○吉田(統)
委員 立憲民主党の吉田統彦でございます。
四十分ありますので、
大臣、よろしくお願いします。大隈政務官も、今日はありがとうございます。よろしくお願いします。
今回、まず、
法案、
特例給付を削って
待機児童の
解消に充てるということを、
大臣、そういう趣旨のことが書かれているわけでありますが、ただ、ずっと
待機児童対策と、前総理の時代から、ずっと期限を切りながら、いつまでに
待機児童を
解消すると言いながら、全くそれが達成されていないわけであって、それはそもそも
政府の責任であるわけですよ。そういった中で、
特例給付を削って
待機児童問題に充てるというのは、そもそもちょっと筋が悪いし、筋がおかしいと私は思いますよ。
だって、そもそも、本当に、ずっと言ってきたことを、何でまたほかから予算を取らなきゃいけないのか。本来ならもう
解消されているはずの問題ですね。安倍前総理はそうやって何回もおっしゃっていた。ですから、何回も期限を延ばして、言ってきた。だから、わざわざそう
説明されても、これは趣旨が、意味がまずそもそも分からない。苦言を呈した上で、質問に入ってまいります。
まず
最初に、
保育園の人件費の
内容についてお伺いします。
以前から
内閣委員会の場で私申し上げておりますが、介護、
保育は、現場で働く方々の待遇が極めて悪いということを危惧しております。
三月三十一日の神戸新聞に、神戸市の認可
保育所で、七人いる
保育士全員と施設長が、給与削減やハラスメント行為など運営
会社の不適切な経営を理由に、三月末で一斉に退職することが分かったと報道がありました。もう退職されていますよね。同報道によると、園には二〇二〇年度、ゼロから二歳児計十九人が在籍、運営
会社「ようだい」の代理人弁護士によると、一九年秋から人件費抑制のため給与カットを実施したということで、賞与や一時金の不払いに加え、勤務表の記入に不適切な
実態があったことも認めているそうです。
また、朝日新聞では、群馬県の私立認可
保育園で、
保育士十八人のうち、何と十七人が、二〇二一年三月末で退職するということが分かったと報道されています。園や藤岡市によると、待遇面や園の対応への不満が
背景にあるということであります。
このような事態は、
子供を預けている保護者にとっては、不安や不信感を招きながら、ただ、
大臣、容易に転園もできないわけですよ。大変な大きな問題であります。
この二例だけじゃないですよ。
保育の現場で働く
保育士さんの待遇は、とても悪いです。仕事が好きだけれ
ども生活のためにやむなく退職をしているという話は、度々報道でも目にします。
一方、
保育園に対しては、
内閣府の
子ども・
子育て支援として、毎年多額の補助金、助成金が支出されていますね。
まずお伺いしますが、現在、
保育園で計上されている人件費のうち、実際に
保育士さんとして
子供の相手をしている、ないしは給食の調理をしているような現場で働いている方へ、平均どれくらいの給与が支払われているのか。また、経営者である園長、そして、いわゆる雇われ園長さんは平均幾らもらっているのか。また、現場にいらっしゃらない
理事長等の経営者はどれくらいの給与をもらっているのか。分かる範囲で構いませんので、これに対して、
大臣、御開陳をいただければと思います。