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青山(雅)
委員 日本維新の会・無所属の会、
青山雅幸でございます。
本日は、大変貴重な
質問の
機会、ありがとうございます。
早速ですけれども、まず、私は、変異株に関する片面的かつ一方的な報道、これはちょっと
日本を非常におかしな方向に導いている部分があろうかと思っているんですね。
例えば、
先ほども話題になっておりましたアメリカの渡航禁止、実は、
世界の八割方の国は、既に渡航禁止、レベル4なんですね。海外からの観光客を受入れを再開したギリシャ、スペイン、イタリア、こういった国は、大体、ワクチンか、それともPCRの陰性証明だけで海外観光客を受け入れているんですね。そういったところも実はレベル4なんです。
そうすると、報道だけ見ていると、何か特別なことが
日本に起きたとか、そういうふうな印象を経て、どんどんどんどんオリンピックに対する恐怖をあおっているというような側面があるわけですけれども、落ち着いて見てみると、別にそういう事実はないわけです。
同じことが、変異株に対する
子供への影響、これにも大きく表れていると思っております。変異株について、よく報道されているのが二つございます。
学校で
子供が感染してきて
家庭内に広がっていく、あるいは
学校で
子供に感染する割合が高くなっている、そしてもう
一つは、
子供も重症化する。この二つが、マスコミや、よく見ると、特段の根拠なく、一例、二例のお医者さんの体験を引いて報道されていることが多いわけです。
今回も、本当は、配付資料にそれをつけたかったんですけれども、週刊誌の報道ということで配付資料として疑義があるというようなことを事前に言われたものですから、それはやめたんですけれども。そういう一例データを持ってきて言うことが多いわけです。
ここで配付資料2を御覧いただきたいんですけれども。
配付資料2は、これは非常に分かりにくいところに置いてあって、厚労省が毎週木曜日の午後六時くらいに発表している、
新型コロナウイルス感染症の国内発生動向、年代別の重症者割合です。死亡割合も出ていますけれども。これを見ると、十歳未満の重症者はゼロ人、十代はゼロ人です。
子供でも重症化するというのは都市伝説のような
状況なわけですね。こういう
状況。
そして、もう
一つ大事なのは、今、英国型の変異株というのが非常に話題になっているんですけれども、これは、その英国、まさに、本場と言うと失礼なんですけれども、イギリスで昨年の十月くらいからはやっているわけですから、イギリスのデータを見るのが一番早いわけです。
資料3を御覧ください。
これは、イギリスにおける年齢別の患者の割合です。これを作ったのが、厚生労働省の特別研究班です。ですから、非常にしっかりとしたところが作った資料です。これに大きく書いてあるとおり、「変異ウイルス出現後、小児の感染のみが明らかに増加した事実はない」ということなんですね。
変異株、
世界的に一致しているのは、イギリス型の変異株は感染力が強い、一・四倍とか一・五倍とか言っていますけれども、感染力が強くて患者が増えれば、特に特段重症化しやすいとかそういうことがなくても患者が増えるのは、ある意味当然ということになるわけです。
ですから、特段に、変異株があったからといって
子供に対して対策を、何か今までしていなかったことを特別に取るとか強化する必要はないわけですね。
資料4を御覧いただきたいんですけれども。
資料4は、これは私どもの事務所で、
令和二年の十二月二十九日、これは英国株が
日本にはほとんど入ってきていないときです、それから
令和三年の五月十九日、これは今の割合です、まあ、大体、関西圏などは八割、九割、
東京なんかでもかなり英国株に既に置き換わっているわけですけれども、感染のカーブを見て、大体同じ辺りを比べたわけです。これを見ていただいても、
子供の陽性者の割合、一%とかそのくらい、〇・八%とか、本当に誤差のような数字の範囲で若干増えていますけれども、やはり、統計的データを見ると、変異株、
子供で増えているというのはないわけですね。
それから、もう
一つ重要なのは、
学校で特にクラスターが発生しているということもないわけです。今回、それをつければよかったんですけれども。
先ほど紹介しました厚労省研究では、その十一ページに、
子供の感染ルートで最も多いのは
家庭内感染で、七〇%に上ると。
学校関係は非常に少なくて、家族が三百七十に対して
学校関係者十九なんですね。四%しか
学校関係で感染していない。こういう実態があるわけです。
家庭内感染が七〇%に上って、しかも、その半数がお父さんから子、こういうルートです。
こういうのを見ると、
学校で特段規制を強化する必要がないというのははっきりと分かるわけですけれども、非常に残念なのが、マスコミの報道に踊らされるように、やはり親御さんが、中には大変に恐怖される方もおられる。また、そういった圧力を受けて、
教育現場、
学校の管理者である管理職、校長
先生、教頭
先生、あるいは教師が規制を強める動きがどうもあるのではないかというふうに思っております。
一番よく私のところに相談があるのは、体育の
授業、特に持久走などのときにマスクを着けて走らされている。本当にもうこのところ蒸し暑くなってまいりまして、
国会の中でも、私は今日ネクタイをしていますけれども、早くも半袖のかりゆしスタイルの方も出ておりますし、今日も、ノーネクタイの方、かなりの数おられます。ところが、
子供にはマスクを着けて持久走をさせているわけですね。私もジョギングをやっておりますけれども、マスクなんか着けていたらとても苦しくて走れない。
文科省は、私、非常に立派な
省庁だと思っていまして、この
コロナ禍の中で、最も客観的かつ中立的に、事実に基づいた対策を取っておられる。
文科省のマニュアルの、
学校における
新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルも、非常によくできているといつも感心させていただいておるんですけれども。
まず申し上げたいのは、今言ったような客観データがあるわけですから、マスコミが余りにもひどい
状況になってきております、こういったデータをきちんと報道関係者あるいは
学校関係者、マスコミに言ったってマスコミは改めそうもないので、
学校関係者に今言ったようなデータなどをきちんと広報若しくは伝達していただいて、
学校現場、それから親御さんなどの誤った認識を正していってもらえないか。
その背景には、資料5にあるように、このままでは
子供たちが余りにもかわいそうです、修学旅行を中止したり学業が遅れたり、さっき言ったように、下手すれば熱中症になる、そういうことがあるものですから、それを
お願いしたいんですけれども、
文科省、いかがでしょうか。