○山花
委員 実は、余りちょっと黒川さんの件は、私、気持ちのいいものじゃないんですよね。実は、私が副
大臣を務めていたときの官房長が、黒川官房長当時でございましたので、余り固有名詞を挙げてやるのは、ちょっと気持ちがいいものではございませんけれ
ども。
ちょっと違う視点でお話をしたいと思うんですが、今日、午前中の
質疑で、稲富議員の方から、ちょっと人が使った
資料を手にやるのもどうかと思いますが、稲富議員からは、例えば、
先ほど、個別の問題なので答えられないということを、
国会では答えられないのに記事に出ているではないかというような
指摘がございました。それはそのとおりだと思うし、ただ、違う観点でいうと、仮に百歩譲って
国会で答えることには支障があるのだといたしましょう。ただ、それにしてはということでございます。マージャンもそうだけれ
ども、これは、私、前から気になっているんですけれ
ども、
検察は日常的に違法行為をやっていると私は思っているんです。
というのも、いいですか、今日配られた稲富議員の記事も、「東京地検特捜部は、来週にも賭博罪で略式起訴する方針を固めた。関係者への取材で判明した。」。何でこんなことが漏れているんですか、外に。「関係者によると、特捜部は再
捜査で黒川氏から改めて事情聴取。「記者からみて黒川氏は取材対象者で、賭けマージャンを中止できる立場にあった」とする
審査会の
指摘を重くみて、方針を固めた模様だ。黒川氏も略式起訴の方針に同意しているという。」。
これ、例えば、
国会で今どうなっていますかと聞いたら、いや、
捜査に支障があるから答えられませんと言うんじゃないですか。何でこんなことが外に漏れているんでしょうか。国家公務員法違反なんじゃないですか、守秘
義務違反、国家公務員法百条。
つまり、これ多分、いや、私、
資料提示していないけれ
ども、
皆さん日常的にそれを感じられていないですか。この件だけじゃないですよ。私は、これ、問題だと思うのは、マスコミもたたかないんですよ、困るから。自分たちだって書けないから。
これは、
検察だけじゃなくて、今日本の司法で、特に今冤罪が何か問題になっているということではないかもしれないけれ
ども、前々から問題意識があるのは、こういったリークをすることによって何となくそういう雰囲気をつくっていって、全てが有罪がこれで出ているなんて言うつもりはないですよ。ないけれ
ども、
松本サリン
事件とか、過去に失敗した例、あるじゃないですか。何か、あたかももうこれが犯人だみたいなことで。政治家の案件だってそうですよ。何かすごく悪いうわさをどんどん流していって、踏み込んだら何も出なかったみたいなことがあったじゃないですか。
つまり、国家公務員法に関して言うと、これ、違反しているとしか思えないようなことが日常茶飯事なんですよ、
検察関係というのは。これ、今回の問題で、ちょっとこれでひっかけてやっているわけじゃないんだけれ
ども、午前中の
質疑を聞いていて思ったことなんです。
つまり、今回、この
法務・
検察行政刷新
会議、この報告書で、結局、きっかけは、私の認識とは若干違うかもしれませんけれ
ども、不祥事があってということでいうと、丸めて言うとそういうことなんでしょう。不祥事があってこういうものを出されたんだけれ
ども、結局、何か倫理の、
検察の綱紀のより一層の保持につながる適切な取組をすることということで終わられちゃっているんだけれ
ども、これ、綱紀の一層の保持につながる適切な取組というのは、一体何を想定しているんでしょうか。
今回、この
委員室、
理事の方でも弁護士の資格を持っておられる先生はいらっしゃいますけれ
ども、弁護士の方に聞くと、やはり何かあると、ちゃんと弁護士もハンドブックみたいなものを持っていて、ちゃんとそういうのを参照しながら行う、仕事するということでありましたけれ
ども、今回、この
議論の中で、倫理規範だとか職務基本規程なんかが必要なんじゃないか、こんな
意見が出ていたけれ
ども、結局、必要ないんじゃないかという
意見もあって、そういうことには至りませんでしたが、こうしたことも踏まえて、やはり私は、
検察の
皆さんにも、倫理規範とか職務基本規程みたいなものが必要なのではないかと思いますけれ
ども、この点、いかがでしょうか。