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河野国務大臣 様々御迷惑をかけていることを反省するのはこれは当然のことでございますが、そもそも四月の時点で、
モデルナから
供給できないという話がございました。
供給しろと突っ張ることができたかもしれませんけれども、
供給できないものを
供給しろと言っても恐らく
供給は不可能だったんだと思います。
四月の頃を振り返ってみると、私の最大の任務は、とにかく
ファイザーをEUの透明化メカニズムにひっかからないように確実に入れるというのが私の当時の最大の使命でございました。
モデルナの四千万回が仮に入ってきて、まだ承認もされていないものの
ワクチンの積み上がりがそれだけあるということになれば、恐らく透明化メカニズムにはひっかかったんだろうと思います。ですから、
モデルナが第二・四半期の
供給ができないというときに、私は、第三・四半期で確実に五千万入れてくれるんだったら
供給減を認めるという判断をいたしました。
これは、
モデルナ、
ファイザー共に、
ワクチンに関する情報を公開するときには必ず事前の合意を取るということで、これはこれだけ需要のある
ワクチンですから当然のことだと思いますので、数量がどうなるかということは申し上げられませんでしたが、既に、
記者会見の席上、この四千万回というのはありません、これは数字が違いますということを度々申し上げておりましたので、四千万回の期待があったかと言われれば、その時点でもう既に否定はされておりました。
また、総量が幾つかということが
職域接種の手を挙げるのに
影響したかと言われれば、それは
影響はないんだろうと思います。個別の企業が、四千万回入ってくるなら四千人頼むけれども、千三百七十万回なら千人しか頼まないというようなことにはならなかったんだろうと思います。
職域接種の要望がこれだけ強かったということを見誤ったというのは、これは私の責任でございますが、
職域接種の回数が、あるいは需要がどうなっていたかというのは、これは
モデルナの輸入量がどう変わったかとは全く別個の問題だというふうに思っておりまして、それがもし連動するということならば、
ファイザー一億回が七―九で七千万回になりますと申し上げたときに
自治体の数量が減るわけでございますけれども、そうならないというのと同じように、総量がどうなるかということと、個別の
自治体、個別の企業がどれだけ希望されるかというのは、これは別個の問題でございます。
職域接種の大変強い要望がありましたし、商工
会議所が取りまとめをしていただいた分を含め、中小企業も非常に多く手を挙げていただいたことには感謝申し上げておりますが、数量の立ち上がりがそんなに急速になったというのを見誤ったのは、これは私の失敗でございます。
ただ、当初、
モデルナのスタートを見れば、需要はまだまだ少なかったわけで、当初の輸入量に鑑みてもまだ余裕があるという判断をいたしました。振り返ってみれば、そこが失敗であったというのはそのとおりでございます。