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青山(雅)
委員 御答弁を聞いていると、厚労省は本当に縦割りが強くて、なかなか通じない。
是非、文科省の方から動かすということで、
日本の今の偏在を直していくということは御努力いただきたいと思います。
続きまして、これは非常に深刻な問題で、先週の「あさイチ」という、NHKなどでもやっていたんですけれども、今、コロナが非常に長期化して、
子供たちの心身がむしばまれている、こういう現状があるわけですね。
これに関しては、私、文科省の衛生管理マニュアルを見ましたけれども、大変よくできているといいますか、多分
日本で一番、不要な規制についてはなるべく排除しようという姿勢があるのが文科省だと思っています。
その
意味で、文科省の今の
取組を大変評価しているわけですけれども、ただし、残念ながら、それが、末端といいますか、各
地方自治体あるいは各小
学校に届いていない。
例えばマスクですね。マスクがどこまで必要なのかという話がありまして、特に子供です。WHOも十二歳未満の子供には推奨しているわけではないわけですよね。これをつけていると、一つには、慢性的な酸素
不足という身体への直接的影響も考えられますし、中には皮膚炎になっちゃう子もいます。それから、子供にとって深刻なのは、表情が読み取れないという、人間としての基本的な技能みたいな基が失われている
可能性がある。さらには、文科省、ここを気をつけていただいていますけれども、熱中症への影響も懸念されます。
私のところにSNS経由で訴えがいろいろ来るわけです。幼稚園でさえ、まあ、幼稚園だったら、普通外せという話なんですけれども、鉄棒やサッカーなどでもマスクをさせているところがある。あるいは、小
学校の放課後、外遊びでもつけさせているところがある。あるいは、公立小
学校で、体育で全員着用させているところもある。あるいは、野球チーム、クラブチームなどでも全員つけさせている。そういう声もお聞きしているわけです。これは明らかにちょっと過剰な問題で、大人の自己満足や過剰なやったふり感のために
子供たちを抑えつけているのではないかと思っています。
すごく心配なのが、お手元の
資料を御覧いただきたいんですけれども、これは児童生徒の自殺者数の
推移です。
大臣は当然御承知だと思いますけれども、すごく増えているわけですね。
まず一枚目は、小
学校から高校までの通算ですけれども、二〇一九年まで大体三百人前後で
推移していたものが、いきなり百人以上増えて、四百七十九人です。
内訳を見ると、二枚目をめくっていただくと、非常に数は少ないですけれども、小
学校の子でも倍になってしまっている。それから、中学、高校の
子供たちは一・五倍くらいになってしまっている。
三枚目をめくっていただくと、一番多感な年頃である高校生の女子の方は二倍くらいまで増えちゃっているんですね。これはどう考えても
コロナ禍の影響しかないわけです、世の中で二〇一九年と二〇二〇年で変わったのはコロナしかないわけですから。
資料の四枚目、
資料四を御覧いただきたいんですけれども、これは文科省が、先ほどのマニュアルにもきちんとこういった数字が掲載されていて、私は、非常に感心といいますか、よく分かっておられるなと思ったんですけれども、コロナで死亡した子供というのは、
日本では幸いにして一人もいないんですね。十代以下はゼロです。それから、感染率、これも他の
世代に比べると低いわけです、十代と十歳未満は。
そういう事実を踏まえると、
子供たちに果たして過剰な規制をする必要があるかということなんです。
例えば、最近、私は小
学校の卒業式の様子を見たわけですけれども、ずっと黙って入場したりしているわけですけれども、最初から最後までマスクをつけっ放しなわけですよ。歌でも歌うときはつけてもいいかもしれません。でも、入場するときとか黙って座って聞いているときに何でマスクをつけていなきゃいけないのかということなんです。
そうしたら、先ほど御
紹介したNHKの「あさイチ」で、びっくりしたんですけれども、富山市では、できるだけつけさせない、距離も先生方が一生懸命測って、このくらい距離が空いていれば椅子に座ってつけなくていいんじゃないか、
子供たちが合唱するときも、お父さん、お母さんに自分の顔を見せたいということで、一歩下がらせて
社会的距離を空けることによってマスクをつけないというすばらしい
取組をやっていたんですね。
これはすごく難しいことで、努力も要るし、さっき言ったように巻尺を持ってやらなきゃいけないし、何かあったときに責任問題が出るかもしれない、そんなことを言う人がいるかもしれない。責任はないと私は思っていますけれども。
だけれども、そういう
取組によって
子供たちを守っていかないと、先ほどお見せしたような、自殺者が増えるとか、それだけじゃなくて、その同じ番組でやっていましたけれども、小学生の子が、三年生の子が体重が減少する、あるいは、小児科の人によると、心身不調を訴える子が増えていると。子供に大変な影響を与えるわけです。
そこで、
大臣にお願いしたいことが、マスクなんかも、例えば、授業中でも静かにしている場合にはつけなくてもいいんじゃないか。あるいは、今非常に、三十人学級になり、そして開放的な、廊下と隔てるところさえなくて、例えば、冬はどうか分かりませんけれども、夏なんかは、窓を開けていたら本当にマスクを授業中している必要があるのか。あるいは、もっと言えば、登下校時には、恐らく、非常に都会の密集したようなところでなければ、田舎なんかはマスクをつけなくてもいいはずなんですね。
そういったことに関して
是非御
検討いただきたいんですけれども、それに関して
大臣の御見解をお
伺いしたいと思います。