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金子(恵)
委員 立憲民主党の
金子恵美でございます。よろしくお願いいたします。
冒頭、
養鶏・
鶏卵行政に関する
検証委員会報告及び
追加の
倫理調査の結果についての公表ということがありましたので、既に先輩議員の方から質問がありました。なかなか明確な答えはなかったわけなんですけれ
ども。
私は、プレスリリースされた
文書をいただきまして、
最後のところをもう一回確認させていただきました。二度と国民の皆様から疑念を持たれる事態が生ずることがないよう、常に国民の皆様からの厳しい視線を意識しつつ、公正で
透明性のある
農林水産行政の遂行に
取り組んでまいりますというふうに締めくくられています。
とても重要な言葉なんですが、でも、
農水省の信頼回復は簡単にできるものではないというふうに思っています。まずこのことについて申し上げさせていただき、そして、是非
農水省として信頼回復のためにどんな
努力でもするということをまず念頭に置いてお働きいただきたいということを重ねて申し上げて、私の質問に入らせていただきたく存じます。
私は今日は、地元福島県で発生した凍霜害について質問したいと
思います。
福島県では四月の凍霜害によって県内農作物の被害が二十七億六千七百二十三万円に上るということでありまして、国と県と地元自治体がしっかりと連携を取っていただきながら、被害に対しての対応策ということを考えていただいていることだと私は信じたいというふうに
思います。
実際に、一昨年ですと台風十九号の被害もあった、昨年は実は桃せん孔細菌病の被害もありまして、そして今年はこのような形での凍霜害です。
御存じのとおり、この
委員会でも私は何回も
取り上げさせていただいていますけれ
ども、ALPS処理水の海洋放出の問題もありまして、地元の第一次産業を含めて、多くの
方々は本当に厳しい状況の中で現場で働くということになっています。そんな状況です。その中で、風評被害対策も十分になされていないけれ
ども、しっかりと果樹農家の
皆さんは産地を守っていくという方向で頑張ってこられたわけなんですけれ
ども、今回の被害があった。
五月の二十四日には、内堀福島県知事が定例記者会見で、農家支援経費の、補正
予算を専決
処分したということで発表されました。
この中身を見ていきますと、
農水省の交付金は、福島県
農林水産業再生総合事業といいまして、既に福島県に渡すことが決まっている
予算なんですが、その枠の中で、これを活用して、例えば、農地十アール当たり三万六千円を支払って枝の芟除事業の
補助金を定額補助するということを決めていたり、あるいは、県独自で品質維持に必要な資材購入費などを補助するということで、市町村は三分の一、県も三分の一の
負担を決めているということ、三つ目になりますけれ
ども、防霜ファンの導入は十アール当たり百万円程度かかるものなんですけれ
ども、国は二分の一の補助率でもう既に補助制度を持っています、それに県としては独自で四分の一を上乗せするということであります。これは、既に国が持っていたいろいろな対策を福島県で使ってくださいとお願いしただけのように見えてしまうわけなんですね。
こういうことというのは、つまり、気候変動によって開花が早かった、発芽が早かった、そういう果樹、そこに霜が降りたということで、普通の年よりも二週間も三週間も早く開花してしまっている桃とか梨とかということで、柿は発芽が早かったので、そこからもう芽も枯れてしまっているというふうな状況で、花をつけるはずの茎が伸びなかった、こういう状況なんです。
私がここで申し上げたいのは、国として気候変動という中でどうやって適応策をしていくかということが見えなくて、福島県については既に復興
予算とかそういうものがあるから
取りあえずそれでやりなさいということなんだと思うんです。私は改めてここで姿勢を問いたいと思っているんです。国はどのような考えを持ってこの福島県の対策を支えたのか、伺いたいと
思います。
大臣にお願いします。