○河野
国務大臣 五月の連休明けから、大体毎週一千万回分ぐらいずつ、ファイザーからワクチンの供給がされますので、その時点で日本全国の自治体でしっかりと接種の体制が整っていれば、そこへワクチンを供給して、高齢者の接種をそれなりのスピード感を持って実施することができるんだと思います。
そのためには、これは
知事会、市長会などからの
要請をいただいておりますが、まずは、しっかりとシステムがきちんと機能するのか、システムをそれぞれの医療機関あるいは自治体で使いこなせるようになっているのか。あるいは、ファイザーのマイナス七十五度というものを解凍して、生理食塩水で
希釈して五回分あるいは六回分取るという手順がきちんとできるのか。あるいは、一人一人の予診にどれぐらいの時間がかかるのか。接種部位である肩を出す、まあ、洋服を脱ぐのかどうするのか、それにどれぐらいの時間がかかり、結果として一日の集団接種に何人ぐらいができるという自治体の計画が合理的なのかどうか。
そういうものを確認する時間が必要だからスタートはゆっくり進めてほしいという御要望もあって、この四月の十二日の週はまず各都道府県一箱、十九の週、二十六の週は五箱ずつ、二十六の週に全千七百四十一の市区町村に一箱ずつ配送をする。そういう計画を立てた上で、その時点で全ての市区町村が高齢者向けの接種についての準備が完了して、ファイザー社からの供給が毎週一千万回
程度に増えるのを迎えるという計画を、これは都道府県などとも合意をして作っております。
他方、医療従事者向けには、今ファイザーから入ってきているワクチンを医療従事者向けに投入をしておりまして、三月の末までに配送した、各都道府県に配送したワクチンが、先週、四月の十二の週で、全国平均でおよそ七割接種が済んでおります。
また、先週と今週で二百万回だったかのワクチンを送り出しておりますので、医療従事者向けのワクチンの供給は、各都道府県、十分に行き渡っております。これを各都道府県が、コロナの治療に当たる方、あるいはコロナワクチンの接種に当たる方を最優先で接種をするという手はずの下、各病院に分配をしてくださっておりまして、鳥取県などではもうワクチン接種に当たるお医者様、
看護師さん、ワクチンを打ち終わったというようでございます。
他方、このコロナのワクチンは、二度目の接種後に、二割から三割の方に三十八度前後の発熱がございます。近畿圏の病院では、コロナの重症患者が増えている中で二回目の接種をすると、次の日、二割から三割の医師、
看護師が発熱をするわけですから、これはまとめて打ってしまうと必要な人数が確保できないということで、医師、
看護師を当初の予定日ではなくて、もう少しずつ、日を分けて打っているということもございます。
そういう事情もそれぞれの
地域でありますので、そこはしっかり
状況を見ながら、しかし、ファイザーから大量にワクチンが供給されたときには用意のできている市区町村からどんどん打ってもらう。接種をするお医者さんには都道府県が優先的に回していただくことになっておりますが、それでも間に合わないというところは高齢者向けのワクチンを医療従事者に打っていただく。あるいは、極端なことを言えば、もう最後は、会場で打っていない医療従事者の方がいたら、まずその人に打ってから高齢者の接種を始めるのも結構ですということまで申し上げておりますので、こういう
タイミングでファイザーからの大量のワクチンの供給が始まったときに、しっかり高齢者がスピード感を持って打てるような準備をそれぞれ都道府県でしっかりと
考えて、それぞれの病院に分配をしていただいているところでございますので、御懸念は分かりますけれ
ども、都道府県、自治体、病院、今頑張ってくれているところでございます。できれば都道府県にもう少しこの分配計画を公にしていただいて、接種に間に合うように出しているんだよということをアナウンスしていただくのも一案かなとは思っております。
我々としても、そうした対応ができるのであるならばお願いをしていきたいということを
考えております。