○藤野
委員 元々八十四・九キログラムだったこの方の体重は、二月上旬の
時点で六十九・五キログラム、十五・四キロも減っているんですね。OS―1の出番じゃないんですよ。
これはTBSニュースの独自の
報道ですけれども、四月十四日。二月十日の面会記録で、面会された松井さんという方の話として、セーライン、これはシンハラ語で点滴を
意味するそうです、セーラインを打ってほしいと
本人が発音している、私は、私はというのは松井さんは、
意味が分からなくて聞き返して、それで点滴だとジェスチャーしてくれて分かったということも
報道されております。セーライン、つまり点滴という言葉が
本人から出ているわけですね。
つまり、やはり体重減少なんです、問題は。
一般的な医療だと、体重の五%あるいは五キログラムを超える体重減少、意図しない体重減少というのは精査を要する、医療的
対応を要するというふうにされているんですね。医師が継続的にその方を診ているんじゃなくて、例えば消化器内科の方とか精神科とか、同じ人が診ているわけじゃないんですね。
この方の身長からすれば、体重というのは正常か肥満になるように
一般的には言えますので、しかし、この間の体重減少
そのものをしっかり診ていたかというと、診ていない
可能性がある。だから、OS―1という全く関係のないというか筋違いなものを与えていた
可能性があるわけですね。
次に進みますけれども、二月二十二日から、先ほど言いましたけれども、ようやくOS―1に加えて栄養剤の投与が始まります。しかし、これは一日一回で、この栄養剤は、別紙四によりますと、百八十七・五ミリリットル、一日一から二包みだけというんですね。これは、お医者さんにお聞きしましたら、到底足りないという量なんですよ、この栄養剤
自体が、投与を始めたけれども。しかも、一日一回でずっと続いております、この記録を見ますと。
しかも、今問題にしたいのは、この栄養剤の投与が始まった二月二十二日から三月四日まで、三月四日というのは精神科を受診するんですが、十日間、医師による診察は全く行われていないんです。何で十日間も、栄養剤の投与が必要だと
判断しておきながら、医師の診察を受けさせなかったのか。
これも報告書に書かれています。配付
資料の四の
左側を御覧いただければと思うんですが、中間報告の十三ページ、医師の診断を受けさせなかったのは、「Aの摂食
状況や処方薬の服用
状況に改善の傾向がみられるようになり、」とあるんですね、改善の傾向。だから、「二月二十二日の甲医師による庁内診療以降、」「三月四日までの間は、庁内診療室又は外部病院での診療は行われなかった。」と報告書に書いてあります。
しかし、本当に改善の傾向だったのか。これは配付
資料の四の
左側を御覧いただければと思うんですが、本当にずっと、ここにありますけれども、「分からない。」「私、何にも分からない。」「私、大丈夫じゃない。」「耳の奥から何か聞こえる。」「頭の中で電気工事しているみたい、」「波の音が聞こえる。」と。三月三日には、「もう死んでも良いと思う時がある。」とか「来年は日
本人の恋人がほしい。」という、ちょっとこの二つは、私は、この言葉
そのものがなぜ出るのか。五はまだあれですけれども、六もやはり本当に深刻な
状況を示している言葉だというふうに私は読みました。
つまり、中間報告が改善の傾向にあると言っていた二月二十二日から三月四日までの間も、ずうっとこうやって体調不良を訴えているし、幻聴やうつ病の症状のようなものが続いているわけです。
入管庁、これでどうして改善の傾向にあるということになるんですか。