○
吉田(統)
委員 ただ、副
大臣、
国民的な理解を得られないと繰り返し何回か述べられましたが、そこをちゃんと
説明しているんですかね。だって、無料相談とか、こういったコロナ禍で、本当に、お金は払えないけれども弁護士さんに相談したい人の相談に乗ってもらうために、弁護士の皆さんにこういった形で資金援助、しかも、こういった不公平な
状況があったから、資金援助することによって
国民の皆さんに無料で優秀な弁護士さんたちを使っていただきたいからこういう立法をすると言ったら、
国民は納得すると思いますけれどもね。そういう努力をされた形跡が私には見られないですよ。
国民的理解が求められないと勝手に思い込んでいるだけじゃないですか。ちゃんとこういった御
説明をなされるといいと思いますが、今度、是非なさってください。またこの質問をやりますから。
副
大臣は多分だまされているんだと思います。勝手に役所の皆さんが
国民的理解を得られないですよと言っているんだと思いますよ。副
大臣がそうは思っていらっしゃらないと僕は信じていますよ。
私、今度、法務省の方に聞きますけれども、じゃ、どうやってあなたたちは
国民的理解を得ようとしたのと今度聞きますね。多分何もやっていないと思いますよ。
そこはちょっと、副
大臣がそんなことを繰り返し述べられちゃうと、副
大臣の、ちょっと言い方は悪いですけれども、人気が下がっちゃうといけないので、本当にすばらしい副
大臣だから、しっかりと……(
発言する者あり)うるさいです。静かにしてください。しっかりやっていただきたい。期待もしますので、一度御
検討ください。
じゃ、次の質問に入らせていただきます。
ここからは、我が国の健康・
医療戦略、科学技術研究開発、
障害者対策、難病対策、
医療保険、さらには現在の新型コロナ
感染症対策にもつながる大変重要かつ広範な問題に関して質問をしてまいります。今回だけでちょっと終われない
可能性があるので、次回にもまたいでということになりますが、本日は健康・
医療戦略を担当する井上
大臣にお聞きしていきたいと思います。
まず冒頭、少し長くなりますが、しっかりと
説明してまいりますので、
大臣、よくお話を聞いていただきたい。
法務省、どうぞ、結構です。副
大臣、ありがとうございました。法務省の皆さんも本当にありがとうございました。また議論させてください。
本日の議論の前提となる、
日本の置かれた
状況を
説明していきます。
新型コロナ
ウイルス感染症の終息に向けた切り札として、ワクチンへの期待は大変大きいものがあります。今回
日本で供給が予定されている三つのワクチンのうち、ファイザーとモデルナのワクチンはメッセンジャーRNAワクチン、アストラゼネカのワクチンは
ウイルスベクターワクチンで、いずれも遺伝子工学技術を駆使した遺伝子ワクチンです。これらのワクチンの開発において
日本が欧米や中国の後塵を拝していることに、その
理由を問う声が多いのは
大臣御承知のとおりだと思います。
研究費の額にその答えを求める向きもあります。先ほど大西先生が配っていただいた資料の中でも、三年前に実は、今回に備えた研究開発、そういったものが提案されていた、
感染研でしたですかね、しかし、それを
政府が
予算をつけなかった、そういった話も大西
委員から御紹介がありました。
そういった研究額にその答えを求める向きも当然ありますが、この分野における基礎研究や基盤技術の開発において、先頭グループから大きく後れを取っていることが最大の
理由です。
大臣、最近の先端
医療技術のほとんどは、アカデミアに所属する研究者がスピンアウトしてベンチャー
企業を立ち上げて、有望な結果が得られると大
企業がベンチャー
企業をMアンドAするパターンが多いんです。多分、平
理事とかお詳しいですよね、その辺。
メッセンジャーRNAワクチンも、ハンガリー出身の研究者であるカタリン・カリコ氏が四十年研究されて、その研究結果を基に、ドイツのベンチャー
企業である、もうお名前は御存じだと思いますが、ビオンテックの設立に参画しています。そこで完成したワクチン製造技術をファイザーとモデルナに提供したということになります。
二〇〇〇年以降に発表されたメッセンジャーRNAワクチンに関する論文は約百六十編ありました。国別で見るとアメリカが群を抜いております。中国、ドイツが続き、
日本は、ちょっと私が調べた限りでは僅か一編のみで、これはバングラデシュ、トルコ、チリ、ブラジルと同じレベルです。
この
状況を
大臣はどう思われますか。