○大串(博)
委員 立憲民主党・無所属の大串です。
早速
質疑に入ります。
貯保法ですけれども、私は、農中さんの最大の
役割というのは、全国の一次産業の皆さんから集まってくる預金、百兆円とも言われています、その大宗が
運用先を求めて農中さんに届いてくるわけですけれども、これを、適切な
リスク管理をしながら最大限の
運用を行って、それによって一次産業の皆様に還元していくというところに最大の特徴があり
役割があると。全
世界を見てもこのような
金融機関はありません。極めて全
世界の中でも特徴のはっきりした
金融機関だと私は思うんですね。その
役割をしっかり果たそうと頑張ってもらっていると私は思います。
そこで、今日は
八木代表
理事にも来ていただいているのでお尋ねしたいんですけれども、そういう
意味から最も期待される一次産業の皆さんへの還元ですね、取りも直さず現場の
JAや現場の
信連に対する
奨励金という形で還元されていくわけですけれども、四千億からの
奨励金に関しては、先ほど話がありましたように、四年間かけて
奨励金を引き下げるという流れをしていますということでした。これはこれで分かります。
運用環境からそういうふうになってしまうのは分かります。
是非決意を簡潔にお聞かせいただきたいと思うんですが、一方で、ただ、先ほど申し上げたように、農中さんとしての
役割は
運用成績を上げてしっかり還元していくというところに私はあると思いますので、現下の
運用環境は厳しい中ではありますが、今後もしっかりとした還元を行っていきますということの決意を簡潔に述べていただきたいのが
一つ。
そしてもう
一つ、併せて農林
大臣にお尋ねしておきたいと思います。
今、先ほどの
佐々木さんじゃないですけれども、
奨励金が減ってきている。現場の
農協や
信連の
収益の柱である
金融事業に関して、
奨励金が減ることによって非常に実入りが少なくなってきている。これによって現場の
農協あるいは
信連が非常に厳しい
状況になって、この現状を奇貨とするかのごとく、
規制改革推進
会議等々では、だから
農協はもっともうけなきゃならないんだ、だから
農協はもっともっと効率を上げなきゃならないんだ、もっと安いものを売れとか、こういった、ややもすると経済重視を更に推し進めるような議論に使われてしまうような気がするんです。
私は、先ほど
佐々木さんが言われたように、やはり
農協というのは協同組合のよさを生かして組合員の皆さんにメリットを届けるというのが一番の鍵だと思いますので、安いとか、もうかるとか、そういう観点じゃなくて、例えば、アクセスしやすいとか、頼れるとか、便利だとか、組合員の皆さんに対してそういうメリットを届けるのが非常に重要だと思うんです。
くぎを刺させていただきたいんですけれども、今回、
奨励金の議論が
引下げの方向になっている、後ほど決意をお聞かせいただきますけれども、その中で、しかし、
農協に与える
影響を鑑みたときに、間違っても
農協が経済重視、営利重視という方向に行かないような議論を農水
大臣として先導してほしいと私は思うんです。
この二点、農中さんと
大臣から答弁をお願いしたいと思います。