはり教会が多くて、牧師さんとか信者の方がこういう支援を行っていらっしゃるということもお聞きしました。その方々は、自分たちのことを傾聴ボランティアとおっしゃるんですね。私の
事務所にもファクスで貴重な声を届けていただいております。
傾聴ボランティアというのは東
日本大震災で広く知られるようになったんですが、要するに、相手に寄り添う、話し手の話をそのまま受け入れて、自分の価値観と違っていても否定しない、分かち合っていく、傾聴するということで、これは、各自治体で大変、東京都も力を入れてホームページなどで支援しているんです。
大村
入管に行ったとき、この傾聴ボランティアの一人のKさんという方が私に分厚いノートを見せてくださって、それには、
収容者の
国籍とかパスポート名、年齢、
日本語ができるか、移送元、大村に入った日、四つのエリアがあるんですけれどもエリア、摂食拒否の有無、弁護士、仮放免、
難民申請などの有無、家族や
病気の
状況、そして入国からの経緯と。これがもう、びっちり書かれているんですね、一人一人に。面会のたびに更新していく。で、あっ、この人にしばらく会っていないなと、それを見て次に会うとか。本当にすごい活動をされていました。
最近になって自分の住んでいる大村にそういう
施設があるのを初めて知ったという
女性の方は、何ができるだろうと考えて、収容所の中で読む本、読める本を届けたいという活動をされたというお話も、別の方ですけれども、お聞きをしました。
茨城県の牛久の
入管センター、
大臣も行かれたことがあるかもしれないんですが、私も視察しまして、いろんなお話を聞きました。今、FREEUSHIKUという若者の皆さんが、面接されて、その面接の記録を私に届けていただいたこともあります。それを基に
質問したこともあります。
東京の品川
入管でハンガーストライキが大規模に起きたときには、いろんな、首都圏移住者労働ユニオンとかクルドを知る会の皆さんなどから
情報をいただきました。
本当にいろんな方がいろんな形で活動されているんですね。ここで紹介を到底できないんですけれども。
やはり、先ほど
指摘がありましたけれども、国連などから非人道的だと批判されている
日本の
入管、
出入国管理行政ですけれども、しかし、そうした官の在り方を全国の多様な多数の民の親身な支援で何とか辛うじて支えようと、努力が積み重ねられてきた。これが
日本の
入管の歴史だと思うんですね。ある
意味、こうした民間支援の方々抜きにして
日本の
出入国管理なんというのは絶対に成り立たないと私は言えると思います。
とりわけ、今回創設される監理
措置制度。これは、こうした支援者、支援団体、弁護士、この方々が監理人になるような、そうしたような協力がなければ成り立たない
制度設計になっております。
問題は、その支援者、支援団体の皆さんが今回のこの監理
措置制度をどのように考えているか。
先ほど
大臣も御言及されましたなんみんフォーラム、これが今年三月から四月に行ったアンケート
調査がありまして、これは貴重な生の声が寄せられているんです。今日、これを冊子として配ろうかなと思ったんですけれども、ちょっと多いのでやめておきましたが、私、紹介したいと思います。
ちなみに、
大臣、これはお読みになられましたか、このなんみんフォーラム。