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堀越委員 立憲民主党の
堀越啓仁でございます。
本日は、
農水委員会において
質問に立たせていただく機会をいただきまして、本当にありがとうございます。
私は、環境
委員会所属でございますけれども、今日は
質問とともに
農水省そして官僚の
皆さんに御礼に来たいなと思いまして、まず冒頭、お礼から申し上げさせていただきたいというふうに思います。
私は、環境
委員会で小泉環境
大臣に、畜産動物関係の動物虐待をなくしていくべきなのではないかという趣旨の
質問をさせていただきました。その際に小泉環境
大臣からは、動物愛護の精神にのっとって
産業動物についても適正な取扱いが浸透していくようしっかりと
取組を進めてまいりたいと思いますという御答弁をいただきました。これを受けて早速、今年に入って、一月二十一日付で
農水省と環境省が連名で通知を出していただきました。
このことについて、動物愛護の観点、アニマルウェルフェアの観点から
農水省も一歩進んでいただいたということを、私はすごくうれしく思っております。まず、
大臣に心から御礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
そして、動物の件について私が取り上げさせていただいたのは、牧場内、農場内でどのように豚が殺されているのかという例を一例挙げさせていただきました。
それは、豚が、防疫の観点から、殺処分を牧場内でもしなければいけないという、これがあるのは承知しているわけですけれども、その殺処分の方法が、非常に長時間苦しむような方法を取られていた。具体的にどういうものかといいますと、豚の首にロープをかけて、フォークリフトのぐっと上がっていくところにつり下げて、そのままぐっと引っ張り上げていく、そして窒息死させる、こういう
在り方でした。これはさすがにまずいだろうと。
全ての牧場内で行われているわけではないと私は思いますが、しかし、そういう例が実際に起こっていた、これに関しては、動物愛護の観点からも、人道的に見ても、一般通念的にもあり得ないのではないかということをお話しさせていただいたら、そのとおりだと、
農水省の方々も、これはいかぬ、是正しなければいけないということで通知を出していただいたという例があります。これは正していかなければいけない大問題だというふうに思いますので、通知を出していただいたことに関しては本当に感謝を申し上げたいと思います。
今、私の
地元であります群馬県、ここに群馬県の福田先生もおりますけれども、前橋で豚熱が発生して、一万二百七頭を殺処分しなければいけないという事態が起こっております。また、今季は鳥インフルエンザも大流行してしまっていて殺処分されるという
状況もありますので、まさに牧場内で行われる殺処分の方法について、アニマルウェルフェアの観点、確かに防疫に係る処分ですから大量な処分をしなければいけないということでありますけれども、国際基準、OIEの規約であるとか、あるいは畜産技術協会の方が出している指針等々にもあるように、殺処分に至ったとしても、防疫的な殺処分に至るにしても、アニマルウェルフェアというのは非常に重要なんだということは、やはり共通認識として持っていなければいけないということであると思います。
豚熱の件に関して、今回は大規模、今までにないぐらいの規模での処分が行われるということでありますので、生産者の
皆さんの大変な心労と悲しみがひしひしと伝わってきます。そういう悲しいことを私は本当に終わりにしたい、そのように思うので、それに関わる
質問をさせていただきたいと思います。
まず、先ほどお話しさせていただいたOIE、国際獣疫事務局の陸生動物規約の第七の六章では疾病管理を
目的とする動物の殺処分があります。また、畜産技術協会はこれを簡素化して、アニマルウェルフェアの考え方に対応した家畜の農場内における殺処分に関する指針というのを策定しています。この指針やOIEの規約、これを殺処分に関わる責任者の方々は把握されているのかということがまず一点。
それから、豚熱や鳥インフルエンザが発生した際には伝達経路、通報経路など詳細なマニュアルというのがあるというふうに承知をしているわけですが、この中に、アニマルウェルフェアを担保するために、いわゆるOIEの規約に即した具体的な指示等が入っているのかということを、
政府参考人で結構なので、お答えいただきたいです。
その上で、もう一点、
大臣にお答えいただきたいんですが、殺処分に伴う
自治体の職員さんや自衛隊の
皆さんの精神的な
負担というのは相当なものであると私は承知しておりますし、今報道もなされています。このことについて、実際に殺処分を行う方々の精神
負担を軽減するためには、私はやはりアニマルウェルフェアが、苦痛をなるべく抑えて速やかに死に至らしめる、そのことが何より重要なことだというふうに思っているんですが、その辺りについての
大臣の
見解を伺いたいと思います。